問題 81 咳嗽と喀痰が続いている患者の看護について、正しいものを一つ選べ。
1 部屋の湿度を低めに調整する。
2 呼吸困難を伴う場合は、起座位や半座位をとらせる。
3 水分の摂取を控えさせる。
4 分泌物の貯留した肺区域を下側にして排痰を促す。
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・正解 2
1 部屋の湿度を高めに調整する。
2 呼吸困難を伴う場合は、起座位や半座位をとらせる。
3 水分の摂取を促す。
4 分泌物の貯留した肺区域を上側にして排痰を促す。
※咳嗽=気道内に貯留した分泌物や異物を気道外に排除するための生体防御反応
喀痰=肺・気管支から出て口から喀出される分泌物や異物のこと
問題 82 胸腔ドレナージを受ける患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 胸腔内に貯留した液体や気体を体外に排出し、肺の再膨張を促す。
2 エアリークの有無を観察する。
3 ドレーン挿入部・接続部は無菌操作で処置をする。
4 ドレーンが閉塞している場合は、水封室で呼吸性移動がみられる。
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・正解 4
1 胸腔内に貯留した液体や気体を体外に排出し、肺の再膨張を促す。
2 エアリークの有無を観察する。
3 ドレーン挿入部・接続部は無菌操作で処置をする。
4 ドレーンが閉塞している場合は、水封室で呼吸性移動が消失する。
※ドレナージ=体内に貯留した血液や膿などを体外に排出する医療行為 その際に使用する管のことをドレーンという
エアリーク=空気漏れ 胸腔内から気体が排出されている状態
問題 83 吐血・下血について、誤っているものを一つ選べ。
1 吐血は、トライツ靭帯より口側の消化管からの出血でおこる。
2 吐血は、胃液が混じることで酸化され、黒色を呈する。
3 大腸下部からの多量の出血ではタール便がみられる。
4 吐血・下血時は、血圧の変動に注意する。
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・正解 3
1 吐血は、トライツ靭帯より口側の消化管からの出血でおこる。
2 吐血は、胃液が混じることで酸化され、黒色を呈する。
3 大腸下部からの多量の出血では鮮血便がみられる。
4 吐血・下血時は、血圧の変動に注意する。
※下血=肛門から血液が排出されること
トライツ靭帯=十二指腸と空腸の間に位置しており後腹壁に固定
タール便=黒っぽい便 上部消化管からの出血で起こることが多い
問題 84 上部消化管内視鏡検査を受ける患者の看護について、正しいものを一つ選べ。
1 検査当日の朝から絶食とする。
2 患者の体位は右側臥位とする。
3 咽頭部の局所麻酔を十分にするために、麻酔薬はしばらく喉の奥に保持するように説 明する。
4 終了直後、悪心がなければ食事をすすめる。
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・正解 3
1 検査前日の夕食後から絶食とする。
2 患者の体位は左側臥位とする。
3 咽頭部の局所麻酔を十分にするために、麻酔薬はしばらく喉の奥に保持するように説 明する。
4 終了直後、麻酔の効果が消失する1時間程度は禁飲食である。
問題 85 胃全摘術後のダンピング症候群の症状について、正しいものを一つ選べ。
1 発熱
2 動悸
3 つかえ感
4 胸やけ
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・正解 2
※胃全摘術=胃のすべての切除
ダンピング症候群=食物が腸に急速に流れ込むことで起こる、動悸・めまい・冷汗など
問題 86 肝硬変患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 代償性肝硬変症では黄疸が出現する。
2 門脈圧亢進症状の有無を観察する。
3 出血傾向があることを説明する。
4 腹水貯留時は、塩分を制限する。
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・正解 1
1 非代償性肝硬変症では黄疸が出現する。
2 門脈圧亢進症状の有無を観察する。
3 出血傾向があることを説明する。
4 腹水貯留時は、塩分を制限する
※肝硬変=肝臓が硬くなって本来の機能が果たせなくなった状態
代償性=肝臓の機能はなんとか保たれており、症状が現れないことが多い
非代償性=肝臓の機能が維持できなくなり様々な症状が現れる
問題 87 輸血療法を受ける患者の看護について、正しいものを一つ選べ。
1 溶血を防ぐため、血液製剤(血液バッグ)は混和しない。
2 輸血開始後 5 分間は、患者のそばで注意深い観察が必要である。
3 即時型副作用(急性症状)の出現時は、医師に報告した後に輸血を中止する。
4 副作用の予防として、抗菌薬を同時に点滴静脈注射する。
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・正解 2
1 溶血を防ぐため、血液製剤(血液バッグ)は混和する。
2 輸血開始後 5 分間は、患者のそばで注意深い観察が必要である。
3 即時型副作用(急性症状)の出現時は、輸血を中止し医師に連絡する。
4 副作用の予防として、抗菌薬は輸血開始30分前に事前投与するのが効果的である。
※溶血=赤血球の膜が破れてヘモグロビンが赤血球の外に出る状態
問題 88 経口血糖降下薬を服用する患者の看護について、正しいものを一つ選べ。
1 α-グルコシダーゼ阻害薬は、消化管でのブドウ糖の吸収を遅らせる作用があること を説明する。
2 内服治療では低血糖は起こらないことを説明する。
3 運動は、空腹時に行うよう説明する。
4 血糖値を安定させるため、間食をすすめる。
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・正解 1
1 α-グルコシダーゼ阻害薬は、消化管でのブドウ糖の吸収を遅らせる作用があること を説明する。
2 内服治療では低血糖は起こることがあると説明する。
3 運動は、空腹時に行わないよう説明する。
4 血糖値を安定させるため、間食をすすめるわけではない。
※経口血糖降下薬=2型糖尿病で血糖値を正常化する薬物の総称
問題 89 痛風とその看護について、正しいものを一つ選べ。
1 乳酸の産生過剰や排泄低下により生じる。
2 好発部位は第五中足趾(第五中足指)節関節である。
3 緑黄色野菜の摂取を制限する。
4 発作時には消炎鎮痛薬を用いる。
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・正解 4
1 尿酸の産生過剰や排泄低下により生じる。
2 好発部位は第一中足趾関節(足の親指の付け根)などである。
3 緑黄色野菜の摂取を促進する。
4 発作時には消炎鎮痛薬を用いる。
※尿酸=食品中のプリン体が分解されて出来る物質 通常は尿に溶けて体外へ排出される
問題 90 心原性ショック時の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1 呼吸管理
2 頭部挙上
3 血管確保
4 尿量の観察
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・正解 2
1 呼吸管理
2 頭部挙上 ※脳への血流が低下するので適切とはいえない
3 血管確保
4 尿量の観察
※心原性ショック=急性心不全の一病態 心臓ポンプ機能不全