本当に小さなネギの種。
播くにも一苦労なんです。

 

加えて、色は真っ黒。
ポットに溝は引いてあるものの、そこから外れて土の上に落ちたら、もうどこに行ったかわかりません。

この信州の在来種の「松本一本ネギ」の味に魅了されて、育てることにしたんですが、発芽が難しくって。

このタネは、2年前に播いて育ったネギの子孫です。
夏に成長して、冬を越して、
次の春に花を咲かせました。
そして、夏までじっくり熟させて、真っ黒になった種を取り出しました。

 

 

2年越しの冬にデビューです。
今年はうまく育って欲しいなぁ。

 

夜温は氷点下の2月。
こんな時期に、種を騙して「春が来た」と思って発芽してもらいます。
温度や、水分、タネを蒔いた後に上から被せる土の量や固さ。色んな条件次第。
年に一度しかテスト出来ないので、工夫はしてみるものの、
なかなかきちんとそろって、発芽してくれません。


 

2週間前に播いた種が1センチほどになってきました。
発芽した後、雪の日や夜の寒さにびっくりしていると思います。
これから、霜の心配がなくなる5月中旬に畑に植えつけるまで、見守っていきます。

冬にタネから育てるのは、時間も、寒さの心配も多くて、苦労もあるのですが、でも、せっかく美味しく育ったネギ。
その次の世代がどんな風に育つのか見てみたかったんです。

 

それに、もしここの地域で秋に種を播くと、冬越しさせるにはある程度の大きさまで育てないとなりません。すると、ネギは春になるとまだ若いのに種をつけるスイッチが入ってしまいます。

つまりネギ坊主をつくってしまう。

茎葉は養分を種に取られて固くなってしまいます。

 

そのため、今の時期に種を播いています。

 

 

食べる大きさになるまでおよそ一年ががり。

美味しさ=時間なのかもしれません。

 

 

 

 

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