初掲 2022/12/29 【2023/7/30、2024/3/2 文末に追記有り】

 

3年ちょっとぶりの勝浦。実は漁港の街のなかでは沼津と並んで訪問履歴が多い場所で、トータルで10回前後は来ている。

 

 

街中を歩くと入ったことがある飲食店が多々あるものの、残念ながら写真や記録はあまり残っていなかった。。。しかし過去の振り返りをする良い機会でもあるので、可能な限り写真を探しながらまとめていくことにします。

 

■「漁港食堂・市場食堂全国食べ歩きグルメ」紹介全市場食堂&漁港食堂一覧はこちら■

 

 

まずは2013年5月。「勝浦タンタンメン船団」の取材で訪れたとき。

 

 

お薦めされて行った「ファミリーレストラン こだま」のタンタンメン。鵜原海岸近くで、勝浦市街地から少し離れた辺鄙な場所。でも久しぶりに調べてみたら、現在もしっかり経営が続いて良かった。

 

 

その年の9月に「関東・甲信越B−1グランプリin勝浦」が開催されたときの一コマ。

 

 

この2年後に、「熱血!!勝浦タンタンメン船団」が初の全国グランプリに輝きます。

 

 

ちなみにこの年の朝市の様子

 

 

すき間なく店舗が出ていて、一つのお店あたりの商品もかなり多い。

 

 

翻って今回(2022/12/29)の朝市の写真はこちら。出店がまばらでびっくり。全部数えても出てるのは20軒あるかないかくらい。置いてあるものも本当に少なかった。

 

 

再びタイムスリップして、2015年8月。発祥地の前「南蛮屋」のわらび餅。朝市の名物店舗でもあり、ここは今もしっかり健在、今の値段は250円。

 

 

「山五鮮魚店」では、銚子の岩牡蠣を店頭で捌いて出してくれるサービスをしていた。今は店内が少し変わって、一部が食堂(やまご食堂)になっていた。

 

 

次に探せた写真は、前回訪問時の2019年9月。朝市で赤色の映え具合の素晴らしさに思わず買った赤唐辛子

 

 

そして、仲本町朝市通りにある「奈美」での朝食。

 

 

定食などのセットものが多いけれど、この日は単品の組み合わせで。キメジマグロ(小さいキハダマグロ)とサザエ。

 

 

そしてメニューとは別に貼り紙があった、カツオのさんが。価格はどちらも記録なし。今回の訪問時は休業だったので、朝営業やめたのかな?と朝市の出店者に聞いたら、通常は開いているとのこと。

 

朝市で有名な勝浦だけど、朝ごはんを食べれらる店は実はけっこう限られている。

 

 

周辺をぐるぐる回っても、開いているのはこの3店舗くらいだった(プラス喫茶店っぽいお店)

 

 

今回の目的のお店が開くまでにはまだ少し時間があり、かなり久しぶりに遠見岬神社にのぼってみる。

 

 

こちらは「かつうらビッグひな祭り」の舞台となる場所で

 

 

期間中にはこの階段に、たくさんのひな人形が飾られる

 

 

神社に上がる途中には、勝浦港を見降ろせる場所も

 

 

そして勝浦漁港へ!

 

 

ちょうど小さな漁船が水揚げをしているところで、聞くと「キンメダイ」だとのこと

 

 

荷捌き所が立派で新しく、さらに施設を建築中だった。そして道路側に出ると、たくさんのまぐろが

 

 

今回の漁港食堂の目的地は、この勝浦港市場食堂「勝喰」。2016年開店ということで、前回勝浦に来たときにはできていたのだけど、存在を知ったのはつい最近。。。

 

公式ホームページやネット情報探しても、運営母体がどこなのか詳しく分からない。店名には「丸七」と書かれ、仲買人直営との記載もあるので、丸七を屋号にした仲卸なのかな。

 

 

開店は10:30で、10:15頃から人が並び始める。オープン時には11名だったので、開店直後についても入店は余裕(ただし食べ終わった11:20頃には、店頭に10名近く並んでいた)

 

 

最初の客は2階から案内され、目の前が漁港の水揚げ場というポジション

 

 

勝浦と言えば、日本を代表するカツオ漁港だが、マグロも代表格の一つ。特に近海の生まぐろ中心で、さまざま種類のまぐろがあがる。

 

 

基本メニューはこちらだが

 

 

