田んぼに水を引く季節がもうすぐやってきます。
今日は、集落のみんな総出で水路の掃除。
冬の間にたまった落ち葉や枯れ木を取り除いていきます。

田んぼは決して一人の力ではできません。
湧水や、沢の水を集めた水路が、水源となっている山のふもとから8kmもの長さで続いています。それぞれの集落が受け持つ場所を決めて、田植え前のこの時期にきれいにしていきます。



 

途中で水路は川を渡ります。
50年ほど前は橋が掛けてあり、その上を水が渡っていましたが、豪雨で流され、今はサイフォン式のトンネルが掘ってあります。右の対岸側から来た水は地下を潜ってこちら側の水路につながっています。




同じ水なのに、この川の水は使いません。湧水や沢と比べて水温が低すぎることと、酸性度が少し強く田んぼには適さないためです。昔からのお米をつくる人々の強い思いを感じます。

そして、普段見ることのできない命にも出会えます。
掃除の間は水路の水を止めているので、たまりを覗くと姿がわかります。「いました。イワナ!」




大きいです。20センチ以上はあります。
水量が多く、人影に気づくと隠れるため、こんな時にしか見ることができません。それでも野生はすばしっこくて、なかなか写真をとらせてもらえませんでした。




稲の苗は発芽して1週間。4㎝程になりました。
決してとぎれない水のおかげで元気に成長しています。

 

 

 

 

 

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