こんにちは!こぼうずです!
みなさんは、
乗り気ではないけど、
人やその場の空気に合わせて、
モヤモヤしたまま流されちゃった
ということはありませんか?
・仕事の延長のような職場の飲み会。
・知り合って間もない人たちとのイベントの参加
・営業のセールス
すごく親しい人や逆に全く親しくない人には、
はっきりと断れるのに、
中間の距離の人の勧誘や依頼を断る気まずさはありませんか?
自分が納得した上で合わせるのは問題ないのですが、
目に見えない無言の圧力に押されて、
自分の意と異なることに従ってしまったときの
居心地の悪さ。気持ちの悪さ…
経験したことがある方もいると思います。
こうした無言の圧力を一般的には同調圧力といい、人間関係の中ではよく出くわします。
他人の気持ちに敏感な人ほど、
この圧力を感じ、どう断ろうか即決できなかったり、
断ったら相手に悪いかなと思って、
合わせてしまったりして、悩んでしまうことがよくあると思います。
でも、嫌なことは嫌ってはっきり断りたいですよね。
そこで、今回は日常に起こる同調圧力との付き合い方を紹介します。
同調圧力をさらりとかわせば、人間関係をギクシャクせずに、自分と相手を尊重することができますよ。
※本記事では、選択の自由を制限する圧力のことを同調圧力と捉えています。組織を運営していくためのルールや法律の遵守を求めることは同調圧力とは捉えていません。
同調圧力の背景には人間の欲求がある
同調圧力を感じながら断るときの気まずさ。
あの同調圧力の背景には、人間が抱える所属の欲求や承認欲求があります。
所属の欲求は、人と親しくしたい、集団に所属したいという欲求です。
承認欲求は、他人から評価されたい、集団の中で有用な人間でありたい、そうした欲求です。
所属の欲求も承認欲求も、社会的動物である人間ならではの欲求です。
弱い存在であるヒトが自然界で生き抜いてこれたのは、集団を形成したからです。
一人で生きていくより集団に所属し、
他人と協力して生きていく方が生存に有利ですし、
生殖にも有利です。
さらにその集団の中でも、
有用な個体である方が大事にされ、
生き延びる可能性が高まります。
こうした集団に関係する欲求が所属の欲求と承認欲求です。
同調圧力の背景には、この2つの欲求が働いています。
※人間の欲求に関して解説した記事もありますので、未読の方はぜひご覧ください。
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同調圧力をかけるのは自分の欲求を満たしたいから
同調圧力をかける人というのは、
正義や常識、協調性のようなものを持ち出していますが、
他者の意思を尊重する気がなく、
結局のところの自分の欲求を
満たしたいのです。
所属の欲求や承認欲求を他人に求めていないか?
一昔前、職場での飲み会は当たり前でしたが、
今の若い人は職場での飲み会を敬遠しがちのようです。
それは以前より職場への帰属意識が薄れているからかもしれません。
つまり今の若い人は上の世代の人より職場への所属の欲求が薄いのです。
そんな中、
上の世代の人が職場の飲み会なんだから参加するのは当然、
という姿勢で飲み会を開けば、
若い人は断る気まずさから、渋々参加することになります。
飲み会をセッティングする方は、
職場の親睦のために企画していると思うのですが、
それは職場の一体感を感じたい。
という所属の欲求の現れでないかと思うのです。
また開催したい人が上司であれば、
自分には飲み会に集まる部下がいるという
承認欲求が混ざっているかもしれません。
部下を労いために、会計は全部持つという奇特な上司は違うと思いますが…
正義や常識の名の元に欲求が暴走していないか?
また、
コロナ禍で自粛警察、マスク警察という存在も現れ、
日本人の同調圧力を示す事例として世間を賑わせました。
あれも所属や承認欲求を満たしたいからと言えます。
コロナを対策するには、みなが自粛し、マスクをするべきだという正義感。
正義の名の元に確固たる集団を形成したい欲求。
または自分は我慢しているのだから、他人も我慢してほしいという欲求。
注意した自分の言う通りにしてほしい欲求。
これらの欲求が暴走したように見えました。
でも、同調圧力を感じたら、
「この人は自分の欲求を満たしたいだけなんだ。」
と気づくと、冷静に対応することができます。
自分も同調圧力を使うから、他人からの圧力に敏感になる
食事の誘い、営業のセールス、仕事の依頼等、
なんとなく断り辛い雰囲気を作られてしまって、
断れなかったという経験がある方は誰しもあると思います。
でも、断りづらい雰囲気を感じているのは自分なのです。
相手がどんなに同調圧力をかけていても、
意に介さず、断れる人は断ることができます。
断れない人と断れない人の違いはなんなのでしょうか?
