予算がない場合のNASの正しい設定の方法。

NASでデータは失いたくないと思った人はちょっとだけヒントを書いときます。

 

500GBのHDD4本でRAID構成した場合の使用できる容量

RAID0  2TB(ストライピング)

RAID1  500GB(ミラー) + 500GB(ミラー)

RAID5  1500GB

RAID6  1000GB

RAID10 1000GB

 

1TBのHDD4本でRAID構成した場合の使用できる容量

RAID0  4TB(ストライピング)

RAID1  1TB(ミラー) + 1TB(ミラー)

RAID5  3TB

RAID6  2TB

RAID10 2TB

 

予算がない場合

RAID1+RAID1で組んで、予備パーティションに時間差バックアップ

ディスクが1本でも壊れたら、NAS本体ごと全交換。

4本に同じデータがあれば、まあまあ安心。

 

予算がある場合

RAID6のサーバ2台で、正サーバ 副サーバで運用で、定期的にディスク交換。

4本中3本のディスクが同時に壊れる可能は、とても低い。

しかもそれが正副と2台ある。

 

RAID0は論外として、あらゆる可能性を考えると、RAID5とRAID10は、やめおいた方が無難でしょう。

 

データを失わなくて良いのは、RAID1(ミラーリング)です。

しかし、HDDのファームウェアエラーがあると、どの組み方でもアウトです。

完成品のNASを信用せずに、NAS使うHDDは自分で厳選しましょう。

安いNASには安いHDDが入っています。

大事なデータを、故障率の高い格安のHDDに格納するのは、嫌でしょ?

 

RAID6はハードディスクの品質が低いと、データ損失の危険度を増すだけです。

RAID6はハードディスクをまんべんなく酷使します。

データをいっぱい書き換えれば、その分ハードディスクは消耗します。

 

復旧作業が簡単なRAID1が障害に強いです。

ディスクの本数が増えて、仕組みが複雑になるほど、故障の確率が上がると考えるのが正しいです。

ハードディスクって同じ条件で酷使すれば、同じタイミングで壊れたりするものです。

 

RAIDの故障確率の計算式には、経年劣化という要素がそもそもないのです。

まさに机上の空論の世界です。

計算式上では、ほとんどデータ損失する可能性がない、RAID6のNASも結構データ復旧に持ってこられております。

 

ディスク交換にはヒューマンエラーもあります。

ハードディスクをひっこぬくので落下事故には要注意です。

本数が多いとヒューマンエラーがおこる確率もあがります。

 

同じ型番の同じ性能ディスクがほぼ同じ条件、同じ時間だけ使って、1台しか壊れない事なんてありえないと思います。

ほとんど寿命の無いハードディスクに超絶負荷のかかるリビルド作業なんてありえないです。

NASメーカーの人はお願いやから、電話で素人にリビルド作業させないで。

 

NAS壊してしまうじゃないですかwww。しかし、それでうちが儲かるのですけどね。

 

RAIDの運用は、ハードディスク寿命の半分くらい(3年前後)でどんどんHDDを入れ替える運用をやれば、なんの問題もありません。

1台壊れてから入れ替えるから問題がおこるのです。

 

RAIDのリビルド作業がどれだけ危険な作業か知っているなら、RAID1以外は考えられない。

複数バックアップサーバあるならば、RAIDはどの構成でも良い。

すぐに使えるバックップをつくってるかどうかが重要。

バックアップには、クラウドバックアップ、拠点間バックアップなど、いろいろ方法があります。

 

数十台もハードディスクを使うようなRAIDシステムは、プロに運用を任せて、素人は導入しない方が無難です。

田舎には、そもそもド素人のデベロッパーしかいないのが大問題なのですけどね。

売れればなんでも、いいのかよ!!