関東地区学生ラクロスリーグが始まって2週間で何が見えたか?1部編 | 鼓舞 平(こぶ平)のラクロス応援チャンネル

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ラクロス関東支部学生リーグ戦が開幕し、早3週間が経とうとしている。勝手に、語ってしまう「ラクロス応援チャンネル」的に開幕2週間で見えた関東支部学生ラクロスについて書いてみる。

男子はまだ試合が進んでいないので語れるものはないが、女子は1部の各校がゲームをこなしたので、プレシーズンに話題として挙がっていたことが現実に見られて、これから先どのように展開しそうか?負けたチームへの応援も含めて書いてみた。

以下学校名の紹介が続いた場合はすべて、五十音順で書いてあることをご了解願いたい。

 

今季ラクロス応援チャンネルで注目するのは、コロナ禍を経て疲弊した女子ラクロスにおいて、実戦的選手層の厚さだ。その辺について詳しく見ていこう。

 

Aブロックは、下馬評的には中央大学、明治大学が良く、前年度優勝の慶應義塾大学は主力の上級生が多く抜けAリーグ未経験戦力の整備が急務となったプレシーズンに苦戦を強いられていた。開幕戦主力のサポートマンが上手く機能しなかった前半から、セミが殻から抜けるかのような大きな変化をもたらすプレイが出た後半の慶應義塾大学は又、昨年と違った攻撃スタイルを構築しつつある。さらに2戦目の青山学院戦でさらに層を厚くする戦力が出てきた事は注目に値する。

中央大学、明治大学も選手数も多く、比較的選手層の厚さで優位な対戦となった事が、勝利という結果となった事は否めない事実だ。その中で、15人ではなく20人でもない25人の戦力化を強く意識しているのが慶應義塾であるように見える。実は昨年もその部分をかなり意識していたのは慶應義塾だった。特に暑い夏のゲームを乗り切るのにはできるだけ多くの選手のパフォーマンスが高いことは大きなメリットだ。そこを実戦で強化できたことは慶應義塾にとっては後々大きかったと言えるのかもしれない。

中央大学は前評判通りの個の強さをベースにして、安定した強さを発揮できるチームとなっていた。ただ、25人の層の厚さでいうと、まだそこまで高くしようとする意識は見て取れなかった。極端に言えばまだ先発の10人で乗り切ろうといった感覚が映る。もちろん先発の強さ、特に攻撃面での6人の強さが目立つのでそのように感じたのかもしれない。先の選評でも述べたが高い守備力のチームと出会った時に、どのように変わり身を見せるか、そこでサポートの層の厚さが分かる。

現時点で、最もバランスが取れているのは明治大学のように見えている。背の高い選手も含め、中央大学と同様の個の強さも発揮している。さらに伝統の守備力をも発揮している。25人の層の厚さを求めるという部分までは確認はできていないが、育成にも定評があり、競争意識も高いチームとして若手からの今後の伸びも期待できそうだ。

7月30日(日)その中央大学と明治大学が激突する。勝った方が有利になるのは事実だが、試合内容をその先に繋げられるかがもっと大きなポイントになりそうだ。

成蹊大学は一定の人数で固いパッケージで戦う強みはあるが、何かショットの強度に物足りなさを感じている。この辺りコロナ禍の影響があると見えなくもないが、個の力を生かす外からのショット力の強化等、個性を磨く特別な取り組みがあっても良いチームだ。

まだ勝ちがない、青山学院大学と横浜国立大学だが、1戦目を経て進化の方向は見えてきている。青山学院大学は1,2戦と昨年のファイナル4チームとの戦いであった不運もあるが、運動量を高く保ち守備陣を崩す動きは形としてできてきた。ただ、攻撃を是が非でもショットで完結させるという意識のセット、共有が足りないように見える。若いなりにがむしゃらにショットを狙い、ショットで完結させるという意識からチーム力が変わってくることも多い。

横浜国立大学は、先のレポートでも書いたがあすなろカップチームがAリーグに挑戦をしている状態ではある。サポート役の2年生選手が是が非でも3,4年生に追いつきたい、追い越したいという高い意識、覚悟で取り組むと一気に進化しそうな気がしている。例えば高校生はこの2年生の夏に大きく進化することが知られている。ならば、大学生も同様に可能性がある。刺激を受ける上でも高校生の新チームと練習をすることをお勧めする。

東京農業大学と法政大学が拮抗した戦いを見せたように、このブロックは最後まで予断を許さない戦いが続きそうだ。

全体として、豊富な運動量でもって戦うスタイルが似ている。ただ、タレントの多さで、日本体育大学、立教大学に分がありそうに見えるが、勝ちを掴むという意識において、他の4チームが凌駕する事は可能だ。

今週行われる、日本体育大学vs東海大学の試合も春のような形では終わらない可能性は高い。

この中から抜け出すのは、勝つために何をなすのか、その意識を高いところで共有し、個々のプレイをひたむきに実践する、そんなチームのような気がする。

「ラクロス応援チャンネル」的には、ついに1から10番までそろう立教大学の本当の姿、その立教大学に次戦で背水の陣で臨む早稲田大学の試合に注目をしたい。

全勝で勝ちあがるチームはないかもしれない。そんなブロックになっている。

 

【関東男子】

少しだけ触れておくと、やはり守備(ブレイク)ベースのポゼッション重視、スローブレイクラクロスが最後まで続く。

注目は

8月14日(月)15:50   富士通スタジアム川崎

 1部A    慶應義塾大学     対     日本体育大学 の試合だ。

 

●今週の試合

☆男子

7月30日(日)   9:30 F.O.   1部B    明治大学 vs 東京大学

@ 東京大学 本郷キャンパス 御殿下グラウンド

 

☆女子

①7月30日(日)  8:50  ドロー  1部B    中央大学 vs   明治大学

中央大学 多摩キャンパス ラグビー場

②7月30日(日) 18:50  ドロー  1部A    日本体育大学 

vs  東海大学    日本体育大学世田谷キャンパス多目的グラウンド

 

女子は2試合で会場が大きく異なるので注意が必要です。

 

以上 関東学生ラクロスってこんな感じ。

 

でもやっぱりラクロスは面白い!!

こぶ平