「礎」



背番号が97→10に変わりました。吉野雄大です。もともと背番号にこだわりは無かったため、卒業まで97番でもいいかなと思っていましたが、偉大な先輩から引き継ぐことを決意しました。


初めてで何も知らずに挑んだ1年目のインカレも、チームの歴史や現状を知って意気込んだ2年目も、予選敗退が決定のブザーがなった瞬間、僕はピッチの上に立っていました。1年目はものすごく悔しく、2年目は負けたという事実を受け入れられずに呆然としたのを覚えています。

試合に負けたことは勿論悔しかったですが、何より辛かったのは、試合終了後に先輩の姿を見たことです。1年目に甲南に負けたあと、なつき君とたいし君は「ナイスプレー」と声をかけてくれました。直前の怪我で試合に出られなかったしゅうわ君はベンチに佇んでいました。2年目に関学に負けたあと、大西君はすごく悔しいはずなのに慰めてくれました。しんや君の目には涙が浮かんでいました。

入部を歓迎してくれ、一緒にフットサルをしてくれた優しい先輩方に何も返すことができませんでした。杉くんは引退するとき何も残せなかったと涙を流していました。僕は何も返せませんでした。

 


僕が入部して以降、引退された先輩方はみんな、フットサルを好きのままでいてくれたのでしょうか。りょうたろう君、しげ君、しゅうわ君、たいし君、なつき君、さこ君、けんた君、ちば君、かわむら君、かずや君、薬師寺君、しんや君、すぎ君、ひで君、ゆうと君、大西君、だいご君、るい君、たにひろ君、りょうじゅ君。

返せなかった恩を全て背負って闘います。

熱く冷静に、最後まで。



#10吉野雄大