https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200312-00000017-jij_afp-int

新型コロナの「時限爆弾」 無保険人口の多さが脅威に 米
 

3/12(木) 10:36配信

AFP=時事

 


 



【AFP=時事】

 


 

   米首都ワシントンでバーテンダーとして働くダンジェール

 

・ウィリアムス(Danjale Williams)さん(22)は、多くの米国

 

人同様、新型コロナウイルス による感染症の拡大に不安

 

を感じている。

 
 

  しかし、ウィリアムスさんが感染よりも恐れているのは、

感染した場合に発生する払えるとは思えないほど高額の

医療費だ。

 


  米国では2750万人近くが医療保険に加入していない。


   「医療費がものすごいので、病院へ行くのに二の足を

踏むと思う」と言うウィリアムスさんもそうした一人だ。


   「病気になっても、健康を保つのに十分な貯金がない」

 


  先月29日に同国初の死者が報告された米西部でも、

新型コロナウイルスの拡大が始まっている。


   公衆衛生の専門家らは、米国には他の富裕国にない

脆弱(ぜいじゃく)性がいくつかあると警告する。

 


  このような脆弱性には、保険未加入者 の数が膨れ上

がっていること、当局との接触を恐れる1100万人前後の

不法移民が存在すること、病気になっても失職を恐れ

て休まない「パワースルー(困難な状況でもなんとかや

り切る)」文化があることが含まれる。

 


   「これらすべてがウイルスのまん延を助長する」と、

カリフォルニア大学リバーサイド校(UC Riverside)の

疫学者ブランドン・ブラウン(Brandon Brown)氏は警告

する。

 




■保険未加入者

 


  無保険状態の米国人の数は2010年の4670万人がピ

ークで、バラク・オバマ (Barack Obama)前政権時代の

医療保険制度改革法 (Affordable Care Act、通称オバ

マケア、Obamacare)以降減り始めていた。


   だが2年前から再び増加しており、現在の保険未加入

者は2750万人と、全人口の約8.5%に上っている。

 


 

   「(新型コロナウイルスの)感染拡大が続けば、われわ

 

れがすでに取り組んでいるのに解決できていない医療

 

格差問題の一部が浮き彫りになる」と、ジョンズ・ホプキ

 

ンス病院(Johns Hopkins Hospital)生物学的封じ込め

 

チームのブライアン・ガリバルディ(Brian Garibaldi)医長

 

は語る。

 


  保険未加入者 が病気になった場合、頼るものが全くな

いわけではない。


   米国法では支払い能力にかかわらず、緊急治療は受

けられると定められている。


   だが、無料になるわけではなく、保険未加入の場合は

後に多額の医療費が請求される可能性がある。

 



■失業を恐れ「体調不良でも出社」


  米疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルス に関

する主な勧告の一つとして、症状が軽い場合は家にとど

まることを呼び掛けている。


   「しかし仕事や立場、地位によって、そうできない人も

多い」とブラウン氏は指摘する。

 


  米国は先進国で唯一、有給の病気休暇を国として義務

付けていない。


   米シンクタンク、経済政策研究所(Economic Policy In

stitute)によると、民間企業では年平均8日の有給休暇が

付与されているが、最低賃金労働者で有給休暇を取得

できているのはわずか30%だという。


   そうした労働者の多くにとっては、1日欠勤するだけでも

経済的に大きな損失となり得る。

 


  会計事務所ロバート・ハーフ(Robert Half)が昨年10月

、全米の2800人を対象に行った調査によると、病気でも

時々仕事に行くと答えた人が57%、病気でも必ず仕事に

行くと答えた人が33%に上った。

 




■懸念されるワクチン代

 


  新型コロナウイルスによる世界の死者は4500人を超え、

ワクチン開発と治療法の確立が急がれている。


   現時点の予想では、ワクチン候補の開発に12~18か月

はかかるとみられている。

 


  議会では「価格は手頃なのか」という問いが、アレックス

・アザー(Alex Azar)厚生長官に突きつけられた。


   アザー厚生長官は「われわれとしては手頃な価格にな

るよう努力していると請け合いたい。だが、民間部門には

投資が必要であり、われわれは価格をコントロールする

ことはできない」と答えた。

 


  この発言について、医薬品業界サイト「ファーマロット

(Pharmalot) 」のコラムニスト、エド・シルバーマン(Ed Sil

verman)氏は「言語道断だ」と批判している。

 


 

  同氏は「利益をあげるなとは言わない」と指摘する。だ

 

が、「コロナウイルスに感染したかもしれない米国人を支

 

払いができないからと、死なせてしまっていいのだろうか

 

」。

 


 

【翻訳編集】 AFPBB News





ちょっと調子が悪い。病院に行こう!と、気軽るに言える
のは、日本が、国民皆保険制だからです。

海外で、それをやったら、とんでもない額の請求が、来る
そうです。

アメリカに行く際、「必ず、保険に入っておけ!」と、言わ
れました。

その理由が、記事の通り、いざ、病院へ。と、言うときの
為です。

日本の様に、病院は、気軽るに行ける場所では、無い
そうです。

海外旅行に行けれる方は、保険加入は、必須です。

内容も良く確認しておきましょう。