東京都内の食堂を併設した公設卸売市場で、唯一未踏の地だった練馬(東京都練馬青果地方卸売市場)。

 

この敷地内にある食堂「食屋(じきや)いぐち」は土日祝が休みで、最寄りが西武新宿線で駅からもそれなりに距離があるため、とても何かのついでに立ち寄れるような場所じゃなかったのがその理由。

 

 

ということで、久しぶりの有給の日(2024/6/7)のお昼に予定を組みこんでみた。

 

 

ここは、新宿・淀橋市場の支店的に生まれたもので、開設者は東京新宿青果株式会社。現在の運営会社も「東京新宿べジフル株式会社」とあり、これは淀橋市場と一緒。

 

青果だけの市場で、用地面積8,949m2、卸売場面積2,015m2とかなりこじんまりした施設。

 

 

そんな場所に食堂があるのは、目の前が「目白通り」という大幹線だからだろうな(ロードサイド立地として客が見込めるんだろう)と思って現地を訪れると、見事にどこにも看板がない。

 

いくら目の前を大量の車が通っても、そこに見えるのは倉庫だけ。誰もこの中に食堂があるとは思えないだろう。

 

 

さらには店頭にも店名看板がない。営業時間になるとメニュー看板が一つ表に出されるだけ。

 

そんなアピール力のかけらもないお店なのに、営業時間(お昼は11:30から)近くになると「オープンを待っている感じがする」人たちが、遠まきに集まり出す。そして開店と同時に、次々と中に入っていく。まさに知る人ぞ知る隠れ家。

 

 

こちらがその表に出された看板の内容。一番上にある「C」のみが、日替わりであとは原則固定っぽい。

 

 

品数もかなり絞り込まれていて、「まぐろ」がメインのお店であることが分かる。

 

 

店内はS字型にレイアウトされたカウンターのみ。およそ18席。開店時に11名、その後数分で15名となり、11:53には表で待ち始めた。

 

 

初めての店だし、注文は少し悩む。500円のまぐろ丼がどれくらいの内容か知りたいし、でも日替わりのCにこそ、この店の神髄が出るのではないかと、結局(あじのたたきが好きなこともあり)、Cの定食を選ぶ。それがこちら。

 

一目見て美味しそうなのが伝わってくるし、小鉢も充実。CPはかなり良い部類といえそう。

 

 

あじのたたきのキラキラ感は見てて美しさを感じるほど。かなり細かく切ってるので、箸の往復が多くなるけど笑、内容的には文句なし。

 

ちなみに、営業時間はお昼時間しか書いてないサイトが多いけれど、直接お店の人に確認してみると、実際の営業時間は朝と昼の2部制。早朝5時から9:30、昼は11:30から。(※食べログ、Googleマップとも修正しました)

 

・・・と、早朝から営業していることが確実に分かったので、朝イチでこれば会社にも間に合うし、次回は早めにまぐろ丼を食べにこよう!!