こんにちは!こぼうずです!
皆さんは理屈ではなくてフィーリングで気が合う人、気が合わない人はいませんか?
どんなに同じ時間を過ごしても分かり合えない人もいれば、
初めて会うのにずっと以前から知り合いだったかのような人もいます。
私は、人間は皆それぞれの異なる物語を生きている主人公だと捉えています。
だから人に合う、合わないがあるのは、
その物語性の違いだと言えるのです。
主人公?物語性?
と初めて聞く概念なので、さっぱり分からないという方もいるかもしれませんが、
「人は皆それぞれの物語の主人公である」という感覚が分かると、
他者理解や他者とコミュニケーションを取る上で、
自分と相手の共通点や相違点を相違点を認識しやすくなり、
また受け入れやすくなります。
そこで今回から何回かに分けて「人は皆それぞれの物語の主人公である」について説明いたします。
物語の設定と要素
小説や漫画にはそれぞれ設定があります。
どんな時代で、どんな場所で、主人公はどんな
生い立ちで何が目的かなどが設定されています。
例えば「鬼滅の刃」という漫画では
大正時代の日本を舞台に、家族を鬼に殺された主人公が鬼を退治する物語です。
これと同じように私たちの人生にも設定があります。
舞台となる時代は西暦2000年代。
場所は地球の東アジアの極東にある日本という国。
こういった設定から物語は始まります。
この設定の基、私たちの人生という物語は展開していくのですが、
物語を進める中で多様な要素に影響されます。
この要素が絡み合い、私たちは独自の物語を生きていくことになります。
表現の仕方は様々あると思いますが、ざっと以下のような要素を考えられます。
大きな要素から順に挙げると
・世界観(宗教観、人生観、宇宙観)
・社会観(国家観、民族観、歴史観)
・社会情勢を含む発達環境
・知識、経験
・先天的な気質(性格、特性、身体的精神的な部分)
これらの要素に影響されて、人は皆それぞれの物語を生きていくことになります。
今回はその要素の中もで最も大きな要素である世界観について説明します。
世界観とは?
世界観とは自分はなぜ存在しているか?自分の人生はなんのために生きているかなど、
自分が存在するこの世界と自分の関係をどう捉えるかを指します。
地球を超えて宇宙全体の中での自分の立ち位置を示すものと言ったり、
宗教観、人生観や宇宙観という言葉で言い換えたりすることもできます。
世界三大宗教と言われる、キリスト教、イスラム教、仏教では、
人間には肉体とは別に、魂や霊など精神的な存在があり、
私たちが生きているこの次元の世界とは異なる次元の世界(天国や地獄など)があるとしています。
そうして自分たちが存在する世界と自分の一生に意味を与えます。
言い換えると世界観を設定しているのです。
そしてその世界観を基にそれらの宗教では、いかに生きるか、どう生きるかを重んじ、生き方の指南をします。
そのためキリスト教の人はキリスト教の教えを通して世界を見ます。
イスラム教の人はイスラム教、仏教の人は仏教を通して世界を見ます。
そして、その教えを通して善悪を考え、価値観を作り、発言し、行動します。
それとは異なる生物学的な世界観もあります。
ヒト(人間)はもともとほかの動物と同じ原始的な哺乳類であり、
それが進化してホモ・サピエンスを言われるような現在の形態になった。
宗教もヒトが死の恐怖を克服するために発明したものに過ぎない。
こういった世界観もあります。
ほかにも世界観が定まっていない人や
そもそもなぜ自分は存在するのかという世界観に全く興味もない人もいます。
死後の世界があるという世界観の人と、
人生に意味はない死んだら消えるだけという世界観の人、
そんなことすら考えたこともない人。
それぞれの生き方や人生の目的、価値観などが相容れないことは誰しも想像できると思います。
人間として良い生き方とは何かを探求する人。
できるだけ楽に良い思いをすることが合理的だという人。
世界観が異なると同じ地球に存在していながら、全く別の物語を生きることになります。
そして世界観が異なれば異なるほど人同士は理解がしがたくなっていきますし、
お互いを異質なものと感じます。
しかし、世界観に関してはどの世界観が正しいとか優れているかを争う必要はありません。
自分の方が正しいと思っても相手が異なる世界観を採用している人であれば、
理解してもらうことは難しいからです。
自分には自分の世界観の正しさがあり、他人には他人の世界観の正しさがあります。
他者との対話や関係性の中で、相手はどんな世界観で生きているのだろうか?
という視点を持つと冷静に他者を見ることができます。
自分と他者の考え方や価値観の違いのは世界観の違いかな?
と大きくゆとりをもって他者を見れば、
必要以上に相手に理解を求めなくなり、
感情的な仲違いを避けることができます。
まとめ
今回は
「人は皆それぞれの物語の主人公である」
という考え方を説明するために、人生の物語の設定と要素について概略をお話しました。
現代日本という時代と場所の設定の基、私たちの人生物語は、
・世界観(宗教観、人生観、宇宙観)
・国家観、民族観、歴史観
・社会情勢を含む養育環境
・知識、経験
・先天的な部分(性格、気質、身体的、精神的な部分)
といった要素の影響を受けています。
そして、今回はその内の世界観について説明しました。
世界観とは、なぜ自分がこの世界に存在するのか?何をすべきか?どう生きるか?
といった問に対する答えです。
この記事がいいねと思った方におすすめの記事です。ぜひご覧ください!