先週のラクロスから##早慶戦振り返り | 鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル

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少々私的な事で、ブログニュースの更新が止まっておりましたが、再開第1弾は先週のラクロス振り返り。

動画を細かく確認できた早慶戦ラクロスをメインに振り返る。

早慶戦2024はYoutubeで今も視聴ができるので、この情報を基に見直してみると見方が変わるかもしれない。

☆慶早戦/早慶戦

男子は全日本大学選手権優勝回数で1,2位。女子も常に1部リーグで覇権を狙う、7月に始まるリーグ戦の動向を占う為には重要で、全国のラクロスチームが最も気になるチームの戦い。

開幕を2か月後に控えて、そろそろチームの本音が出てくる。

<男子プロローグ>

早稲田大学男子は昨年は久々に関東リーグのファイナル4を逃した。そのリカバリーを強く意識したプレシーズンの戦いぶりは

春の東京六大学戦を優勝する形で注目されていた。

一方の慶應義塾大学も昨年はファイナル4で終わり、「Revive/リバイブ(復活)」をテーマにチームを作って来た。ただ、慶應義塾大学は東京六大学戦では今季に向けた色々な試みを進めるという考え方が強そうで、それでも結果を出してきている点で、早慶戦でのパフォーマンスに注目をした。

<男子結果>

内容的には、慶應義塾大学の圧勝と言える。昨年とは異なる慶應義塾大学の守備が、前半早稲田大学にショットの機会を与えず、枠内ショット5本も4本をセーブする

 2年生G79番岩城選手のパフォーマンスでほぼ完全にゲームをコントロールした。

後半には、大胆に若手を登用し新たなチャレンジも魅せた慶應義塾大学の今季の新たな姿が浮かび上がった。そんな試合だった。

試合データは

☆こぶ平's Eye

慶應義塾大学のデータを見ると、枠内ショット率、ショット決定率の値は決して良くなかった。ボールキャリア技術が高く攻撃権を保持する時間が長かった。そして守備が早稲田大学の決定的なショットシーンを少なくした。

この守備が、リーグ戦ですべての相手に有効と決めるのは早計だが、試合中にも応変させていたことを考えると、リーグ戦に向けて攻守のバランスが取れてきたとは言える。

攻撃面では最終学年を迎えた3番藤岡せんしゅのパフォーマンスは上手さに、強さが加わり、昨年のような孤立する事も自力で解決しそうな雰囲気は見えた。更に7番田代選手の進化がチームへより幅の広さを与え、その他の選手の動きやすさも引き出していたように見えた。

一方の早稲田大学は、今季のパフォーマンスがまだ、応用力に進化の余地を残している事が判明した事は、残り2か月という時間を考えた時良かったと見ることができる。

個々のパフォーマンスを見ると、強さにおいては勝るものを見せていた。22番の花井選手はその最たるものだろう。

リーグ戦に向けて応用力の取得が急務と言える。

因みに昨年リーグ戦ブロック3位となった早稲田大学の今季は

"軌"(わだち)
・結果を出すための道のりや過程も大切にする
・人として踏むべき道や規則を大切にする
・「軌を一にする」(全員が同じ方向を向き、目標達成のために取り組む)

であるそうだ。

リーグ戦では同じBブロックとなりタフな戦いを強いられる事になる。ここからの両校の進化を楽しみにしたい。

 

<女子プロローグ>

昨年、リーグ戦準優勝の早稲田大学を破り、久々のファイナル4に手が届いたが、数ミリ足りなかった。そしてそこから戦力も充実し臨んだ東京六大学戦では、意外にも不発に終わった感が強い。

そこからの修正力が問われる事となった。

一方の慶應義塾大学は、1っ昨年の日本一から、2016年以来のファイナル4を逃すシーズンを送り、復活を期するシーズンとなった。そして、せれは、強力な4年生の卒業による新チームの覚醒に委ねられることとなった。東京六大学戦で若手の進化もあったが、新3年生の進化という新たな側面が見られ、それが本物になるのかが期待される試合となった。

<女子結果>

1Qには、早稲田大学の期する思いが出て、10人の躍動が、昨年立教大学を追い込んだ全員ラクロスを越えるパフォーマンスで慶應義塾を圧倒した。

2Qに入り慶應義塾の3年生の動きがリカバリーの原動力となり、3Qに得意のオールコートハイプレスのタクティカルな動きが早稲田大学の勢いを抑え込み、モメンタムをモノにすると4Qでも19番 澤田 選手が2点、71番三好選手、88番藤岡選手で4点を挙げて、3年生の進化を印象付けた。

結果的に3番秋山選手、澤田選手、三好選手、藤岡選手、の各3点の活躍が際立った試合となった。

☆こぶ平's Eye

早稲田大学は1Qのパフォーマンスに、今季飛躍の可能性を見させたが、男子同様経験からくる、ラクロスの深さ、緻密さ、技術面での進化を求められる印象だ。2か月の間にそれらの進化を凌駕する、選手個々のスピード、強さを求める事もありかもしれない。それでも基本となるパスキャッチ、キープ力の向上は不可欠だと見たのだが、どうだろう。

一方で、慶應義塾大学で危惧されるのは、ゴール前での反則の多さであった。早稲田大学のFS(フリーショット)は9本だが、FSに行かずパスに回した回数も含めると15個のファールを取られた形だ。ゴーリーの良さで大事に至らなかったとはいえ、リーグ戦のトップとの戦いではこれは致命的なエラーになりかねない。ここは修正すべき点だろう。

リーグ戦ではブロックは分かれたが、今季のリーグ戦は上位争いはし烈であり、特に早稲田大学の入ったAブロックは厳しさが増すと思われる。これから、あれもこれもの修正より、武器の強化を図ることがポイント化もしれない。

慶應義塾大学の今季のテーマは「Blast/爆発的なパフォーマンス」であるし、早稲田大学のテーマは「不屈」それぞれがそのテーマらしい試合結果となったとも言える。

 

その他の先週のラクロスの結果

☆中立戦

<女子>

中央大学 4 対 8 立教大学

<男子>

中央大学 2 対 5 立教大学

☆学院戦

<女子>

明治学院大学 8 対 15 青山学院大学

 

これからも結果等をお伝えして行く事になる。

 

以上先週のラクロスでした。NCAAは別途。

 

やっぱりラクロスは面白い

こぶ平