停電の夜に (新潮文庫)/新潮社


ジュンパ・ラヒリ作/小川高義 訳

ロンドン生まれのベンガル人(両親がカルカッタ出身)のジュンパ・ヒラリ書いた短編9編が収められている。

「停電の夜に」──A temporary Matter──
「ピルサダさんが食事に来た頃」──When Mr.Pirzada to Dine──
「病気の通訳」──Interepreter of Maladies──
「本物の門番」──A Real Durwan──
「セクシー」──Sexy──
「セン夫人の家」──Mr. Sen's──
「神の恵みの家」──This Blessed House──
「ビビ・ハルダーの治療」──The Treatment of Bibi Haldar──
「三度目で最後の大陸」──The Third and Final Continent──

以前から、すごくいいという評判を聞いていたのですが、やっと読むことが出来ました!

結末が、(心理的に)怖かったり、ほっとさせられたり、ストーリーの作り方も心理描写も、本当にうまいなあ、と思う。

インドからアメリカに移住したり、親がインドから移住してきた人の話が多く、インドの人の生活が匂い立ってくるようでした。

私は、インドに行ったことがないですが、影響を受けて、我が家も今日は、チキンカレーとチャイにしました。また、インド映画も見たくなった。

それぞれの題に英語の原題が書かれているのもいいです。
maladyを辞書で引いたら「病気、(特に)慢性病」。durwanは「(インド)門番」。

ジュンパ・ラヒリの本をもっと読みたい。
また、インドからアメリカに移住した人、アフリカからアメリカに移住した人の文学も読みたくなった。調べてみよう。