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『信じられない物語』
ポール・ジェニングス/著 吉田映子/訳 トパーズプレス
 
オーストラリアの作家、ポール・ジェニングスの傑作集6

「ピンクの蝶ネクタイ」
「一生一回ねり歯みがき」
「そんなもの、いるわけがない」
「裏を返せば」
「大道芸人」
「スープーマン」
「ユーカリ戦争」
「鳥の紛失物」
「スヌークル」

という短編が入っています。

「ピンクの蝶ネクタイ」を翻訳の教材として勉強したので、読んでみました。

どれも奇想天外な物語。
読み進むうちに、どんどん嫌な予感がよぎり、まずいことが起こるぞ、起こるぞという気持ちにさせられ、最後は、え?そうなるの?という話が多いです。ハッピーエンドかと思ったら、げっ!そう続くの?という展開だったり。


これは、ポール・ジェニングスの傑作集⑥なのですが、他の日本語訳の本の題名も、

『ありえない物語』
『とても書けない物語』
『がまんできない物語』
『想像もつかない物語』
『先の読めない物語』

という題名で、これでは内容がさっぱりわからない。どうして、代表作を題名にしたりしないのかな?と思ったら、原書の題名が

『unbelievable!』
『unreal!』
『unbearable』
『unpredictable』
『unmentionable!』

で、表紙の絵もこんな感じ。若者や男の子に人気がある本だというのが納得。
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