前夜の「だいどこやまなか」での飲食からまだわずか8時間後。再び朝の木津市場を訪れた。まだ一度も入っていない、市場建物の駅側の飲食店ゾーンの訪問がその目的。
時間はちょうど8時。海鮮丼の「木津 魚市食堂」にはすでに10数人の行列が。帰り際の8:40にはこの行列が敷地外まで伸びて、数えてみると40名を超えていた。週末は7時前くらいには来てた方がよさそう。
ただし今回自分が目指すのは、行列に関係なく決めていた「川上食堂」。朝イチから鰻を食べるっていうのが何か楽しそうで良いなと。
店頭には、焼いた鰻がずらり。頭からしっぽまで切らずにマルのまま並べているのが、この店らしさなのか大阪らしさなのか。迫力があって美味しそう。
メニューを見ると、特上まむしが3,300円。この量でこの価格は凄いなと、迷わず注文。吸物付きで。ただテンションが高かったのはここまでで、少しずつ風向きが変わっていく。
実際に出てきたのはこちら(山椒は後から振りかけたもの)。明らかに写真と違う。半匹分少ないよね。「まむし」と書いてあるので、ご飯のなかに残りがあるのかなと思ってめくって見たけど、中から鰻は現れず。。。
今のご時世、3,300円で国産(この日は三河産)の鰻が一匹近く入っていたらかなり安いので、この実際の量の写真でメニューに上がっていたら、お値打ちなお店だと思ったのに。なんかもったいない。
そして店頭を見た時に予感がしたように、焼き直しの分だけ身の締まりが弱い。それでもスピード重視の市場めしだし、この金額だったら全然許容範囲。おしながきさえ実態に合っていれば、もっとポイントは高くなった。
食後は今一度市場内へ。この日はすぐに東京に戻る予定だったので、買い物しても大丈夫だなと、初めて買物客として市場を徘徊する。
「大阪・泉州産」の文字を見て、大阪にも漁港があるんだと。そんなことを考えながら歩いていると
きれいな赤色をした、生のキハダマグをを発見。隣に並んだ本マグロは養殖とはいえ、色味はキハダの方がいいくらい。もっと赤色が弱いイメージがあったので、ちょっとびっくり。紀伊勝浦産だそう。
ひとまず1パック購入して、「写真撮っていいですか」というと、ケースからブロックを取り出してきれいに並べてくれた。このあたりのサービス精神は大阪の人ならではの良いところ。
ただここからが一気に暗転。お店の名前は敢えて出さないけれど、けっこう大きめのスペースで営業している某店。店頭で捌いている魚が気になって声をかけたら、「これ刺身にできるやつあるよ」とかなり圧をかけてくる。
「じゃあ貰おっかな」と言ったら、ビニールに入った魚を持ってきて畳みかけるように会計まで持ち込まれた。一切選ばせず、物を見せず、生食用なのに氷も入れず、、、
臆した自分が悪いと言ったらそれまでなんだけど、買って外に出て中を見たら、袋に入ってるのに生臭さが漂ってくる。。。「これはやられたかな」と気落ちして。でも市場の仲卸がそんなひどいことしないと信じてみよう!!と、食べてみると・・・
その1時間後くらいから、ただひたすらに吐き続けた。。。薬を飲んだりして大事には至らなかったから良かったものの。