静岡県は、県の公式HPに「漁協漁港食堂案内」というページがあり、そのページを眺めていると全く知らなかった施設が一つあった。それが今回の目的地「磐田市渚の交流館」内の飲食店。

 

※上記のホームページには「直売所一覧」のページもあったり、県自らがこういったポータルページを持っているのは非常に珍しくとてもいい(検索順位もかなり上のほうにある)

 

 

今回の出発地はJR掛川駅。駅前でレンタカーを借りて出発

 

 

渚の交流館に向かう道すがら、左手に福田漁港が現れる。現在はここは漁船が停泊するだけの場所のようで

 

 

そのもう少し先、海に面した場所に新しく可愛らしい漁港施設が現れる。ただこの漁港、周りから隔離されていて唯一の入り口には「関係者以外立ち入り禁止」と大きく掲げられているため、作業している漁師さんたちがいるものの近づくことはできず。

 

後ほど渚の交流館の中で、「福田漁港の水揚げの95%がしらす」という情報をいただいた。

 

 

「渚の交流館」の外観。こちらは日本財団の「渚の交番プロジェクト」の一環として建てられた施設で、静岡県内では御前崎とここの二か所。

 

 

施設内にはゆったりとした開放スペースがあり、入居飲食店や物販店のイートインスペースとしてだけでなく、単に休憩目的でも使えます。

 

 

館内にはテイクアウトメニューもある魚介系物販店と、どんぶり主体の飲食店が入居。

 

 

つい最近まで上の写真のバーガー屋さんがあったものの、すでに閉店済み。

 

かなりの集客力を持つ閖上でも、カフェとか中華がみな海鮮屋さんに代わってしまったみたいに、漁港施設で海鮮以外が生き残るのはやっぱ難しいんだろうな。

 

 

交流館のすぐ隣には展望台も兼ねた「津波避難タワー」があり、土日祝は10時から一般客に開放されている(無料)

 

 

灯台とは違って階段は広くなだらかで、登るのはとても楽ちん。

 

 

そして上がった景色がこちら。避難施設なので展望部も広々していて、ゆったりと一周可能

 

 

こちらが「渚の交流館」側

 

 

そしてこちらが東側、浅羽海岸。地平線まで晴れていれば、富士山も見えるとのこと。そして再び交流館内に。

 

 

飲食店は10:30営業(平日は11時から)だが、物販店は10時から営業。

 

 

オープン間もなくから、お惣菜を買うお客さん(たぶん地元の方たち)がひっきりなしに訪れていて、自分も一緒に物色する。骨せんべいはみな100円とか、値段がかなり安い。

 

 

刺身類もいろいろあって悩んだものの

 

 

中央にど~んと、"朝どれ福田産"の太刀魚があるからには、太刀魚メニューを選ぶべきだろうと、骨せんべいとフライを購入。

 

 

特に何もつけなくてもこのまま美味しくいただけた。特にフライはサクサクしていて、身の甘さも感じられてよかった。ただどちらも(温かくなかった分)若干脂っぽさが口に残るので、持ち帰って少し炙った方がよりおいしく食べられそう。

 

 

そしてもう一店の「漁師のどんぶり屋」へ(外観写真を撮り損ねた。。。)

 

 

このお店はしらす加工などを手掛ける「カネ長水産」の運営のようで、店頭には自社製のしらす商品がたくさん。

 

ただしこの日はしらす漁はなく、生しらすメニューは無し(今年のしらす不漁はどこもかなり深刻みたいで、渚の交流館HPの最新情報を見ていても、大部分の日が休漁表示になっている)

 

 

生しらすはないものの、「しらすの町」でしらす以外の選択肢はないなと、釜揚げしらす丼(900円)を注文。そして見慣れないメニューの貼り紙を見つけて「しらすドーナツ」も追加で。

 

 

こちらが注文した釜揚げしらす丼。まだかなり小さく細い身のものも入っており大きさはけっこうまちまち。でもいわしの種類は同じとのこと。休漁続きの影響もあるのか、ふっくら感&噛みしめたときの旨味はもう一つかなあ。

 

 

そしてしらすドーナツをパクつきながら、次の目的地「御前崎」に向かいます