殆どの人は、こちらのおすすめボードから選ぶ。刺身類が圧倒的に中心で、周りのお客さんの注文は海鮮丼か勝喰丼が多いかな。

 

 

写真のビジュアル的には海鮮丼選んだほうが良いのだろうけど、丼ご飯を食べるとそれで食が終わってしまうので、刺身の盛り合わせ(1500円)からスタートする。

 

中身は「海鮮丼のアタマ」。ホンマグロ、ビンチョウ、メバチが食べ比べられるのが勝浦らしくてとても良い。「どれがどのマグロ?」とバイトの女の子に聞いたら、ホワイトボードと照合しながら丁寧に教えてくれた。こういうのは漁港食堂の姿勢として大事。

 

 

 

そして。これも聞きなれないマンボウの肝合え600円。マンボウの身を肝を使って炒り煮にしたものだという。

 

 

さらにもう一品。先ほどの水揚げも見ているし、これは外せないとキンメの煮つけ1,800円。

 

 

食堂を出て再び漁港へ向かうと、話しかけても大丈夫そうな雰囲気の漁師さんがいたので、恒例の質問タイム。

 

 

まず気になった、漁港が大きいのに漁船がほとんどいないことに対しては、勝浦は「水揚げメイン」の漁港であり、各地の漁船が、カツオやマグロを獲って勝浦に持ってくるのだと。それはもちろん、勝浦が設備が充実していて、市価が高くつくから。カツオのシーズンは億単位のお金が動き、凄く活況だとのこと。

 

キンメダイを食べたと話をしたら、「深海魚だから基本的に年中脂がのって美味しいけれど、一番おいしいのは5月くらい」だと説明された。冬の旬の魚のイメージだったので少し意外だった。

 

そして「キンメダイと言ったら伊豆が有名だけど、勝浦のほうがずっとうまい」と地元愛を見せたかと思うと、「勝浦で食事をしても美味しくない」との真逆の卑下も笑。さらに「この店がおすすめだよ」と、外房のある町のお店を教えてくれたのだけど、別れてから調べたら、それらしき店が検索で出てこない。。。慌てて先の場所に戻ったものの、もう立ち去った後でした。。。

 

 

【2023年7月30日】

 

和田浦の鯨解体見学に向かう途中で、勝浦の朝市に少しだけ立ち寄り。到着したのは5:50頃で、公的に発表されている営業時間の6時よりまだ少し前。でもすでにいくつものお店が出ていた。

 

 

(界隈で唯一?)朝6時から営業している飲食店「奈美」に向かうと、そのすぐ前のお店に美味しそうな梅干しが置かれていたので購入。

 

 

「昨晩一つひとつ詰めたんだよ」と話された、その見た目は一つひとつ重なり合わないように(まさにイチゴのように)並べられていて、梅干しの詰め方としてはけっこう珍しいかと。全面に赤紫蘇が敷かれているのも、紫蘇好きとしては嬉しい。

 

同じ500円でも大きさや量はいろいろあって、お店の人のおすすめもあって15入りをセレクト。

 

 

そしてすぐ後ろの「奈美」へ入店。6時ちょい過ぎたあたりで、先客は2名。でもすぐにもう数名ほど入ってきた。

 

少し前に来た時に営業していなかったことを話すと、最近は開けている日も少なくなっているそう。朝市の出店者数も、かつては120くらいあったのが、今では40~50。平日だと10店舗あるかないかくらいで、そんな状況下で営業しても食材に無駄ばかり出ると。。。

 

基本は土日だけ、でも夏は毎日開けるようにしているとのこと。

 

 

お昼の食事のキャパを残すために、軽めの食事にしようと「朝定食」1000円を注文。干物はアジをセレクト。

 

でも周りは、お刺身とか入ってるもう少し豪華なものを頼む人ばかりで、それを見ていて思わずサザエを追加注文(2個で800円)。刺身はボイルかな、けっこう大きめサイズ。

 

 

食べ終わってお店を出ようとする時間(6:25頃)には、すでに店頭に待ち客が。来店の多くは観光客だけど、地元の人もいたりして、しっかり地域に根差した空気感を感じられるお店です。

 

【2024/3/2 再訪】

 

仕事で勝浦に行ったら、ちょうど「勝浦ビッグひな祭り」の期間中ということで、あちこち案内いただく。

 

 

てっきり「遠見岬神社」の階段だけかと思っていたら、街中いたるところにひな壇があった。

 

 

こちらは「勝浦市 芸術文化交流センター Küste 」内