何処へ舞っていても
微かな光が見えた先でも
行きたい場所には辿り着けない
貴方の想いが嬉しすぎて酷く怖い
幻想の愛でも
偽りの優しさでも
やっぱり貴方の想いが嬉しすぎて
それでも構わないとさえ思ってしまう
貴方が「もっと見せてよ」と呟く声が
私の全てに言霊となって泌み込む
貴方の瞳が映し出すものが「罪と罰」ならば
その辛さを私の羽根に乗せてちょうだい
今度は私がその辛さを乗せて羽ばたくから
羽ばたきたくないのに
羽ばたかなきゃいけないの…
声にならない私の言葉も谺する
私の羽根を奪って…
もう少し傍にいさせて…
それでも羽ばたかなきゃいけないの
貴方も、私も
だからお願い
貴方は現実で羽ばたいて
そしてたまに私の羽根の中で
また夢をみて
夢から覚めた貴方が
道に迷わないように
本当はちゃんと傍にいるから…
by M
『盲目蝶』を読んで浮かんできました。と
素敵な詩のメールをいただきました。
『盲目蝶』が男性視点としたら、これは女性視点の【裏】。
嬉しかったです。
ありがとう。