久しぶりのブログ更新です。

金曜日に期末テストが終わり、昨日、最後のレポートを提出、今日から夏休みv(^-^)v

夏休み第一日目は、母と食事をしてきました。
誕生日だったので、母にプリンを買ってもらいました(≡^∇^≡)
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前期に読んだ本を記録します。

『フランケンシュタイン』
M.W.シェリー 臼田昭訳 ゴシック叢書⑥ 第六回配本 国書刊行会

(あらすじ)
フランケンシュタイン博士は、生殖と生命の原因を発見し、生命の通わぬ物質に生命を与えることに成功した。だがそれは、息も詰まるような恐怖と嫌悪を人に与える怪物となった。
博士は、恐ろしさのために逃げ出す。しかし、博士の故郷で殺人事件がおこり、その怪物が殺したことを知る。怪物に再会した博士は、博士が逃げ出してからの怪物の生き方を知る。怪物は、人間と仲良く生きていきたいのだが、その容姿のため、人間に過剰に恐れられ嫌われ傷つけられてきた。そこで、怪物は、博士に、自分と同じような生き物を配偶者として作ってくれと頼む。
博士は一度は引き受けるのだが…。

(感想)
「比較文化論」の授業の参考文献として読んだのですが、面白かった。

怪物は、人間に恐れられるので、ある家の納屋に身を隠す。そこで納屋の持ち主の家族の様子を伺っているうちに、言語を覚え、愛情や人間の優しさを知る。この家族なら、醜い自分のことを理解してくれるのではと、最初、盲目の老人に近づき自分をわかってもらおうとするのだが、わかってもらったと思った瞬間に、眼の見える家族に見つかりひどく攻撃される。そして、家族は、恐怖で引っ越しをしてしまう。──この場面の描き方が秀逸で切なかった。

目が見えることによって、真実が見えなかった人間。その人間に心も体も傷つけられる怪物。怪物を作った責任から逃れようとし続ける博士。人間のエゴと弱さを描いた物語だった。