人口140万人の京都市の中央卸売市場の中に、今はもう市場食堂が無いように、そしてあちこちで次々に廃業が続くように、全国的に「市場食堂」は超と付くほどの斜陽産業。なので、小さな町の小さな市場に食堂が併設されているのを見つけると、けっこう嬉しかったりする。

 

今回は、過去一に「え?こんな場所に市場食堂があるの?」と驚いた場所への訪問レポ。「さかた海鮮市場」からの転戦です。

 

 

場所は秋田県の由利本荘市。人口6万8000人ほどの町(出典:令和8年5月31日現在の住民基本台帳人口)。市の人口だけで見ると、福島県白河市のほうが少ないけど(5万5000人強)

 

 

白河市は新幹線の駅があるし、白河の関など歴史的にも有名な場所があるしで、一般的な認知は比較にならないと思う(由利本荘市関係の方、ごめんなさい)。ちなみに由利本荘市のほうが市の面積が4倍あって、人口密度は3倍の開き。商圏人口は白河市のほうがずっと多くなります。

 

さらに、県庁所在地の秋田からもそんなに遠くない位置。市場食堂の存在より前に「よく今も市場が残ってたな」が最初の感想。なので「そんな小さな町の市場に食堂まであるのか」と、見つけたときは本当に驚いた!

 

 

場所は、市内から少し外れた丘陵的な地形の上。国道7号線から少し入ったところ。

 

 

「本荘総合地方卸売市場」という名前の通り、青果と水産の双方を兼ね備えた市場です。

 

 

中央の管理棟?に、市場唯一の食堂があり、入口には「ラーメン」の幟が立っているものの

 

 

中に入るとこんな感じ。寮の中のクローズドな空間での食堂みたい。質素な市場食堂の入り口はいくつも見たけど、ここにはとてもかなわないな。一般人でも入れると分かっていても、一瞬ためらうレベル。

 

ちなみに、Googleマップでは「本荘総合地方卸売市場協同組合」に紐づいた投稿しかなく、食堂で検索しても表示されません。それだけではなく、ネット上で分かるあらゆるデータに、食堂の名称がない。これも初めての経験。

 

というのも、食堂の歴史こそ40年ほどあるものの、ずっと長く関係者以外は入れておらず、一般客を受け付けるようになったのはまだ10年程前とか。店内の雰囲気も町の集会所みたいでした。

 

 

そんな食堂なので、外部受けするメニューは一切なく、極めてシンプルな日常食ばかり。この日の日替わりはトンカツ定食だったものの、入って間もない時間(12時少し過ぎ)にはもう終了。

 

 

自分が頼んだのは、ここでは一番の王道だろうとラーメン半ライス。子どものころに食べたラーメンはこんな感じだったかな?と懐かしく思いながらいただきます。

 

 

表に出て青果の卸売市場のほうを見ると「大売出し」の幟が出ていたので少し顔を出す。

 

 

土曜日だからイベントなのかな?と思って聞くと、ここでは常時一般客も買い物ができるのだとか。

 

 

価格も安いので、お客さんの来場はそこそこあり

 

 

せっかくなので自分も、レットパートと書かれた西洋なし(マックス・レッド・バートレット)を1パック買ってきました。そして本来の訪問目的である選挙の手伝いのために再び、山形荘内の街へ。