こんにちは。
神戸大学体育会フットサル部4回生マネージャーの柏木亜美優です。
中学まではピアノ、高校までは軽音部と登山部兼部というフットボールとは縁もゆかりもない生活を送ってきました。
そんな私のフットサル部マネージャー生活、最初で最後のインカレブログ。フットサルは今では私の人生の一つの軸であり、濃いマネ人生をどう書こうかと、無い頭を悩ませました。
インカレブログの最大の目的は、部員全員に登録メンバーの想いを知ってもらい、チームのモチベーションを上げること。そしてこの想いを神大フットサル部の未来に繋げること。
だから、このブログを読んで少しでもみんなの気持ちを高められたらいいなー、なんて思いながら、安定に長くなりそうですが、インカレに込める想いの全てをこのブログに残します。
私にとっての今までの「インカレ」
2021.6.21(1回生)
初のインカレは、入部して1ヶ月半が経った頃。カメラマンとしてコートの外で試合を見た。トップの練習にも参加できなかったため、ほとんどの4回生とは話したことがないまま迎えた舞台。結果は準決勝で甲南大学に負け県予選敗退。先輩たちの雰囲気からも、大事な舞台だということは理解して緊張こそしていたが、正直何もできなかった。
先輩の初めて見る涙、1回生ながら出場した同期の雄大の涙、蓮の背中を見て、自分の無力さに胸がぎゅっと痛んだ。私がフットサル部にのめり込むきっかけとなった日。「この人たちの力になりたい」「嬉しいときだけじゃなくて苦しいときも、共に寄り添える存在になりたい」今でも私の軸となっている想い。
「この日のことはずっと覚えていよう」そう同期マネ千紗と約束した。
2022.7.9(2回生)
1年の時が流れ、部活に懸ける想いも強くなり、自分の頑張りが褒めてもらえることも増え、マネージャーとしての自分に少しずつ自信を持てるようになってきた2回生夏。迎えたインカレは、県予選決勝の甲南大学戦に眞名さんとベンチに入るつもりで臨んだ。しかし、関学に負け、初戦敗退。観客席から声を出しまくったけど、呆気なくこの夏のインカレが終わってしまった。
悔しいとかの前に、現実を受け入れられない自分がいた。この時の4回生とは1年以上の付き合いだったから、マネの私にも本当に良くしてくれた、ひでくんたちの代がパタパタと抜けて行くのが悲しくて辛かった。全日でも初戦敗退で、サテもTOPリーグ降格してしまって、とにかく負のループのしんどいシーズンだった。同期とこの年のインカレのことを話せば、「思い出したくないくらいしんどかった」って言うくらい、全国を本気で目指していたチームにとってはあまりにも向き合い難い結果で、勝負の世界の残酷さを思い知った。自分の成果以上に私たちの成長のことを考えてくれた大好きな先輩たちのために、来年は結果で必ず恩返ししたいと強く思った。
2023.5.14(3回生)
忘れもしない。去年のインカレ兵庫県大会。
2022年の創部史上初の県予選初戦敗退という結果を真摯に受け止め、1年間、1から、自分たちを見つめ直し、苦しい時も嬉しい時も選手たちと共に手を合わせて歩んできた。
KOBE CUP 2023では"準優勝"という初めて目に見えた成果を上げ、チームとしても自信が付き、インカレ全国もこのまま達成できると信じていた。
いくら想いが強くてもそれが伝わらなければ何の意味もない。行動しなければ成果は得られない。
広報部、スポンサー活動開始、関西学生選抜活動、フットサル大会の運営、トレーナー団体での週1回の勉強、リハビリトレーニング考案、フィジカルメニューの作成、体幹メニューの改善、会計、物品調達、スカウティング、2部練、一人一人に合ったテーピングの考案と改善、栄養のスライド共有。
挙げればキリがないが、とにかく【想いは"行動"で示す】ことを常に掲げ、神大フットサル部のマネージャーとして、チームのためになるものはなんでも見つけてきて自らすすんでやった。
全てはインカレ全国のため。
全国のための努力、準備をしてきたつもりだった。結果を出さないと22.23卒の先輩にも合わせる顔がないと思って、とにかく必死に頑張った1年。それだけにインカレに込める想いも当たり前に今までで1番強かった。
