大晦日でも沼津魚市場周辺の施設はほとんどが開いていることを知って、「2022年の締めは沼津で」と、帰省の道すがら、途中下車して寄ってみた。

 



沼津自体はそんなに久しぶりではないし、そもそも10回以上来ているけれど、最近は漁港街以外で食事することが増えたので、市場周辺を回るのは少し久しぶりかな?

 

たくさんの食堂があるなかで、今回は沼津魚市場の二階にある「沼津魚市場食堂」を目指してみる。

 

ただ「沼津魚市場食堂」という名前の割には、ホームページをどう調べても、市場関係者の経営っぽい記載がないのが引っかかっており、途中の「沼津みなと新鮮館」に、沼津魚仲買商組合直営と書いた「あじや」があって一瞬悩む。でも初志貫徹で。

 

港の奥のほう、沼津魚市場株式会社の施設が「沼津魚市場INO(イーノ)」という商業・漁業複合施設になっており
 


その二階に飲食店が3店舗ある

 

飲食ゾーンに向かう通路が、水揚げの様子を間近に見られる場所になっている(大晦日でもあり、もうこの日は水揚げ作業は無し)

 

「沼津魚市場食堂」到着。今回はオープン後の10:15頃に到着も、先客は5名ほど。その後も、あまり人は入ってこなかった。

 

 

すぐ目の前に海原が広がるので景色はいい。

 



大晦日で市場も機能していないので刺身類はやめておこう。干物とかなら大丈夫だろうなどと

 

 

最初からネガティブな発想でのチョイスで。。。

 

 

まずは沼津ハイボールを頼んで、アジの干物をメインに組み立ててみる

 

 

他にはまぐろのほほ肉の唐揚げと

 

 

一つくらい生ものをと鯵の姿づくりをセレクト

 



せめて干物くらいはと期待したのだけど。これは大晦日だからとかいうレベルじゃないだろうな。

 

念のため、沼津魚市場株式会社との関係を聞いてみると、特に何もないとのこと。市場から仕入れているというくらい。やはりそうか。。。



食後は展望デッキに出て、展望施設がある水門「びゅうお」

 

 

別角度からの沼津港を見渡す。

 

このまま消化不良で終わるのも何なので、もう一度「沼津みなと新鮮館」へ。もう食事をはしごする気持ちにはならないので、何か買物をしようと少しうろうろした後、一番賑わっていた「えび伝」へ入る。

 

 

築地の「江戸一」みたいに小ぶりなパックを組み合わせて選べるのが良いなと、店内で作る立派なイカの姿焼き煎餅とともに買ってみて。。。

 

しかしふと思い当たることがあり、店舗を出てから調べてみると、やはり販売会社だけが沼津籍。その親会社は長野のお土産ショッププロデュース会社、製造は新潟の菓子メーカーだった。姿焼きのイカも聞いたことのない名前(海外で獲れる種類)だったし。

 

まあでもこれはごく普通のことで、こういう会社があるから各地の観光施設が成立すると分かっているのだけど、(産地のものにいつもこだわってた)自分としては少し迂闊だった。

 

 

ということで、何か沼津ならではのものを探さないと・・・と歩き回って見つけたのが、この「はんぺん屋」。会社名こそ"やいづ屋"だが、それは創業者が焼津出身だからで、100年以上沼津で商売してきた老舗だと分かり、入ってみると

 

 

たくさんの種類の揚げ物がずらり。テイクアウトの場合はこのまま買って帰るのだが、食べ歩きの場合はその場ですぐに揚げてくれるとのこと。そこで地元に名前が入った沼津揚げと、静岡名物黒はんぺん揚げを購入。

 

 

写真を撮るのが大変なくらいに熱々で出され、純粋に美味しい。「作りすぎない美味しさ」というコピーも良いなと。長い歴史をもつ小さな会社が、若者向けにもアピールできるこういうチャレンジをするのはいいなって思いました。(調べたらもうオープンして12年経ってました)

 

帰り際に、漁港街エリアをもう一周して、店頭の行列が目についたのがこの二つ。

 

 

いずれも行ったことが無いので、何もコメントできませんが

 

 

まあでも沼津港で不動の人気店と言えば、今も変わらずの「丸天」さん。港近くの2店舗は、どちらも人でいっぱいでした。この頃になると、駐車場に向かう車の列もかなりの長さになっています。