http://www.sankei.com/economy/news/150207/ecn1502070017-n1.html

【ビジネス解読】
韓国の「破綻」指標が急騰…11カ月ぶりの高水準は経済崩壊の兆しなのか?

2015.2.7 16:00 産経新聞



CDSが急上昇した韓国。経済下降局面の兆しか
ソウル市内(中川春佳撮影)




 韓国の破綻リスクを示す指標が急騰している。

 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
と呼ばれる金融派生商品の保証料率が1月下旬
に約11カ月ぶりの高水準の数値を記録。

「デフォルトを意識する数値ではない」
(金融関係者)との見方が大勢だが、財閥系
企業の業績低迷、2014年10~12月期の
実質国内総生産(GDP)が約2年ぶりの
低水準となるなど不安要素も少なくない。

 CDSの急上昇は経済崩壊の兆しなのか…。




■CDSが20ポイント上昇。デフォルトの
 予兆?

 韓国・聯合ニュースによると、韓国の5年
満期外国為替平衡基金債券のCDSプレミアム
が1月19日、米ニューヨーク市場の終値で
67・96ベーシスポイント(bp)を記録。

 昨年12月19日の49・19bpから
約20ポイント上昇し、昨年2月以来の高水準
となった。

 CDSは国債や社債などの信用リスクに対し、
国や企業が破綻すれば補償を受け取れる金融
派生商品。

 破綻の確率が高まれば、保証料率は上がる。

 日本の金融機関の運用担当者は
「1月19日の韓国のCDS終値が急騰した
ことは確認している。ただ、デフォルトが迫っ
ているといった数値ではない」と話す。

 聯合ニュースの配信記事では
『市場では、国際原油価格の急落や世界各国の
金融市場の混乱で、韓国のリスクが大きくなっ
たと受け止められている』と説明する。

 しかし、前出の担当者は
「デフォルトを意識する数値は200bp以上
。今回の上昇は株価における利益確定と似てお
り、需給における調整局面だろう」と指摘する。

14年10~12月期GDPは2年ぶりの低水準

 同様の見方が圧倒的に多いものの、一方で韓国
経済の現状は厳しく、「予兆なのでは…」といっ
た声も聞こえてくる。

 韓国銀行(中央銀行)が1月23日発表した
14年の実質GDPは、13年比3・3%増と
なり、伸び率は2年連続で前年を上回った。

 ただ、同時に発表された14年10~12月期
の実質GDPは前期比0・4%増と約2年ぶりの
低水準であり、建設投資などが大きく落ち込み、
民間消費も微増にとどまった。

 韓国では、サムスン電子や現代自動車など10
大財閥がGDPの7割前後を占める。

 サムスングループだけでGDPの約2割に達し
ており、サムスンの業績がそのまま韓国経済の
浮沈につながる。




■財閥系の業績低迷に揺れる韓国経済

 1月29日発表されたサムスンの14年連結
売上高は前年比約10%減の206兆2100億
ウォン(約22兆3千億円)と9年ぶりの減収と
なり、営業利益も約32%減の25兆300億
ウォンと3年ぶりの減益となった。

 業績の低迷はスマートフォン事業の不振が要因
であり、
「たった1社の業績で国の経済全体が揺れるのは
異常な状態で、それだけで破綻リスクが上昇して
も不思議ではない」と別の金融関係者はいう。

 CDSの急騰は、本当に調整局面というだけの
理由なのか。それとも…。





確かに。たった1社の業績が、国家の浮沈を決め
る状況と言うのは、異常です。

サムスンの総帥には、大統領も頭が上がらないの
でしょうね。

日本企業が、円安により、息を吹き返し、中国の
企業に追い上げられ、韓国の未来は、暗いとしか
言い様が有りませんね。

朴さんも経済政策、打つ手なしの状況ですから。