1 依存症
私たちの脳はギャンブルが大好きです。
丁半博打では,「丁が出るか,半が出るか,さあどっちだ」というドキドキする瞬間,脳内にドーパミンが放出されます。
スポーツ観戦が楽しいのも,勝つか負けるか結果が分からないからです。結果が分かっている録画番組は面白くありません。
依存症については,先日も7回渡ってこのブログに書きました。
(1) 依存症は他人事ではありません
(2) 300万人のアルコール依存症
(3) 500万人のギャンブル依存症
(4) 600万人のゲーム依存症
(5) 700万人の買い物依存症
(6) 2000万人のスマホ依存症
(7) 依存症と煩悩
2 麻雀
麻雀も同じです。自分がほしいと思っている牌をツモることができるかどうか,「さあ,このツモった牌は何か」と見る瞬間にドーパミンが脳内に放出されます。
麻雀によって何かが創造されることはありませんし,世の中に貢献することもありません。
ただの時間の消費ですが,あまりに楽しいので何時間も没頭してしまいます。
3 賭けごと
麻雀そのものも楽しいのですが,金を賭けるとドーパミンの放出量が多くなるようです。
だから,ただのゲームとして麻雀をするのではなく,金を賭けるようになります。
大きな金がかかっていると,牌を握る手にも力が入り,「さあ,何か」というドキドキ感が強まるのです。
4 パチンコ
都道府県からの休業要請により多くのパチンコ店が休業しましたが,一部に休業要請に従わないパチンコ店がありました。
そこに多くの客が集中し,店と客の双方に対して非難の声が上がりました。
また,新型コロナに感染し自宅待機が要請されている議員がパチンコに出かけたという問題もありました。
5 非難ではなく治療
これらのうち多くの人はギャンブル依存症であり,自分の意思で思いとどまることはできません。
依存症は,すべての人間の本質に関わる病気であって,専門機関での治療が必要です。
6 依存症の予防
そして,何よりも依存症にならないように予防することが大事です。
私も,色々なものに依存しています。
ギャンブルを繰り返せば,間違いなくギャンブル依存症になると思います。
人間とはそういうものですし,リピーターになってもらうための仕掛けもよく考えられています。
パチンコ,競馬,競輪,競艇,賭け麻雀など私たちの周りはギャンブルだらけです。
私も,のめり込む可能性が十分あるので,関わらないようにしています。
家族にギャンブル好きな人がいる場合,つい批判してしまいがちですが,逆効果になります。
その人がギャンブルに出かけなくてもよいような居心地のよい居場所を提供するようにしましょう。