今年の12月14日に北区と西区の「粟生線の会」が共催して「粟生線を残したい」(仮称)のシンポジウムを開催することになりました。
昨日10月1日に、神戸市と兵庫県に参加してほしいという要請に行きました。
このシンポのパネラーには、なんと両備グループの小嶋光信代表CEOが来てくれます。ほかにも、神戸電鉄の松本さん、粟生線ブログ駅長のゆいみのりさん、主催者からは敬老パスの議会陳述した佐藤さんらがパネラーに。
神戸市と兵庫県からも発言してもらいたいと相談しています。
兵庫県は、交通政策課に申し入れましたが、たいへん好意的でした。...
神戸市は、最近活性化協議会の担当が、企画調整局から住宅都市局計画課にかわったとかでまだよくわかっていないような担当の方でしたので、少し心配です。パネラーで参加して、神戸市としてどんな取り組みをし、これからどうしようとしているのか聞きたいと言いましたが、「検討させてくれ」とのことでした。
「三木市の会が主催した『シンポ』は三木市も全面的に後援していました」というと神戸市の担当の方は「三木や小野と神戸市では比重が違う、神戸では低いパーセント、それに、北区と西区の粟生線はなくならない」と。
びっくりしました。粟生線の廃線は神戸市内ではないという認識をこんな場で言うかと。そういえば前から活性化協議会などでもそんなことを口走っておられたと思いました。
そもそも、地方鉄道の危機からの再生には何が一番大切かわかっていない!!!
【参考に神戸市への要望書を】
久元喜造神戸市長殿
シンポジウム「神戸電鉄粟生線を残したい」(仮称)開催についての要望
貴職の神戸電鉄粟生線の存続の取り組みに、敬意を表します。
私たちは、神戸電鉄粟生線の「廃線の危機」と報じられたことから、改めて沿線住民にとってこの粟生線がなくなれば生活が立ち行かなくなることを深く認識し、有志が集まって微力ながら存続のための活動を行いたいと、「乗って残そう粟生線北区連絡会」(北区)、「公共交通・神戸電鉄粟生線/沿線住民の足を守る会」(西区)を結成し活動いたしております。
近年の社会情勢の激変のもと、あらためて公共交通の重要性が叫ばれ、国においても「交通政策基本法」の制定や「地域公共交通の活性化及び生成に関する法律」の一部改正が行われ、神戸市においても神戸市総合交通計画がつくられ、「既存の鉄道網を基幹として」「ネットワークの維持・充実」「鉄道の利便性の維持・向上や、駅へのアクセスする交通手段の充実や利便性の向上」など、私たちの願うものと一致する方向が示されております。さらに、現市長におかれても沿線住民の願いにこたえて、高齢者への運賃軽減策を打ち出されており、他区住民とのあいだ感じている「敬老パス」などの不平等感を考慮に入れた方向が示されて、この問題については私たちも歓迎しているところであります。
このようななかで、粟生線の現状をみますと、利用者数などからも「危機」を脱することができていないどころか、その方向さえもまだ不透明な状況だと感じております。
そこで、私たち住民の立場から、粟生線沿線の公共交通はどうあるべきかについて、全国でも大きな実績をあげておられる方をお招きし、粟生線をなんとしても存続させるための一助とすべく、今回「シンポジウム」を今年の12月14日に計画した次第です。
いうまでもなく、全国の地方鉄道再生の経験で、もっとも大事なことの一つは、沿線住民の存続させようという熱意であると受け止めております。一例だけあげますと、和歌山の「貴志川線の未来を“つくる”会」濱口晃夫会長は「鉄道の存続には住民の本物の熱意が必要」と、私たちも全く共感できる言葉をのべておられます。
そこで、今回の私たちのとりくんでおりますシンポジウムへ、ぜひ神戸市におかれましてもご支援をいただき、粟生線『永続』へ一歩前進できるようお願いしたいと思います。
要望事項
1、今回のシンポジウムへ、神戸市としての可能な支援についてご回答をお願いします。
2、シンポジウムへ、神戸市からもパネラーとしてご出席いただき、神戸市としてどういう見通しを持ち、取り組んでおられるかご報告をお願いします。
なお、このシンポジウムについては、神戸電鉄粟生線活性化協議会の「利用促進活動補助」のご支援を申請いたしております。私たちの活動は、まったく自主的に行っており、すべてボランティア活動で推進しておりますことも合わせて申し添えておきます。
どうぞよろしくお願い申しあげます。
平成26年10月1日
『乗って残そう粟生線北区連絡会』
『公共交通・神戸電鉄粟生線/沿線住民の足を守る会』