なのに、また関学に負けた。
兵庫県は2枠だから関西大会に行けることはこの時点で確実だったけれど、PKで負けが決まった瞬間、私は2階の観客席から、本当に膝から崩れ落ちて泣いた。みんなの前であんなに泣いたのは初めてで、でもそんなこと気にしてられないくらい感情がぐちゃぐちゃだった。絶対そんなことないはずなのに、みんなの、自分の、死ぬ気で頑張った1年が全て無駄だったかのように感じた。
正直、兵庫県のどのチームよりしてきた準備の量も質も絶対に勝っている自信があったからこそ、みんなの努力を1番側でずっと見てきたからこそ、死ぬほど悔しかった。お世話になった大好きな先輩たちに結果で恩返しするどころか、慰めてもらっていて、それが本当に申し訳なくて、不甲斐なかった。
きっと生涯忘れることのない、フットサル人生で1番悔しかった試合。
でも、その日の夜にはもう気持ちは完全に関西大会に向いていた。それはやっぱり色んな選手たちが私と話してくれたから。みんなが前を向いていたから。だから私も道を見失わずに関西大会までまた頑張ることができました。ありがとう。
行けなかった関西大会
念願の関西大会出場。神大フットサル部としては3年ぶりのインカレ関西大会に向けて、色んな人と様々な準備をし、チームの雰囲気も熱量も最高潮になっていた。
だけど、関西大会直前の怪我でHCUに入院することになり、ライブ配信を見ることすら叶わなかった私。感情はぐちゃぐちゃで、身体はめちゃめちゃ痛いし、だけど部活のことしか頭にはなくて、自分を責めた。
絶対今年眞名さんがいる間に一緒に全国に行くって決めてたから、お世話になりまくった大好きな4回生たちの最後のインカレを一緒に闘えなくて、ずっと泣いていた。
私にはもったいない宝物の言葉たちを色んな人から掛けてもらった。
今まであんなに一緒に頑張ってきたのに。だけど、ベンチに入れなくても、みんなの姿を見れなくても、あみゆも一緒に闘ってるからってみんなが言ってくれれたことが本当に嬉しかった。関西大会は直接みんなの勇姿を見て、いつもみたいに声が枯れるまで応援することは叶わなかったけど、心はみんなと共に闘った。
結果はPK負け。病室で家族から結果を聞いて、もう碧海くんたちとのインカレはこれで終わりなんだって涙が出たけど、スコア変遷も聞いて、みんなほんとに頑張ったんやなって、ありがとう。お疲れさま。っていう感謝の気持ちが1番大きかった。
当たり前が当たり前じゃなくなった日々。部活に行けなかったこの約5ヶ月間で、私は本当に色んなことを感じ、考え、貴重な体験をした。この経験を悲観的に捉えるのかプラスにしてみせるかどうかは自分次第だと考えた。みんなとの関わりを断ちたくなくて、一緒に強くなりたくて、休部という選択はせず、入院中もパソコンを片手に常に自分にできる仕事を探して取り組み続けた。
11月末に部活に復帰し、5ヶ月ぶりにペナスタのコートを自分の足で、自分の力で、踏みしめることができた瞬間、みんなに「おかえり」って言ってもらえた瞬間は、本当に嬉しかった。お気に入りのムニックのサルシューは足が浮腫んで今も入らないままだけど笑
みんなのフットサルを間近で見れるということがこんなにも幸せなことだとは思いませんでした。全ての環境に感謝し、みんなとまた一緒に部活できる喜びを噛み締める日々だった。
いよいよ最後のインカレ
濃すぎるマネ人生を送ってきた私も、とうとう人生最後のインカレを迎えようとしている。
入部した2021年5月1日から今までずっと、私は神大フットサル部の勝利、インカレ全国のために大学生活の全てを捧げる覚悟でマネージャーを頑張ってきた。インカレは、そんな部活人生の集大成。
私のテーマ【愛✖️感謝✖️謙虚】
私が今大会掲げるテーマは【愛✖️感謝✖️謙虚】。そこには、これまでのマネージャー生活で学んだ色んな想いが込められています。
ー【愛】ー
