平塚のすぐ隣駅「大磯」にも漁協直営の食堂があるということで、「平塚漁港の食堂」からはしごで訪問。こちらは夜営業もあるため、閉店間際の昼営業は避けて、夜営業の一番乗りを狙って顔を出す。

 

 

漁港に到着すると、目の前に現れたのは新しい立派な建物。

 

 

横や後ろに回ると水揚げ所が併設されているのが見え、漁港であることはわかるものの、他では見たことないほどお洒落な外観になっている。

 

 

ここは「OISO CONNECT」(オオイソ コネクト)と呼ばれ、地元の農水産物や加工品の販売店・レストランなどが入る交流施設で、2021年4月に開業したばかり。

 

 

こんな感じで水槽に入った鮮魚が販売されたり

 

 

地元特産品を用いたファーストフードの販売

 

 

二階には展望スペースのついたカフェも。パンケーキとかもあるところが、漁港とはいえさすが湘南

 

 

で、目指す漁港食堂はというと、入り口からはコネクトと大磯港港湾管理事務所の建物しか見えず、一瞬間違えたのかと戸惑う。しかしぐるっと回ってみると、管理事務所の裏側にひっそりとこじんまりと。目的地の「めしや大磯港」を発見。

 

 

夕方の部は17時からで、16時30分(2022/4/23土曜日)到着で一番乗り。※グーグルでは「通し営業」の時間表示になっていますが、写真のように昼・夜で分かれます。

 

 

店内はこんな感じ

 

 

その横に大きなメニューボードがあり、これを見て選ぶ方式。オオニベとかイシナギとか、東京では出てこないようなものが多くて目移りする。オープン時には5組ほどで、すぐに8割がた席が埋まる。昼は定食や丼主体の営業で、いつもかなり行列しているそう。夜営業は居酒屋の色が強くなって、こちらの方が魚を味わうにはしっとりできて良い。

 

 

まず日本酒(中沢酒造「松美酉」神奈川県足柄上郡松田町)を注文。すると付いてきたお通しがコハダ!身厚で味もしっかり濃く、飲んべえ気分をそそられる渋いセレクト。

 

 

刺身を何にするか選べなくて「刺し盛りはないか」と聞くと、この時間ならまだ大丈夫だと。出てきたのは、アジの姿づくり、イサキ、タチウオ、ブリ、そしてイシナギの5種。これで1650円。イシナギは初めてだが、脂がしっかりのった白身という感じのテイスト。このなかではタチウオに一番惹かれた。

 

 

そして、泳ぎ姿のまま出てきたカサゴの唐揚げ。ヒレが口の中に刺さりながらではあるものの、全部丸ごと食べられる香ばしさに、こちらは追加のビールとともに。

 

 

焼き物は目ダイをセレクト。しっとりとした味わいで、再び日本酒とともに。

 

 

厨房は1人なので大変そうではあるけれど、漁港食堂で「注文してから調理が始まる」のは夜営業をしている店ならではの希少さで、地元の味の醍醐味をしっかり味わえる。

 

 

【2024年3月3日再訪】

 

沼津の帰りから2年ぶりに「めしや大磯港」へ。今回も夜営業訪問だったので、並びなどはなく(いちおう事前に電話で確認)、それでも終始満席に近い店内でした。

 

 

本日のメニュー。刺身の種類が充実してます。この日も単品の組み合わせで

 

 

付きだしで出てきたのがこちら。ブリやヒラメやいろいろな魚の卵を合わせて煮つけたもの。これだけ見てもいい店だということが伝わってきます。

 

 

ボードにはないですが、刺し盛りも可能でした。金額は2,200円(だったはず)。タイ、ハタ、ヒラメ、寒ブリ、太刀魚の組み合わせ。昼に続いての太刀魚ですが、まるっきり味が違う(こちらの方が断然おいしい)。

 

お店の方にも、何がそんなに違うんだろうと質問したりしてましたが、結局は鮮度そして管理、もちろん腕もあるけれど。良いネタを出そうという意欲の差なのかなと感じてきました。

 

他にも、寒ブリのカマの塩焼きも頼み、とても美味しかったのですが、しっかり写真を撮り忘れました。。。