千葉県で「朝市」と言えば、真っ先に上がるのが勝浦だが、もう一つ高い人気を集めているのが、千葉県いすみ市の大原漁港「港の朝市」

 

 

毎週日曜日午前のみ開催され、特に夏のシーズンは「イセエビまつり」として実施される。 

 

 

東京を総武線始発電車で向かい、大原駅到着は7:39分。徒歩でも行ける距離だけど、少しでも早く着いた方がいいだろうとタクシーで会場へ。

 

 

でも・・・余裕をもって行ったつもりが、到着したらすでにこんなに盛り上がってた。8時開始とはあるけれど、実際には何時から入場できるんだろうか

 

 

場内の椅子もすでに空きはなし。。。こんな賑わう朝市だったんだ!!と、今まで来たことがなかったことが惜しまれる。

 

 

イセエビまつりということで、やはり会場は伊勢海老が主役。1kgほどの大型のをはじめ、たくさんの活けのエビが販売されている。

 

 

こちらは「岩瀬商店」のブースの店頭。伊勢海老汁には、20名以上の行列ができており

 

 

その横では、伊勢海老がそのままの姿で豪快に焼かれている。

 

 

焼いたものは大きさによって値段が変わり、並んでいたものの中で一番立派だったもの(上写真右下)を2,500円で購入。

 

 

聞くと、元の重さは260gくらいじゃないかとのこと。写真では伝わらないけど、かなり迫力がある。

 

 

伊勢海老を食べるときは一般的に、焼いたものは半分にカットされていたり、刺身だと一匹でもほんのわずかになっちゃうので、こうやって丸かじりできる機会は貴重。というか、自分自身初めてじゃないかな。

 

 

そしてもう一つ、大原の特産のまだこの串焼き。見るからにおいしそう。

 

 

こちらも一本買って、(場内は変わらず全然席が空かないので)海辺の方へ。ちょっとしょっぱめだけど、期待通り美味しい。ちなみに冬~春シーズンは、「地だこまつり」が開催されている

 

 

ユニークなところでは、この「じあじあ」という聞いたことがないネーミングの商品。こちらは漁業女性部の出店ブースにて。

 

 

さつま揚げのような外観ながら、中身はなんとシュモクザメだとのこと!!はんぺんなどのすり身にはサメの身を使っていることが多いけれど、具体的にシュモクザメという名前を聞くと少しびっくりする。

 

かなり以前から地元では食べられていたものらしい。でもずっと名前が無く、焼くときの音に似せてやがて「じあじあ」と呼ぶようになったそう。

 

 

ここのお姉さま方は、本当に明るくサービス精神も旺盛で説明も丁寧。「写真を撮って良い?」と聞いたら、上写真のように「じあじあ」の文字がしっかり読めるように並べ替えてくれた。

 

 

女性部のもう一つの推しメニューが、こちらの「たこめし」

 

 

最初にタコを煮て、しっかり味を付けてから炊込みご飯にしてるとのことで、濃厚な味わい。

 

 

その後各店頭を回ると、鯛めしがあったり

 

 

伊勢海老飯や亀の手もあったりと

 

 

地元大原産の食材を使ったメニューが盛りだくさんで、「大原」の町の食のポテンシャルの高さを実感。

 

ただ、ここの朝市の特徴として「食べる」ことの比重が圧倒的に高く、「鮮魚を買う」ことは脇役になってるかもしれない。自分自身は食べるものの豊富さに圧倒されて、そこまで意識が回らなかったものの、たまたま隣り合った優雅な感じのご婦人と話すと、「思っていた朝市と違っていた。これから道の駅にでも行ってこようと思う」という感想だった。

 

 

朝市の最後は、地元産の梨ジュースで締め。

 

 

梨をその場でカットしてジューサーに入れるだけ。混じり物なしのできたてのすっきりした美味しさだった。

 

 

朝市でそれなりにおなかは膨れたものの、漁港のすぐ隣には「いさばや」という夷隅東部漁協組合直営の食堂があり、せっかくなので訪問。港周辺をぶらぶらして食欲を回復させながら、開店を待つ。こちらは10時開店(平日は11:30から)

 

素晴らしい朝市を主催する夷隅東部漁協の直営だけに、このお店も人気店かと思いきや、Googleの評価ポイントはなぜかイマイチ。。。

 

 

9:37に着くと先客は7名。名前を書く受け付けもなく、整理誘導もないため、列にもならずみんなバラバラに待ってる。「これで大丈夫なのかな?」とお互いに不安になりながら。(開店時で10名強くらいの待ち客なので、一回転目で全員入店)

 

 

メニューは上の写真のようにけっこうシンプル。推しは水槽に入った伊勢海老(ここでは伊勢海美と表記)とサザエっぽい。

 

 

入店後は、入り口でお店の人が一人ひとり注文を聞いていくスタイル。伊勢海老かサザエの注文があると、水槽の前まで行って一緒に品定め&計量・金額確認するため(それを全部ひとりでこなしているので)、その対応にはけっこう時間がかかる。

 

でもこういう注文の仕方は、エンタメ要素があって面白い。ほとんどの客が、伊勢海老かサザエのいずれかを注文していた。

 

 

自分は270g超の伊勢海老と、570g超のサザエを注文。サザエが大きすぎて、伊勢海老が小さく見える。。。

 

 

店内はけっこう広めで、4~6人座れるテーブルが10カ所。

 

 

こちらは刺身盛合せ(上)1,500円。タイ、ワラサ、ヒラメ、ナメロウに、刺身では少し珍しいサワラの5種。

 

 

そして先ほど注文した伊勢海老はお造りで。

 

 

頭の部分は味噌汁にしてもらえます。プラス200円

 

 

サザエのつぼ焼きは、形が大きすぎて必然的に細かく刻んでから焼いたもの。

 

なんだけど、、、醬油とか調味料の味ばかりで、サザエの身に旨味が殆どない。食べた瞬間に「あれ?」と首をかしげるほどに。大きくて大味になっているのか、水槽で弱ってしまっているからか??

 

同時に、このサザエの金額を思い出した。壺焼き一個2,300円は、なかなかいい値段だなと。結局大きくなるほど、"殻"の部分に払う金額が多くなるので、あまり大きなサザエを買うのはCP良くないと今さらながらに気付く。

 

都合、この三品にお酒を一本付けて、計8,250円とけっこうな金額になった。(朝市では、あれだけいろいろ選べて食べて、同じくらい大きな伊勢海老も頼んで3,800円くらい)。高くなったのは、自分の注文の仕方次第なのでいいとして、メインとなる伊勢海老とサザエが、もうちょっとなあ・・・

 

 

帰りは駅まで歩きを選択。途中、朝市の両雄?のお店があった。こちらは伊勢海老を食べた「岩瀬商店(やまじゅう)」。直営の飲食店も併設してて、かなり人気があるみたい。

 

 

そしてもう一つは駅すぐ近くの「志村水産」。たこ串を買ったお店。

 

 

「港の朝市」は年中開かれるものの、イセエビまつりは10月1日が最終日。9月24日が「大原はだかまつり」のため休市になるので、年内残る開催は、9月17日と10月1日のあと2回!!

 

 

 
会場の雰囲気(特に伊勢海老やたこを焼いている様子など)は動画の方がよく分かるので、TikTokにアップした動画も添付。こちらは13万再生&2300いいねがつきました!