44才女性の裏ハムラ法手術症例です。
 
下瞼は加齢により眼窩脂肪を包んでいる眼窩隔膜が弛緩し、その結果眼窩脂肪が突出し、いわゆる目袋の膨らみをきたします。
さらに瞼頬溝のくぼみが顕在化し、照明の加減により黒っぽい陰影(いわゆる黒くま)が目立ってきます。
膨らんだ眼窩脂肪の取り過ぎは下眼瞼全体の陥凹につながり、逆に老けた印象をもたらすので注意が必要です。
 
ハムラ法はこの膨らんだ眼窩脂肪を、瞼頬溝のくぼみに移動させる方法で若返りという点において非常に理にかなった手術です。
裏ハムラ法はこの脂肪の移動を瞼の裏側から行う方法で、皮膚のたるみがそれほど顕著でない場合に非常に有効な方法です。
そのメリットは、皮膚に傷跡が残らないこと、腫れや内出血が少なくダウンタイムが短くて済むこと、瞼の外反(あっかんべー状態)がおきにくいことです。
 

 
 
 
この患者様は3日後にテープをはがした際には軽度の皮下出血がありましたが、10日目の検診時にはほぼ消失しているのがわかると思います。
 
 
 
44才女性の裏ハムラ法手術症例です。
 
裏ハムラ法は瞼の裏側から手術を行うため皮下出血や術後の腫れが少ない優れた方法です。
通常は1週間くらい皮下出血やむくみが出ますと説明して手術に臨むのですが、この患者様のように3日後にテープ圧迫をはがした際には色調の変化も腫れもほとんどわからない方もいらっしゃいます。
 
皆さんが必ずこのような短いダウンタイムで済むわけではありませんが、切開系の美容外科手術は長いお休みが必要と考え施術をためらっていた方には選択肢の一つになるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
19才女性の埋没法による重瞼術の症例です。


 
埋没法による二重の手術はそのお手軽さから最も広く普及している美容整形手術の一つです。
メスを使わないのでほとんど傷跡が残らないこと、腫れが少なくダウンタイムの短いことがメリットです。
 
腫れ方は瞼の厚みや作りたい二重の幅、糸を結ぶ強さによります。
皮膚や皮下組織の厚い人は腫れやすく、広い二重を作ろうとすると腫れが目立ちやすいです。
糸を結ぶ強さというのはほどけにくい様に結び目を強く結ぶという意味ではありません。
組織を糸で強くつかむという意味です。
靴ひも式の革靴をゆったり履くのときっちり履くのとの違いを想像してください。
どちらも結び目はほどけないようにしっかり結びますよね。
違いはどれだけ靴の革を強く寄せてきて結ぶかです。
 
埋没法ではこの糸を結ぶ強さが非常に重要なのです。
緩すぎると当初からくい込みの浅いぼやけた二重のラインしかできません。
逆に強すぎると腫れのダウンタイムが長くなり、さらには痛みやつっぱり感、医原性の眼瞼下垂の原因にもなり得ます。
 
 
 
 
 
この患者様は控えめな幅の二重を希望されたこともありますが非常に腫れが少ないのがお分かりいただけるかと思います。
針跡は糸のくい込みにより当初は凹んでいますが通常は2~4週間ほどでほとんどわからなくなります。

64才女性の頬部のフェイスリフト手術症例です。
当院では最大限のリフトアップ効果を出すため広い範囲で皮下の剥離を行うので約2週間のダウンタイムが必要ですが、ここまでの効果が期待できます。
 

 

 

 

 

 

術後写真は50日目の状態のため、まだ耳前部の傷跡が赤いですが時間の経過とともに目立たなくなっていきます。

頻度は稀ですが、起こりうる合併症として血腫形成や感染、皮膚壊死などがあります。

19才女性の鼻形成手術症例です。
鼻先が丸くボリュームがあること、鼻翼基部より鼻柱部が頭側(上方)に位置していること、鼻根部の鼻すじを通したいとのご希望の患者様でした。

