メアリー・スミス/光村教育図書

アンドレア・ユーレン/作 千葉茂樹/訳

<ストーリー>
月曜日の朝、夜明けを待たず、メアリー・スミスは街へ出て、チューブに豆を入れ、ひと吹きし、窓に命中させ、パン屋を起こす。次は、汽車の車掌。次々に色々な人を起こし、家に帰ってみると…。

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先日、読み聞かせのボランティアに行ったら、中学生がこの本を読んでくれました。

巻末の解説を聞いてびっくり。
目覚まし時計が安く手に入る前、イギリスでは、ノッカー・アップ(目覚まし屋)という仕事が本当にあって、メアリー・スミスは、実在の人物で、ゴムチューブに乾いた豆をこめ、それを飛ばして窓に当て、1軒、1軒、頼まれた人を起こして回ったそうです。

wikipediaで調べてみると「産業革命期に誕生して隆盛し、精度の高い目覚まし時計が入手しやすくなった少なくとも1920年代終わりまで存在した」そうです。
また、「チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』にもノッカー・アップに関する簡単な説明が書かれている」そうです。

わわっ知らなかった~。イギリスにこんな仕事があったんだ。面白いビックリマーク。一冊の絵本からこんなことを教えてもらえるなんて。
これだから、図書ボランティア、やめられませんぜ(-^□^-)