「人事を尽くして」

 

はじめまして、神戸大学フットサル部4回の山田樹です。

 

昨年の今頃、1個上の#8内藤怜寿くんとインカレブログでどこにどんな写真を使うかを学食で一緒に考えた時からあっという間に時は過ぎ、とうとう自分が最後のインカレブログを書く日が来てしまいました。せっかくの機会なので色々あった1年ちょっとを振り返りながら書いてみようと思います。

 




 

やはり昨シーズンの出来事で強烈に印象に残っているのは間違いなくインカレです。

当時ピッチに立っていた自分は死ぬほど緊張していてまさ地に足がついていない状態でした。そして、失点に絡んでチームのゲームプランを崩してベンチに下がり、その後はく覚えていません、気付いたら試合は終わっていました。

 

最悪ですね。

本当にチームに申し訳ないことをしたと思います。

チームスポーツだから誰かのミスで負けることもあるし、それはしょうがないことかもしれませんが、このときばかりはそうは思えませんでした。

それは自分の日頃の行いがこの失点に凝縮されていたように感じたからかもしれません。

 

というのも、更に遡って2022年の年明けから春頃までは自分のモチベーションが最も下がった時期でした。それまで半年間トップとして試合に出場してもガチガチに緊張し特に見せ場もつくれずベンチに下がり、たまに失点に絡む。何のためにフットサルをやっているのか分からなくなり、モチベーションがどんどん下がっていきました。そして年明けに軽い怪我をしてサテライトの練習に参加するようになり、次第に練習に参加する最大の目的練習後のご飯みんなと食べに行くこと。最終的には練習が面倒くさくなり、ご飯を食べに行く友人さえいれば良いのではないか?という結論に至って、同期や後輩に一緒に部活をやめないかと持ちかける最低なムーブをかまし始めました。

全てが終わっています。

 

結局なんだかんだあってそんな最悪期を乗り越えた後も、自分のプレーどこか緩く、それが結果に表れたのがインカレでの1失点目です。自業自得どころの騒ぎではありません、チームに迷惑をかけてしまったので。

 




 

ただ、こんな最悪な出来事も自分の部活人生にとって2つの意味でターニングポイントになりました。

1つはミスを恐れすぎなくなったことです。フットサルは1つのミスが即失点につながる非常に緊張感のあるスポーツだと思います。それまでの自分は特に重要な試合だとガチガチに緊張していましたが、部にとって最も大事なインカレでおおやらかしした経験を経てもう何も恐れるものがなくなりました。こんなこと言ったらだめかもしれないけど正直どんなミスをしてもあのときよりはましです。

そして、2つ目はやはり日頃からの意識の部分」です昨年のインカレでは日頃の練習からの甘さが結果に表れてしまいました。日頃の練習強度、雰囲気がそのまま試合に出るからこそ、1日1日真剣にやることの重要性を学べましたし、それを今は活かせていると思います。最近ふと思い出したのですが、僕が中学生の頃にドはまりしたバスケ漫画「黒子のバスケ」に緑間真太郎という登場人物がおり、彼は常々「人事を尽くして天命を待つ」と言っていました。当時はなんとも思っていませんでしたが、人事を尽くすことって簡単なようで実は難しく、そして1番重要なことなのかもしれません。

 

 

とまぁここまで過去のことを思い出しながら長々と書いてきたわけですが自分が言いたいことは2つです。1つは自分自身の決意ですが、残り少ない部活人生で毎練習「人事を尽くす」ということ。今度のインカレ最上回生として臨む最後のインカレなので、しっかりと準備をして絶対に後悔しないようにしたい。

そして、2つ後輩のみんなにとにかくインカレを楽しんで欲しいということです。メンタルとスポーツは切っても切り離せない関係にあると思います。そして、こんな偉そうなことを言う自分は昨年緊張しすぎて思うようなプレーができませんでした。ただ、ミスしても死ぬわけじゃないし、遠慮するだけ無駄なのでとにかく思いっきりやっちゃってください。

 

まずは県。そして、その先へ。Vamos神大

 





#8山田樹