https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200302-00032692-forbes-int&p=1

因果応報 ゴーン軍団「チーム国外逃亡」の痛い末路

3/2(月) 17:00配信

Forbes JAPAN

 



■賄賂以上にアメリカ人にとっては衝撃的な「悪のつながり」が
 
   …
 


 

   同じくチーム国外逃亡の面々も「悪のコネクション」が発覚して

 

いる。

 


 

   日本に潜伏して、逃亡ルートを策定した元グリーンベレー部隊

 

のマイケル・テイラーは、チームの中心人物。すでにテイラーの

 

過去は報道でも明らかになっている通り、FBIへの賄賂と詐欺罪

 

で逮捕・服役した過去がある。

   調査している当局の関係者によると、「日本人はグリーンベレ

 

ー出身という経歴からハリウッド映画に出てきそうなサバイバル

 

の達人を想像するかもしれません。しかし、テイラーは、賄賂など

 

袖の下を使った手法でビジネスを行ってきたと見られています」と

 

言う。

 


 

   そして、さらに賄賂以上にアメリカ人にとっては衝撃的な「悪の

 

つながり」がフィナンシャル・タイムズとウォール・ストリート・ジャ

 

ーナルによって明らかになった。

   ジョニー・デップ 主演の映画『ブラック・スキャンダル 』(2015年)

 

をご存知だろうか。

 


 

   ボストンの犯罪組織のボス、ジェームズ・バルジャーの実話を

 

映画化したものだ。

 


 

   バルジャーは「ホワイティ」と呼ばれ、1970年代から90年代半

 

ばまで、やりたい放題に犯罪を繰り返していた。

   サイコパスの殺人者であり、逮捕されそうになると1995年に国

 

外に逃亡。FBIから最重要指名手配に指定され、2011年に逮捕

 

されるまで、実に16年間にわたって逃亡生活を送っていた。

 


 

   バルジャーは麻薬取引や恐喝、そして19件の殺人で起訴され、

 

18年に獄死した。

   バルジャーの犯罪が全米を騒がせる大スキャンダルに発展し

 

た理由は、一つは弟がマサチューセッツ州上院議長という大物

 

政治家であったこと(犯罪には関与していない)。

 


 

   もう一つが、FBIの捜査員、ジョン・コノリー と癒着していたこと

 

だ。

 


 

   コノリーはマフィアの情報を提供してもらう代わりにバルジャー

 

の凶悪犯罪に目をつむった。

   バルジャーは「FBIの協力者」という立場を悪用して、暴虐非道

 

の犯罪を繰り返したのだ。

 


 

   バルジャーへの捜査が始まろうとすると、FBI内部でコノリーが

 

捜査の妨害を行い、告発者たちが消される悲劇が続くようになる。

   FBIのスター捜査官だったコノリーの悪行が次々と明らかになる

 

と、メディアは大騒ぎとなった。

 


 

   コノリーは逮捕され、殺人罪などで懲役40年の判決を受けた。

 


 

   彼は現在服役中である。

 


 

   このコノリーと親しい付き合いがあったのが、ゴーンの国外逃亡

 

の中心的役割を果たすマイケル・テイラーであった。

 


 

   1994年にボストンで警備会社を立ち上げたテイラーのビジネス

 

を、コノリーが手伝っていたのだ。

 


 

   その手伝いは99年にコノリーが逮捕されるまで続いたという。

   こうしてゴーン軍団の「チーム国外逃亡」からは出るわ出るわと

 

、世界の悪いつながりが次々と数珠つなぎで浮上する。

 


 

   では、テイラーはどうやってゴーンを日本から脱出させたのか。

 


 

   その一端がForbes JAPANの取材で明らかになった。

 



■尾行・監視の目を盗んだ「抜け道」とは


   2018年4月にゴーンが保釈された後、日時は定かではないが、

テイラーは来日。


   彼らがチームを編成して行ったのは、ゴーンを監視する者がい

るかどうかだった。


   テイラーたちはゴーンを尾行する二組の存在を発見する。


   一つは日産が依頼した警備会社である。24時間体制でゴーンを

尾行し、日産の関係者と会って証拠隠滅を図らないか、警備会社

は密かに監視をしていた。

   ゴーンの弁護人、弘中惇一郎 弁護士はこれを「重大な人権問題

」と訴え、昨年7月に刑事告訴すると表明。


   これによって、テイラーたちの「邪魔者」が一組消えた。


   しかし、残るもう一組は誰なのか。

   ゴーンを尾行・監視するもう一組とは、東京地検の関係者であ

った。


   ゴーンを尾行する検察関係者を、その背後からテイラーのチー

ムが尾行する。


   そこでテイラーたちは気づいたという。


   時々、ゴーンが外出して、六本木のグランドハイアットホテルに

行くと、尾行していた検察関係者はホテルの中にまでは立ち入ら

ないのだ。

   テイラーたちはそこでこう考えたという。


   「だったら、ホテル内でゴーンと会っても、ばれることはない」と


   ゴーンの保釈条件には、誰と面会したか記録する義務がある。


   だから、彼らはなかなか相談をする場所がない。


   しかし、ホテル内であれば、ゴーン本人と面会しても監視されて

いないため、ばれない。

   ちなみに、テイラーの息子、ピーター・テイラーは弘中弁護士の

事務所内でゴーンと会っており、検察は「逃亡の打ち合わせを

事務所内で行った疑いがある」と見ている。


   ホテルと事務所、どちらで打ち合わせをしようがしまいが、テイラ

ーたちは「抜け道」を見つけ、さらに関西空港とMNGジェット という

次の抜け道を用意するのである。

   こうして一連の国外脱出を見ていくと、もともと公然と抜け道が

存在するため、逃亡自体はそう難しいものではなかったことがわか

る。


   しかし、脱出は成功したものの、明かしたくなかったテイラーの

過去が白日のもとにさらされたうえ、アメリカ世論の嫌われ者、

ジョン・コノリー との付き合いまでが報じられた。


   犯人隠避の容疑で逮捕状も出ている。もはやマサチューセッツ

州の自宅に帰ることはできないだろう。

   一方、フランスの検察は、ゴーンによるルノーから資金流用や

マネーロンダリングの疑いが強まったとして、裁判所に予審手続き

の開始を発表した。


   「チームゴーン」が悪い方向に転がっているように、ゴーンの未来

も決して明るいとは言えないのではないだろうか。

 


 


 

Forbes JAPAN 編集部





こうして読んでくると、犯罪者は、犯罪者と、ともに有る事を認識

させられます。


本当なら、ゴーンさんは、レバノンは、一時退避先で、フランス、

または、ブラジルにわたるつもりではなかったか?と、想像しま

す。


しかし、肝心のトルコにわたれず、妻まで、指名手配される事に

なったのは、予定外ではなかったのかな?


そして、現在のレバノンと言えば、政治、人心の荒廃が、進ととも

に、デホルトの危機も叫ばれてます。


民衆が、蜂起などしたら、ゴーンさんの命にもかかわってくる事

でしょう。


この先、「チーム・ゴーン」は、どうなってゆくのでしょう?


航空機使えなくなった会社は、大損害でしょう。


請求先は、ゴーンさんで、おねがいします。