鼻尖縮小術は大鼻翼軟骨上の軟部組織を切除するのが基本操作なのですが、多くの美容外科医はこの範囲の軟部組織しか切除しません。
これでは鼻尖の下半分しか細くならず鼻尖の上半分はかえって太く見えがちです。
大鼻翼軟骨の頭側(上方)に位置する外側鼻軟骨上の軟部組織もしっかり切除することが重要になります。
外側鼻軟骨の上端までなら何とかクローズ法でアプローチ出来ますので、鼻柱を横切る切開(オープン法)は不要です。

 

 

下から見るときれいな細い鼻先になっているのがわかるかと思います。
鼻柱部も下に移動し鼻翼・鼻柱の位置関係も改善されました。
大鼻翼軟骨のドーム間縫合を行ったため鼻の穴の形が縦長で良好なものになっているのはもちろんなのですが、この症例では鼻翼縮小は行っていないにもかかわらず鼻翼の出っ張りが若干ましになっています。

頻度は極めてまれですがシリコンプロテーゼには感染の合併症が起こるリスクがあります。

30才女性の裏ハムラ法手術症例です。
裏ハムラ法という手術は正式には経結膜的眼窩脂肪移動術といいます。
瞼の裏側の結膜を切開して、そこから眼窩脂肪を尾側(下方)に移動し骨膜に固定する手術です。
ほどんの方はこの方法でいいのですが、今回のモニター患者様のように鼻瞼溝や瞼頬溝のくぼみに比較して膨らみの方がかなり目立つ場合、眼窩脂肪の一部を切除し残った脂肪を移動した方が結果がいい場合があります。

 

 

 

 



脂肪を取った方がいいのかあるいは取らずに移動だけでいいのか、取るならどの部分の眼窩脂肪(眼窩脂肪は3つのコンパートメントに分かれます)をどのくらいの量取るのかなどは、術者の経験に基づくとしか言いようがありません。
比較的ダウンタイムの短い術式なのですが、一方で高度な判断力、技術力が求められる方法なのです。

今日は片側だけの眼瞼下垂症に対する手術は予期せぬ結果になることもあり要注意ですよというお話です。

まずは一つ目の症例です。

59歳女性の右側の眼瞼下垂症例です。
右の瞼の開きが悪く、くぼみ目(sunken eyes)をきたしその結果二重が広くなっています。
なるべく左の二重幅に合うように皮膚を切開し挙筋を短縮して瞼が開きやすいようにした後、眼窩脂肪を尾側に引き下ろしてきて固定しました。

 

術後2ヶ月の状態では瞼の開きや二重幅もほぼ左右差無く、くぼみ目も改善し良好な結果が得られました。
片側の眼瞼下垂症例で気をつけなければならないものにへリングの法則というものがあります。
これは術後、手術していない側(健側)の瞼の開きが悪くなる現象です。

 

ここからやや専門的なお話になりますが、瞼を開くという動作は主に動眼神経支配である上眼瞼挙筋の働きによります。

その他の補助的な働きは交感神経支配であるミューラー筋、顔面神経支配である前頭筋によります。

そして重要なことはこれらの神経あるいは筋肉の働きは左右が完全に独立しているのではなく、ある程度左右が協同的に支配されているということです。

つまり右側だけ下垂している人でも、両目とも頑張って開こうとするシグナルが出ているのです。

そして右側だけ手術して右の下垂が改善すると、このシグナルが減衰する結果左の瞼の開きが若干悪くなるという理屈です。
 

この方は幸いにもこの現象は起きていません。

むしろ左も術前よりやや開きが良くなっていますが、これは左の眉毛を挙上しているためだと思われます。

 

 

続いて二つ目の症例です。

21才男性の同じく右の眼瞼下垂の症例です。

若干ではありますが右の瞼の開きが悪くその結果左より二重が広くなっています。

左瞼もそれほど開きがいいわけではないのでへリングの法則についても説明し両側の手術をお勧めしましたが、予算の都合もあり右だけの挙筋前転術を行いました。

 

 

術後1ヶ月目の再診時、へリングの法則が顕著に表れていました。

右の下垂はいい具合に修正されているのですが、手術していない左が下垂し一生懸命に眉毛を挙上して瞼を開こうとし、いかにも辛そうです。

初回の手術の1ヶ月半後、左の眼瞼下垂の手術を行いました。

 

