こんにちは、編み物制作代行・ニット雑貨クリエイターの阿部裕子です。
10月から編み物のプロになるための講座を受講しています。
「プロ」とは何か?
基準はまちまちかと思うんです。
私なりの「プロ」の認識ですが、「その道で努力しごはんを食べている人」のことだと思っています。
この仕事を10年以上続けてきて、「プロ」と言って仕事を受けてきたのは嘘ではない。
でも今までの「プロ」とは完成品を販売したり、レシピを見て作品に仕上げられる知識と技術がある、そういう意味でのプロでした。
現在受けているのはプロのニッターになる為の講習で、デパート等で販売できるクオリティに仕上げるための訓練です。
それは一般的な作り目から異なっていて、「実は私って不器用なんじゃない??」と落ち込むぐらい衝撃を受けるものでした。
まだ1点目しか手掛けていませんが、増やし目もまぁ一般的と言われているものとは少し異なります。
そういう方法があるというのは知っていましたが、ここでこれを使うんだという…。
皆さん驚かれるようですが、私も同じでした。
今編んでいる帽子です。
まずね、ゲージをもう何度も何度もやり直します。
先生からの花丸をもらうまで。
横と縦の長さが少しでも異なればやり直し。
製品になるのですから当然といえば当然ですね。
アイロンでごまかすのもダメ。
編地を上下左右に引っ張って、最後に手で整えて定規をあててみます。
これでサイズが合えばOK。
何十年と続けてきた「編みクセ」を直すところから始まった今回の講座。
過去に習ってきた事も間違いではないと思うけれど、一般的に「こうするといいよ」というような方法では通用しない。
楽しいばかりではなく、悩んだり苦しんだりしながら少しずつプロの技を学んでいます。
ちなみに全て「棒針編み」です。
講座が終わる頃には、その道のプロとしての技術を提供できるよう頑張っていきますね。
「布糸遊(ふしゆう)工房こころいろ」では、日本全国から手芸に関するご相談をお受けしています。取引実績1,000件以上。