ホットロード（コミック）

著者　紡木たく

（あらすじ）宮市和希は、14歳の女子。2歳の時に、父を亡くす。家庭をもつ鈴木と長年付き合う母に反発し、家を出る。
春山洋志（16歳）は、母が再婚し、居場所がなくなり、家を出る。ＮＩＧＨＴＳという暴走族グループに入る一方、ガソリンスタンドでまじめに働く。
和希と春山は、お互いに魅かれあうが素直に気持ちを表せない。そんな中、暴走族同士の抗争が始まって…。

もうすぐ公開される映画『ホットロード』の原作。
私は、全然知らなかったけれど、一回りくらい若い人たちが「昔コミック読んで夢中になった」と、口々に言うので読んでみたくなった。

和希が母をくそばばあと呼んだ場面の『（ママと呼ぶより）くそばばあの方が愛着があっていーじゃんか」というセリフ…十代ってまるでわからん。

かと思えば、高校時代、同級生がかけおちした時に、その肝の据わり方がかっこいいと思ったことを思い出した。十代ののヒリヒリ感がすごい伝わる。

自分の高校時代に戻って読んだり、十代の子供を持つ母の気持ちになって読んだり、気持ちの持って行き方が忙しいコミックだった。やはり、若いうちに読むのが正解なのかも。

和希役の能年玲奈ちゃん、イメージがまるで違うけど、どう演じているのかな。