 

まだ術後1ヶ月の状態なので左の二重がやや右より広いですが、これからそろってくると思われます。

 

私自身、へリングの法則がこれほど顕著に出た症例は初めてでした。

やはり片側だけの眼瞼下垂の手術では、健側の瞼に少しでも下垂の兆候が見られた場合には両側の手術を強く勧めるべきだと痛感しました。

 

そして最後の症例です。

81才女性の左の眼瞼下垂症です。

左がかなり重度の下垂を呈しています。

そのため瞼を何とかして挙げようとするシグナルが強く出て、右はむしろびっくり眼状態です。

左のみの挙筋前転術を行いました。

 

 

術後思った以上にへリング効果が出て右の瞼の開きが悪くなりましたが、手術した左とバランスはとれており不自然さはありません。

右の瞼は下垂したというより、開き過ぎの状態が緩和されたというべきでしょうか。

 

以上三つの症例を見てきましたが、片側だけの眼瞼下垂の手術は思った以上にバランスを取るのが難しく一回の手術でビシッと決まらないことも少なくありません。

 

 

 

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ヒアルロン酸注入による豊胸術 19才女性の豊胸術の症例です。 ヒアルロン酸注入によるバストの上外側部分の部分的な豊胸を希望されました。 左右それぞれ30ccずつのヒアルロン酸を注入しています。 注入量が少ないため写真ではわかりにくいかもしれませんが、3枚目および4枚目の斜めからの写真でバスト上側のラインが少しふっくらしているのがわかると思います。 ヒアルロン酸は約1年で吸収されて元に戻ってしまいますので繰り返し注入するか、脂肪注入などを考えていってもいいかと思います。 この症例も腋窩に刺入したカニューレからヒアルロン酸を注入しています。 上側だけに部分的に注入したい場合には乳房下溝線などから注入するより簡単で針跡も目立たないのでこちらの方がおすすめです。 腋窩の針跡はほとんど目立たないのが写真よりわかるかと思います。 頻度は極めてまれですが 感染を起こすリスクがゼロではありません。 #豊胸 #豊胸術 #バスト #バストアップ #ヒアルロン酸 #ヒアルロン酸注入 #subQ #美容外科 #美容整形 #関西 #兵庫 #神戸 #三宮 #こうべ花時計クリニック #日本形成外科学会 #日本形成外科学会専門医

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42才女性の裏ハムラ法手術症例です。
 

 

 

 

下瞼の裏側を切開し、眼窩脂肪の下方への移動・固定を行う裏ハムラ法において当院では術後の血腫形成(出血した血液が術野に貯留し腫れあがること)予防の目的でテープによる圧迫固定を2日間行っております。
2日目の再診でテープを除去した直後の写真をご覧ください。
軽度の腫脹と皮下出血が認められますがそれ程目立たないことが確認出来るかと思います。

テープによる圧迫固定を行っても100例に1例くらいの割合で血腫形成の合併症が起きます。
腫れ方がひどく、どす黒い皮下出血が出現するのですぐにわかります。
その場合直ちに開創し血腫の除去を行います。
腫れはすぐに治まりますが皮下出血が消退するのに約2週間かかります。

 

 

 

36才女性の裏ハムラ法手術症例です。
 

 

 

 

美容整形術後どれくらい仕事を休まなければならないか(いわゆるダウンタイム)は、手術部位の腫れと皮下出血の程度に大きく影響します。
そしてこの二つは皮膚もしくは皮下での手術操作が大きいほど目立ちます。
逆に言うと皮膚から遠く離れた部位での手術はそれほど腫れず、皮下出血も目立ちません。
裏ハムラ法は瞼の裏側の結膜という粘膜を切開して眼窩脂肪にアプローチします。
眼窩脂肪と皮膚の間にはさらに眼輪筋という筋肉や若干の皮下脂肪層が存在しますので皮膚側への腫れや色の影響が出にくいということになります。

この患者様は腫れも皮下出血も少ない方だったので術後1週間目でもノーメイクで十分に外出できるでしょう。

大雑把な印象として言うと5~10%くらいの確率でやや目立つ皮下出血が見られますが、その場合でも約2週間で自然消退します。