柏市公設総合地方卸売市場を出て向かったのは、同じ千葉県の印旛沼。漁協直営食堂は全国に多々あれど、海辺でもない"沼"に隣接したお店は他には知らない。(※湖にはあります。印旛沼クラスだと湖と沼も大差ないけれど)

 

 

利根川は天然鰻の産地としても国内の代表的な存在の一つで、そんな立地を生かして養殖を手掛けているのがこちら。このホームページには「利根川にのぼるしらすうなぎをじっくり育てた」との記載がある。

 

 

レストランの左横に組合の建物があり、その裏手(印旛沼側)が養殖場。この日(2024/7/13土曜日)は13:18に到着し、入店待ちは4組15名。その待ち時間を利用して、養殖場側をのぞいてみます。

 

 

坂を下りてすぐの施設入り口。なかなか年季が入ってる。働いている関係者の方がいたけれど、あまり話しかけてほしくない雰囲気だったのでごあいさつ程度で。ぐるっと一周回ってみた。

 

 

ハウスは複数あるものの、手前の低層屋根のものは非稼働。

 

 

レストラン側に近い、こちらの大きなハウスのみ養殖をしているみたい。先ほどのホームページには、飼育池の大きさなどが乗っているのでご参考に

 

 

15分ほどでレストランに戻ってくると次が呼ばれる順番。思ったより短い、トータル15分程度の待ち。その後も、途切れることなくお客さんは入ってきました。

 

 

メニューは鰻以外にも、ナマズ、かわえび、どじょう、鯉と、淡水魚グルメが幅広く揃う。ナマズを年中出しているのはけっこう珍しいかも。ただ今回は、さっき寿司を食べたばかりなので鰻一本で!

 

※ここでは注文を受けてから捌き始めるそう。なので、かなり待ちます。この日は注文から提供まで50分ほど!本来はこれくらい当たり前なんだけどね

 

 

出てきたのがこちら。特上4,300円。

 

味の特徴は、表面をかなり強めに焼いていること。ネットの口コミでも「カリっと」という表現が多く、確かにその通り。例えが難しいのだけど、軽く揚げてると言われたら信じちゃうくらいの食感。個人的には、焼き目少し強いくらいのうなぎのほうが好みなのでそれはOK。

 

そのカリッとした表面に対比して、中は少しべしゃっとしている。これもホームページに書いてあった「天然うなぎに近いぷりぷりとした歯ごたえ」の言葉が頭に残っていたので、そこはちょっとイメージが違った。

 

 

ちなみにこちらは、印旛沼からもほど近い成田の超行列店「川豊」のうな重の上 3,900円。焼き色の強さは似ているけれど、こちらはカリッとというよりはこんがり。表面の食感はかなり違う。ただ、こうやってあらためて写真を比較してみると、印旛沼のほうが身は厚かったかな。

 

そして・・・なかなか聞きにくかった質問なのだけど、この地に着いた時からの疑問を一つ。「印旛沼漁協の養殖場は他にもありますか?」。その答えはノー。「であれば、これだけお客さんいて必要な数量を確保できますか?」。その答えもノー。まあそうだよね。。。すなわち、印旛沼の鰻にあたるかは運次第。なので食後の感想も、その状況次第で全然変わるかもしれません。

 

※ここでは印旛沼の鰻だけじゃないことを咎める気は全くなく、「利根川で獲った稚魚を育てた地元産の鰻が食べられる店」と公言したら誇大表現になってしまうので、それを避けたいが故の確認作業です。

 

 

こちらは焼いた鰻をテイクアウトできる売店。見事に「白焼きだけ」でした。「白焼きを売っている店は少なく重要がかなりあって」とのこと。1尾当たりだいたい3000円弱。その隣の水槽には食用コイが泳いでしました。

 

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水産センターを出て高速に乗ろうとナビの通りに走ると、「宗吾」という地名看板が出てきて「あれ??」っと。もしかしてと地図を見ると、まだ1か月ほど前に来たばかりの宗吾霊堂の前を通る道。

 

 

その時に生まれて初めて生きたドジョウを買って。最初は食べるつもりだったのだけど、お店の人から「そのつもりで買った結果、ペットとして飼育している人もいるよ」と言われた通り、今も水槽の中で泳いでいる報告をぜひしておこうと「又兵衛」さんに立ち寄り。

 

 

これが一カ月前に立ち寄ったときのどじょうの群れ。多すぎてただ真っ黒にしか見えないけれど。

 

 

そして今回のバケツのなか。量は激減して、そのかわり個体がめちゃ大きくなってる!長さで倍、体積でなら4-5倍くらい!?

 

これは今いるどじょうさんの仲間にするには厳しいなと、追加購入は見送り

 

 

フナの甘露煮を一袋買って帰ってきました。

 

 

そして前回、どじょうだけ買って通り過ぎてしまった「宗吾霊堂」にも、お詫びかたがたしっかり参拝。