問題101 乳がんの手術を受ける患者の看護について、誤っているのはどれか。
1 患者の言動、表情に注意し、不安の徴候を観察する。
2 手術後、リハビリテーションは早期から開始する。
3 リンパ節郭清後、患側上肢は下垂しておくように指導する。
4 定期的に、手術後の乳房と反対側の乳房を自己検診するよう指導する。
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・正解 3
3 リンパ節郭清後、患側上肢は前方挙上させる(術後1週間程度から)。
※リンパ節郭清=手術の際にがんを取り除くだけでなく、がんの周辺にあるリンパ節を切除すること
問題102 肝硬変患者の看護について、適切でないのはどれか。
1 便の色を観察する。
2 腹水がみられる場合は、ファーラー位での安静を促す。
3 肝性脳症の兆候がみられる場合は、高たんぱく食とする。
4 浮腫や腹水がみられる場合は、塩分や水分を制限する。
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・正解 3
3 肝性脳症の兆候がみられる場合は、低たんぱく食とする。※高たんぱく食では血液中のアンモニアが高くなり肝性脳症を起こす危険がある。
問題103 成人前期のハヴィガーストの発達課題はどれか。
1 配偶者を選ぶ。
2 両親やほかの大人から情緒的に独立する。
3 経済的なキャリアを備えるために準備する。
4 成人としての社会的責任と市民としての責任を果たす。
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・正解 1
1 配偶者を選ぶ。=成人前期
2 両親やほかの大人から情緒的に独立する。=青年期
3 経済的なキャリアを備えるために準備する。 =青年期
4 成人としての社会的責任と市民としての責任を果たす。=中年期
※ハヴィガーストの6つの発達課題
①乳幼児期
②児童期
③青年期
④成人前期
⑤中年期
⑥老年期
問題 104 糖尿病の合併症のうち、意識障害を起こさないのはどれか。
1 糖尿病性ケトアシドーシス
2 高血糖高浸透圧症候群
3 糖尿病神経障害
4 低血糖
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・正解 3
1 糖尿病性ケトアシドーシス =口喝・多飲・多尿など、悪化すると意識障害
2 高血糖高浸透圧症候群 =糖尿病の代謝性合併症、軽度の錯乱、見当識障害
3 糖尿病神経障害 =立ちくらみ、排尿障害など
4 低血糖=脳に十分なエネルギーが回らなくなり、錯乱やけいれん・意識の消失
問題105 一次予防はどれか。
1 普段からエスカレーターを使わず、階段を昇るようにする。
2 定期的に、職場での健康診断を受ける。
3 咳・痰が出るので、早めに受診する。
4 糖尿病と診断されたので、食事療法を行う。
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・正解 1
1 普段からエスカレーターを使わず、階段を昇るようにする。=一次
2 定期的に、職場での健康診断を受ける。=二次
3 咳・痰が出るので、早めに受診する。=二次
4 糖尿病と診断されたので、食事療法を行う。=三次(糖尿病では合併症が発症しないようにすること)
※一次予防=生活習慣の改善・健康教育・予防接種など
二次予防=早期発見・早期治療を行うことにより重病化予防
三次予防=疾病が発症した後のリハビリテーションなど
問題106 脳動脈瘤について、誤っているのはどれか。
1 診断は、CT や MRI によって行う。
2 ウィリス輪を構成する動脈の血管分岐部に好発する。
3 早期から症状があらわれることが多い。
4 破裂により、激しい頭痛と嘔吐が出現する。
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・正解 3
3 早期から症状があらわれることが少ない(無症状がほとんど)。
問題 107 骨髄穿刺について、正しいのはどれか。
1 穿刺部位は、第4〜5腰椎間である。
2 骨髄液を吸引する際には、痛みを伴うことが多い。
3 穿刺終了直後は、穿刺部位を圧迫しないように保護する。
4 腸骨への穿刺は、禁忌である。
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・正解 2
1 穿刺部位は、一般的に腸骨や胸骨である。
3 穿刺終了直後は、穿刺部位を圧迫止血する。
4 腸骨への穿刺は、禁忌ではない。
※骨髄穿刺=骨髄液を吸引して血液疾患などの診断をすること
問題 108 造血幹細胞移植患者の看護について、適切なのはどれか。
1 本人の意思決定による治療選択の必要はない。
2 移植前処置の後は、安静度が一旦解除される。
3 移植片対宿主病(GVHD)出現の可能性が高い。
4 重症感染症出現の頻度は低い。
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・正解 3
1 本人の意思決定による治療選択の必要はある。
2 移植前処置の後は、安静度が一旦解除されない。
4 重症感染症出現の頻度は高い。
※造血幹細胞=赤血球・白血球・血小板のもとになる細胞
問題 109 急性腎不全患者の看護について、適切なのはどれか。
1 クレアチニンや尿素窒素、電解質などの検査データに注意する。
2 心不全症状を呈することはない。
3 腎血流量維持のため、積極的に運動を促す。
4 乏尿期は、脂質を制限した食事療法が必要となる。
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・正解 1
2 心不全症状を呈することはある。
3 腎血流量維持のため、適度な運動を促す。
4 乏尿期は、塩分やタンパク質を制限した食事療法が必要となる。
※クレアチニン=筋肉へのエネルギー供給源であるクレアチリン酸の代謝産物
問題 110 甲状腺機能亢進症患者の看護について、適切なのはどれか。
1 入院治療が必要である。
2 低エネルギー食にする。
3 眼球突出や甲状腺腫大は、治療により改善されることを説明する。
4 症状が改善すれば、内服薬を中止してよいと説明する。
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・正解 3
1 入院治療が必要ではない。
2 高エネルギー高たんぱく食にする。
4 症状が改善しても、内服薬を中止してはいけないと説明する。
※甲状腺機能亢進症=エネルギー代謝が亢進し、一般的に食欲が増加し、食事摂取が増加しても体重減少を示す もっとも多いのがバセドウ病
<おことわり・お願い>
「仕事の引き継ぎのイラスト」
解説者は医療実務に関してはド素人です(正看の過去問4513問を2か月間で解き、ノート8冊にまとめました)!
また、本試験に記載の漢字の読みがなは、省略している場合があります。
自信がない解説には?をつけています。
その他、誤解も多いかも知れません!
疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います・・・!
※お知り合いに准看試験受験予定の方がいらっしゃいましたら、当ブログをおすすめ願います!