下の写真は私が大切にしている地チャンの写真。実はこの春が今までで1番きつかった時期で、地チャンで心が動かなかったらもう部活は辞めようと思っていました。だけど、本当に念願だった全国という大舞台で逞しく闘うみんな、ハードスケジュールの中勝利のために必死に走るみんな、そして、フットサルを心から楽しむみんなの笑顔を見て、心が動かないわけがなかった。みんながゴールを決めて全力で喜ぶ姿を見るたび、涙が溢れました。
ー【感謝】ー
今まで私はフットサル部から沢山のものを与えてもらいました。自分が成長できる恵まれた環境、大好きで尊敬する先輩・同期・後輩。一生ものの仲間との出会い。生涯かけても忘れない、かけてもらった言葉。本気で泣いたり笑ったり、ここじゃないとできなかった沢山の経験。
ベンチに入れることは当たり前ではありません。どれだけ全員で準備してきたと言っても、ベンチ入りできるメンバーの数は限られています。ベンチ入りするということは、その限られた特別な席で神大フットサル部を代表して本番の舞台を共に闘わせてもらうということ。マネージャーもその責任と自覚を持ってこそベンチ入りする資格があると思います。
そして、自分1人じゃ立てなかった場所にチームの一員として戦わせてもらっている。その感謝と選手へのリスペクトは忘れたことはありません。
それだけではなく、このメンバーで、今みんなでこうして部活をできていること、フットサルができる体であること、マネージャーをできる体であること、それ自体が奇跡の連続です。それを身を持って思い知った去年。だからこそ、私は今ある環境に感謝することを大切にしたい。
チーム内でも個人的テーマに掲げていた【感謝】
2月ごろから取り組み始め、少しずつチームが良い方向に変わってきたことを私は本当に毎回の練習で実感しています。当たり前は当たり前ではない。神大フットサル部全員で、仲間、家族、友達、関係者の皆様、応援してくださる全ての皆様、そしてこの環境への感謝を忘れずに今大会挑みます。
ー【謙虚】ー
ここ1番のPKで何回も負けてしまう神大を見てきて、私は「PKは嫌だ」「ギリギリの試合は嫌だ」という考えになっていました。そんな私に、他人にも求めるけど自分に1番厳しい熱い漢#9神山隼也がかけた言葉。「俺らは成蹊でも青森山田でもなんでもない。常勝校じゃないからこそ、現実味を大切にしたい。」
これは本当にその通りで、私は【インカレ全国】という高い目標に囚われすぎて、常に勝たなきゃならない、余裕を持たなければいけないと焦っていたように思います。お世話になりまくっている我らが監督#99川岡蓮もずっと言い続けてる【謙虚】。少し前の私はその意味が分かっているようで分かっていなかった。
対戦相手だって勝つために全力で努力しているんだから、これから楽な試合なんて1試合もない。インカレでの1試合1試合が厳しい闘いになる。だからこそ、足元を見て、謙虚に闘う必要がある。2人のおかげでそういう考え方に変わりました。
昨シーズンは、神大フットサル部にとって躍進の一年でした。しかし、そんな今だからこそ、【謙虚】を忘れずに、一戦一戦、相手をリスペクトしつつ、本気で倒しに行きます。
私は本当におせっかいで生意気なマネージャーだけど、そんな私も1人のチームメイトとして扱ってくれて、意見を取り入れてくれたり、マネの私にもいろんな話をしてくれたり、聞いてくれたり、本当に神大フットサル部のみんなのおかげで、ここまで何とか踏ん張って頑張ってこれました。学年や選手マネ監督とか関係なく、本当に色んな部員と本音でお互いに話し合えたことで、みんながくれた言葉に今まで人間として沢山の学びをもらいました。
1番近くで見てきたと胸を張って言える私だからこそ、はっきり断言します。
みんなには歴史を変える、新たな歴史を創る力がある。
インカレ全国の景色、見せてください。
最後のインカレ、愛と感謝と謙虚を忘れず、全てを懸けて、全力で熱く、全力で楽しみ、ピッチ内の選手、ベンチにいる選手、監督、マネージャー、スタンドから応援歌を歌ってくれる部員、神大フットサル部を応援してくださる全ての皆様と共に闘います。
待ってろ、全国。
VAMOS FORCA×Guerreilla❤️🔥