4月に入ってから3回も山を歩き、ブログには残していないのでかいつまんで。
YAMAPには書いていないことで気になったことを少し。
今年はアカヤシオの当たり年で、4月の前半はけっこう良い状態で見られた。
2週目の後半に冷え込んで、雨風が強い日があったので、それ以降は傷んだり散ってしまったところもあるみたいだ。
まだ、つぼみもほとんど出ていないような標高のあるところは、今後期待できるかも。雪が降ったり霜が降りたりしするとダメになる。アカヤシオは他のツツジよりも繊細。
4/2 高岩山、オドケ山、若御子尾根
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ハナモモで彩られた県道。
天狗沢から古峠への途中に馬頭観音。切れ長の目や唇など写実的。
馬はちょっと狐に見える?
馬頭観音の近く、涸れ沢の対岸に岩窟がある。
たぶんなにか祀られているけど、熊穴になっていたらイヤだなと思い途中でやめた。
その前に空身でも登るの大変。
高岩山の奥に見上げる桐ノ城山。
高岩山。
高岩神社。
奉納された鰐口に目が行く。
上州甘楽郡吉崎村、宮本、神戸善右衛門、慶應3年…講中安全。
宮本講は下仁田や南牧の石造物でよく見かける講組織で、吉崎も下仁田。
多野郡側のここまで広く活動範囲があったんだなと。
オドケ山。
「鬼止化」。御荷鉾連山周辺は「鬼」にまつわる話が多く、この山の由来も気になるところ。
鬼を止める…か。
山頂の石宮には「山丸三」マークあり。
オドケ山は御嶽信仰もあったようだ。
桐ノ城山の石宮は、紀元2600年記念の浅間社。
真ん中に富士が彫られたちょっと珍しいタイプ。
途中のお不動さまも文化の年号でいぶし銀だ。
若御子尾根のアカヤシオ。
帰りの東塩沢の集落は桃源郷。
龍松寺の枝垂桜は少し葉が出始めていた。
4/6 尾鑿山、水沢から尾鑿尾根で周回
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鹿沼らしい杉の尾根を登る。
薄暗いスギ林には、可憐なフモトスミレがよく似合う。
イワウチワ。
アカヤシオ日和。
アカヤシオ咲く道。
修験の御札と各地の山で増殖中、最近流行りのお地蔵さん。
かわいくてほっこりするから良いんだけどね…
山頂よりアカヤシオの眺め。
アカヤシオの向こうは月山。
「従當山神主第三十…」。サイドには神主さんの名も彫られている。
この代の神主さんのなにか功績的なものなのだろうか?
久々のお詣りだ。
ここまでの途中にマムシが居た。落葉の中にすっと逃げてくれたので良かった。
立派な狛犬で、基壇を含めここまで上げたことがスゴイ。それともここで作ったのか?
後姿がなんだか良かったので。
ヒカゲツツジ。
木は小ぶりだが、岩場にいくつも垂れていて、改めてここはイイ山だなと思った。
アカヤシオの向こうに古峰ヶ原。
この蔓のところは思い出深い場所。
5年前、腎摘開腹手術の一月後に抗がん剤が始まり、いろいろあって2クール目でメンタルが崩壊。
メンタルを立て直すために術後初めて入った山がココ。
山なんか歩ける状態ではなかったので、ここの蔓の所で息が切れてしまい、膝に手を当ててしばらく呼吸を整えて休んだ場所。
片腎なので、健康な人より持久力が劣り疲れやすいものの、こんなにも悠々と山を歩けるようになったのは、この山の神様のおかげかもしれない。
奥の宮で感謝を伝えてきた。
中の宮の大日如来は、コケをまとって山の仏らしく凛々しい表情。
このお不動さまは重厚な造りで迫力がある。摩耗して文字等はわからない。
横にある三界萬霊塔との関係はあるのだろうか。
帰りの林道でカモシカの子供が死んでいた。
カモシカもきっと三界を行き来するのだろう…。
賀蘇山神社。
4/9 夜叉の瓔珞、栗原山、南小太郎山
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お天狗さま。
鼻が折れてかわいそうだ。天狗の霊力が発揮できないよ~!
瓔珞アカヤシオ。
日差しを受けてきらびやかだ。
アカヤシオと南小太郎山。
瓔珞の谷。先のアカヤシオを見たところがピンクに染まる。
次の瓔珞展望台から。奥に天丸や帳付が見えている。
アカヤシオの向こうに高反山や諏訪山、上信境の山並み。
アカヤシオに負けじとアセビも花盛り。
境沢の頭からの展望。
ここがこの日一番の展望地。
休憩するにピッタリな場所。
栗原山と咲き始めたアカヤシオの間に二子山のシルエット。
栗原山。
カラマツ林の南小太郎山。
夜叉山のアセビとアカヤシオ。
夜叉山からの両神、赤岩尾根の眺め。
この地域では瓔珞と表現されるアカヤシオ。
境沢の谷に迫り出す岩の枝尾根をまとうようにアカヤシオが咲く。
その岩頭に胸飾りのように咲くから瓔珞なのか。
もしくは、ピンクをまとった複雑な谷間の地形自体が瓔珞のように見えるからなのか。
YAMAPの軌跡を見ると確かに瓔珞のように感じる。
瓔珞は、大日如来や観音さまが身に着けている装飾。
こんな。
下仁田や南牧では、パンフなどでもこだわって「ひとつばな」と呼んでいる。
上野村や神流町では「ひとつばな」と表記しておらず、「アカヤシオ」や「ヤシオツツジ」と呼んでいる。
「ひとつばな」というのは甘楽郡側の呼び方なのかもしれない。
瓔珞と言う表現は高貴な花の感じがしてイイですね。
アカヤシオ絡みで最近ちょっと気になったこと…。
三ツ岩岳の記録をよく目にするんですが、山頂岩稜帯の「首なし地蔵」。
ありゃ、地蔵じゃないです。あれは御嶽です。
台座が雲座の座王権現。
令和の世、日本の神仏の歴史への興味関心は薄れ、石仏と言うとみんな地蔵のイメージになってしまうのも仕方のないこと。その山の信仰の歴史も忘れ去られ埋もれてしまった。
西上州の山は、藪岩以上に奥深いところ。