http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150215/frn1502151013003-n1.htm

【ビジネス解読】
「あそこに行くのは自殺行為」と酷評される韓国「第2ロッテワールド」閑古鳥の惨状

2015.02.15 zakzak


 財閥ロッテグループが運営し、昨年10月に
一部開業した複合商業施設「第2ロッテワールド」
(ソウル市)が、いきなり苦難に直面している。

 相次ぐ施設の事故やトラブルの影響で客足が激減
しているのだ。

 度重なる事故を受け、韓国のネット上では

「今一番行ってはいけない場所」

「あそこに行くのは自殺行為」などの書き込みが相
次いでいる。

 完成時の2016年末に地上123階建て
(555メートル)の超高層ビルになる予定だが、
1995年に502人の死者を出した三豊百貨店
崩壊事故の“再来”を懸念する声さえ出ている。




■水族館の水槽から水漏れ

 朝鮮日報電子版が先月末に配信した記事
「開業100日 閑古鳥が鳴く第2ロッテワールド」
によると、オープン当初は1日に平均10万人だっ
た来店客数は昨年12月に7万人、今年1月は5万
3000人に減少した。

 ショッピングモール地下1階にあるデザート専門
店の従業員は
「1日で商品を買った客は10人もいない。これで
は賃料も払えない。客の半分はここで働いている
従業員が占める」と嘆いているという。

 第2ロッテワールドをめぐっては、事故やトラブ
ルが頻発している。

 韓国の複数メディアによると、13年6月に工事
現場の足場などが落下し作業員1人が死亡、5人が
重軽傷を負う事故が発生。

 昨年4月には冷却水のパイプが爆発し、作業員が
死亡した。

 一部開業後にも天井のインテリアが職員の頭に
直撃する事故が発生したほか、フードコートの床が
ひび割れたり、水族館の大型水槽の水中トンネルで
の水漏れ、映画館の震動などが起きた。

 昨年12月には8階のコンサートホールで作業員
の死亡事故が起き、ソウル市は映画館、水族館の
一時営業停止を命じている。

 朝鮮日報電子版は、
「建物の全体構造の安全に問題はない」というソウ
ル市の発表にもかかわらず、水族館の水漏れなどで
「地盤沈下と建物崩壊が起き得る」といった根拠の
ない噂が影響していると指摘。

「水が少々漏れて、床にひびが入ったからといって、
建物が崩れたりはしない。過度の心配と噂が事実の
ように定着しているのがもどかしい」とのアウト
ドア用品店の店員の話を紹介している。

 ただ、相次ぐ事故やトラブルを受け、韓国のネッ
ト上では第2ロッテワールドを
「123階建てのセウォル号」と指摘するなど、
問題視する書き込みが目立っている。




■脳裏によぎる「三豊百貨店崩壊」

 ニュースサイト「FOCUS-ASIA.COM」
によると、ネット上で
「第2ロッテワールド崩壊のニュースがいつ出ても
おかしくない」

「今一番行きたくない、行ってはいけない怖い場所」

「年間会員券、買っちゃったよ。一年はどうにか
崩壊しませんように」といったコメントが寄せられ
ている。

 また
「いま、あそこに行くのは自殺行為。間違いなく
三豊百貨店のようになる

」「第2ロッテワールド、第2の三豊百貨店になる
か」と、95年に発生した三豊百貨店の崩壊を引き
合いに出すコメントも多く見受けられた。

 三豊百貨店はソウルの繁華街にあった高級デパー
トで、違法設計、手抜き工事、無断用途変更などが
原因で建設後わずか5年程度で崩壊。

 死者502人、負傷者937人、行方不明6人を
出す大惨事となり、ソウル市民をはじめ韓国国民に
大きな衝撃を与えた事件だった。

 それだけに事故やトラブルが多発する第2ロッテ
ワールドの安全性に疑惑の目を向けている格好だ。

 一方、閑古鳥が鳴いている原因は、事故・トラブ
ルだけではない。

 駐車場の異常な高さも影を落としているようだ。




■相場3倍の駐車料金もネック

 朝鮮日報電子版によると、ソウル市は周辺の交通
渋滞を防ぐため、第2ロッテワールドの臨時使用
認可条件として、駐車場予約制の実施に加え、駐車
料金を周辺の相場の3倍に引き上げた。

 その結果、第2ロッテワールドに駐車すると、全
く割引もなく、1万8000ウォン(約1960円)
かかる。

 道を挟んで向かい側にあるロッテワールド蚕室店
で5万ウォン以上の商品を購入すると、3時間無料
で駐車できるのとは対照的だ。

 1月の1日平均の駐車台数は428台で、収容
能力2756台のわずか15%にとどまっている。

 ロッテグループは先月9日に安全管理委員会を
設置。

 外部の専門家による安全技術諮問団を結成し、
建築、消防、電気など各分野の専門機関による安全
点検を実施するという。

 ロッテ物産のチェ・ギョンイン常務は
「根拠のない怪情報を払拭し、建物の安全に対する
国民の信頼を得るため、状況をより透明に公表した
い。入居テナントの苦境を軽減するための方策も
検討している」と説明しているが、客足が戻るか
どうかは予断を許さない。






日本の企業に建設を依頼してりゃ、こんな事にも
成らなかったでしょうにね。

大金をつぎ込んで、建設したのに、客が入らないの
ではね。

頭が痛い事でしょう。

本当に倒壊するか?どうか?は、別として、そう、
感じさせてしまうのですから、韓国のゼネコンの
信用って、地に落ちてるんですね。