高台寺 塔頭『圓徳院』 | 神戸カウンセリング花時計

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高台院(ねね)は、
秀吉の菩提を弔う寺院の建立を発願し
その発願を徳川家康も支援し、高台寺が建立されました。

高台院は、高台寺の西側に
自らの屋敷と甥の木下利房の屋敷を造営し、
伏見城にあった北政所化粧御殿とその前庭を移築します。

高台院は、高台院屋敷から毎日高台寺に通い
秀吉公の菩提を弔い、秀吉公を偲んでいた高台院は、
1624年9月6日に、高台院屋敷で息を引き取ります。

1632年に高台院屋敷は、木下利房によって
高台寺の三江紹益を開山として
高台寺の塔頭・圓徳院に改められました。




圓徳院 長屋門


高台寺塔頭の圓徳院は、
高台寺の台所坂の真ん前にあって
拝観入り口の長屋門は、台所坂のやや南にあります。

圓徳院の正門の長屋門は、
警護の侍が常駐する場所が付属している
武家屋敷様式の門のことで

寺院の正門に長屋門を用いることはありませんが、
圓徳院となる前の高台院の邸宅だった頃の名残です。




庫裡と前庭





唐門


唐門の扁額には『圓徳』の文字があります。

ちなみに何度か名前が出ている木下利房は、
高台院(ねね)の甥で
関ケ原の合戦の時に西軍で戦い敗北し、
処刑される所を高台院が徳川家康に働きかけて
無罪放免となった人物です。

因みに圓徳院の寺号は、
木下利房の戒名の院号『圓徳院』を寺号としています。




方丈


方丈(本堂)は、1605年に木下利房により
客殿として建てられたもので
1632年に高台寺の塔頭となった際に、
方丈とされました。




南庭


南庭は、1994年の方丈の解体修理の際に
現代の作庭家 森蘊(おさむ)氏の指導、
北山安夫氏の監修により
奥村宗悦氏が作庭したものなので、
かなり新しい庭ですね。






2024年は、
高台院(ねね)の没後400年を迎える年で
南庭は、2024年限りの装飾がされていました。











高台院の屋敷には、
ねねを慕う多くの大名や夫人、禅僧、文化人が
訪ねて来ていたようです。




上間の間 襖絵・雪月花





下間の間 襖絵・松竹梅





展示物 襖絵


初拝観の時、この場所には圓徳院で有名な
長谷川等伯筆『山水図襖絵(冬の絵)』の襖絵の複製が
展示されていたように記憶していたのですが………




展示物 掛け軸





方丈裏の坪庭


圓徳院の坪庭は、
南庭と同じ北山安夫氏によって整備されています。




渡り廊下


渡り廊下は、方丈と北書院を結びます。




無尽蔵


渡り廊下の突き当りに『無盡蔵』と書かれた土蔵があり、
扉の奥が展示室になっていて入ることは出来ますが、
土蔵内は、撮影禁止となっていました。














北書院・北庭


元々の北書院は、
1605年に伏見城の北政所化粧御殿を
移築したものでしたが

現在の北書院は、
1795年に高台寺の小方丈とされるために
高台寺に移築された後に
新たに建てられたものになります。






圓徳院の北書院の『北庭』【国指定名勝】は、

伏見城の北政所化粧御殿の前庭であったものを
圓徳院に移設したもので賢庭による作庭といわれ、
のちに小堀遠州の手が加えられたとのことです。

伏見城にあった時には、
池泉回遊式庭園であったものを
この地に移設する際に枯山水庭園に変更しています。






圓徳院の北庭は、私のお気に入りの庭園の一つです。

綺麗だとか、華やかだと感じられたり、
良く造り込まれていると思えるとかもそうですが
何より落ち着くんですよね。











亀島と鶴島が配置されている所を良く見ると
窪みの中に亀島と鶴島が配置されているのが分かります。

伏見城時代の池泉回遊式庭園であった時には、
この窪みに水が湛えられていたと思われます。









桧垣の手水鉢


桧垣の手水鉢は、
宝塔の笠石を横にした面を凹字型に切り取ったもので
珍しい形の手水鉢。




三面大黒天


京都御苑から移築された堂宇には、
豊臣秀吉の念持仏であった
三面大黒天像の写しが祀られています。

三面大黒天とは、三つの顔を持った大黒天のことで

正面が大黒天(福の神)。
右顔が毘沙門天(勝利と子宝の神)。
左顔が弁財天(学問と教養の神)。




歌仙堂


歌仙堂は、圓徳院を創建した木下利房の異母兄の
和歌の天才と謳われた木下勝俊(木下長嘯子)
お祀りしています。




ねねの道


圓徳院の拝観を終えたねねの道を照らす陽は、
赤い色を帯び始めています。



















祇園下河原『 ひさご』


神戸に帰る前に、
親子丼が美味しいと聞いた『ひさご』で
夕食をと立ち寄ったんですが、

定休日じゃないはずなのに
暖簾が出ておらず何やら様子が変………






急ぎ携帯で調べてみたら、
営業時間が午後4時まで。んが。

これからの稼ぎ時の前に
営業が終了するとは夢にも思わなかった。

仕方が無いので阪急河原町駅までの道中で
適当なお店があればと歩きますが
これまでの名所巡りで何度か
八坂神社から河原町駅の間で
適当なお店を探してきましたが無かったんですよね。




神座 祇園四条駅前店


半分諦めモードで阪急河原町駅に向かっていると、
あの有名な神座を発見。いつ開店した?

神座は、東京で食べて以来。美味かったあ。


後から私の隣の席に座った外国人が
店員に一言話した日本語の発音が良かったので
日本語で日常会話ができると思って
パリクソ日本語で話しかけたら
日本語が全くダメだと分かった時は、
終わったと思いました。

でも不思議なもので観光できて3日目とか、
神座に3回来店しているとか、
ちゃんとしたお箸の使い方を教えてくれとか、
それでいて教えることが出来たりと
誠不思議な時を過ごしました。


今回も私の趣味、名所巡りにお付き合い下さり
ありがとうございました。

次回は、いつになるのか未定ではありますが
その際には、またお付き合い下されば嬉しく思います。



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