意思の強さなのでしょうか?
いえ、同調圧力に流されやすい人というのは、
自分も他人に同調圧力をかけている人なのです。
本当は行きたくないけど友人からの誘いを断ったら、友人と仲が悪くなるかもしれない。
だから行く。
でも、誘いを断ったからといって仲が悪くなるというのは早計ですよね。
でもなぜそう考えてしまうか。
それは自分が逆の立場であったら、
友人に来てほしいから、
自分も誘われた時に断りにくくなるんです。
「他人と仲良くしたい所属の欲求」があり、
それが「友人の気持ちを尊重する」ことより
「自分からの誘いは友人にも来てほしい」
という思いを強くさせるのです。
そうして潜在的に同調圧力を抱えている人は、
他人から同じようにされた時に、
反応して圧力と感じるのです。
でも、友人の気持ちを尊重している人であれば、
別に断られてもそれで悪く思うことはありません。
そうした人は友人に誘われても、
気乗りしなければ断れます。
なぜなら、誘いを断っただけで友人が自分を悪く思うとは考えないからです。
職場の飲み会の例でも、
職場の飲み会には参加することがどちらかというと正しいと自分が思っているから、
誘われた時に断りにくくなるのです。
同調圧力を感じるのは、
自分の価値観、常識、正義感、
などが反応してしまって圧力と感じるのです。
自分の中に同調圧力の種があると、
他人は強要する気がなくても、
自分が深読みして同調圧力を感じる。
といった事態も起こります。
ただし、多くの人にとって自分の価値観や常識、正義感というのは、自分でも無意識的に働きます。
同調圧力を感じた時に
「自分の常識が反応しているな。」
と気づくには、
普段から自分の考えや観念が整理されていて、
自覚できることが必要です。
自分の考えや観念を整理する方法を解説した記事もありますので、ぜひご覧ください。
同調圧力との上手な付き合い方は、自分と他者の選択を尊重すること
同調圧力をかけない、かけられてもヒラリとかわす方法は、
普段から自分と他者の選択を尊重することです。
ビジネスなどのコミュニケーション術では、
いかに同調圧力を駆使して他人を誘導するかが大切など問われるますが、
私は他人に同調圧力をかける人にはなりたくありません。
同調圧力をかけて誘導できても、
内心付き合いたくない人と思われていたらぞっとしますよね。
自分と他人は同じ世界に生きているので、
自分の考えや常識、正義が理解してもらえると思いがちです。
しかし、自分と他人は全く違う人生を歩んで現在に至ります。
元々の資質も異なるし、育ってきた環境や経験してきたこと、知識も異なります。
自分にとっては、この選択が最善だと思っても他人がその選択が最善だと結論に至るかどうかは分かりません。
自分が正しいと思っても他者の選択を尊重し見守ろう
分かりやすい例は、自分より若い人にアドバイスする時です。
その人の未熟な行動を見て、後々失敗するよ。
と思ったとします。
自分も経験があるから、
そのままだと失敗するよと思って、
声をかけても、相手は納得しないとします。
自分としては、
なぜ素直に他人のアドバイスが聞けないのだろう?
と疑問や不満を抱くかもしれません。
でも、他人から言われるだけで分からない、
自分で経験しなければ得られない教訓もあります。
だから、そこで対立するのではなく、
今の彼では理解できないことなのだと気づき、
彼の行く末を見守った方が良いと私は思います。
それで失敗しなかったら、良かったね。と思う。
もし失敗しても「それみたことか」と言わず、
こうすればいいんだよと声を掛かえた方が良いと思います。
自分の選択も尊重しよう
逆の立場も考えられます。
自分に対してアドバイスしてくれる人がいたとします。
でも、
その人が人生で求めていることと、
自分が人生で求めていることが違っていたら、
その人の提案は受け取れないでしょう。
だから、そんな時は自分の選択を尊重する。
自分の選択も他人の選択も尊重すれば、
同調圧力をかけず、
かけられても流されない人付き合い
ができるようになってきます。私もまた途上ですが。
まとめ
今回は日常で起こる同調圧力との付き合い方を紹介しました。
同調圧力をかけない、流されない人になりたいものですね。
1同調圧力の背景には所属の欲求や承認欲求が隠れている。
2他人からの同調圧力を重くしないために、自分も他人に同調圧力をかけない。
3同調圧力と上手く付き合う方法は、自分と他人の選択を尊重すること。