12月14日の「粟生線シンポ」に小嶋光信両備G代表・CEOが来られます | 神戸電鉄「粟生線の会」のブログ

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神戸電鉄粟生線の存続を求めて活動している沿線住民有志の会の「神鉄粟生線を残して」の発信を行っています。

12月14日の「粟生線シンポ」にご参加いただく両備グループ代表・CEO小嶋光信さんの経歴を交通新聞社発行の「地方交通を救え!」から
両備グループ代表・CEO。同グループのほとんどの会社で社長を務める。地方におけるバスや鉄道の再建を積極的に手がけ、「地方公共交通の再生請負人」とも呼ばれている。2006年、南海電鉄から貴志川線の経営を引き継ぐために和歌山電鐵を設立し、三毛猫「たま駅長」や「おもちゃ電車」などユニークなアイデアで再建をすすめ話題となった。

【小嶋光信会長への要請書】
要  請  書
両備ホールディングス株式会社 小嶋光信会長様

『乗って残そう粟生線北区連絡会』
『公共交通・神戸電鉄粟生線/沿線住民の足を守る会』

シンポジウム「神戸電鉄粟生線を残したい」(仮称)への参加に感謝申し上げます。
私たちは、神戸電鉄粟生線の存続を求めて、「乗って残そう粟生線北区連絡会」(神戸市北区)と『公共交通・神戸電鉄粟生線/沿線住民の足を守る会』(神戸市西区)を結成し活動している、神戸市内の沿線住民有志のものでございます。

 既にご存知のことも多いかと思いますが、神戸電鉄は以前は準大手私鉄に分類され、今は中小私鉄になっております。粟生線は有馬線の鈴蘭台駅から小野市の粟生駅まで全長29.2Kmで1936年鈴蘭台駅から三木市広野ゴルフ場駅の間、1952年に小野市粟生駅まで延伸され現在に至っております。
 
1960年代以後の日本の高度成長期に、住宅団地が造成され、輸送力増強が求められ、鈴蘭台駅から西区押部谷駅までの複線化が計画され、部分的な複線化が行われており、この多額の投資が現在の苦境の大きな一因となっていると、神戸電鉄もいっておられます。
 
私たちの大半がこの当時に粟生線沿線に移り住みましたが、宅地分譲では、神戸電鉄の複線化などが宣伝されておりました。
 
この神戸電鉄粟生線が、沿線の社会情勢の変化(少子高齢化等)や阪神淡路大震災による長期の運転停止などが影響して1992年の年間利用者1420万人が、2013年の672万人まで53%もの減少となって、2010年末に「神戸電鉄が、粟生線の廃線も含め検討」と報道される事態となったのであります。 この事態に、兵庫県や関係自治体(神戸市、三木市、小野市)と神戸電鉄、住民代表で2009年12月から「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が作られ、現在まで21回の協議会が開催されております。

また、民主党政権の「事業仕分け」による補助金削減の“危機”では、兵庫県を中心に、関係自治体で「40億円無利子5年間貸付」が実施されており、他にも国の補助金も活用して神戸電鉄の安全対策、設備更新などへの支援も行われております。

私たちは、これまで神戸電鉄粟生線のこのような困難についてあまり関心を払わずに利用しておりましたが、「廃線も検討」との事態に驚き、改めて神戸電鉄の公共交通としての大切さを学び、なんとしても残さなければと思い、微力ながら運動に取り組んでおります。
 
神戸電鉄は、神戸市街地との高低差最高地点で346m、粟生線は35パーミル以上の勾配、山間部を走る曲線区間の連続する線路など、様々な特殊要因があり、複線化事業も途中でストップして投資効果が極めて限定的など、いろいろな条件を抱えております。
 
もし、粟生線がなくなれば、沿線の多くの住民が、住み続けることさえ困難になります。現に、土地の路線価の値下がりも他の地域に比べて粟生線沿線は顕著であり、その一番の要因が神戸電鉄粟生線の問題であると、不動産関係者が言明しています。
 
少なくなったとはいえ、年間652万人の輸送人員数は、他の交通機関では代替することはできません。沿線住民の関心は、近年たいへん高まっておりますが、この粟生線の危機を克服するためには、沿線にとどまらず、関係自治体住民の理解なしには解決は出来ないと思います。また、いろいろな問題がある中ですが、自治体や事業者である神戸電鉄も、なんとかしようとの思いが強くなっております。

 私達は、これまで沿線住民のご意見を知るための「アンケート活動」や地方鉄道と公共交通についての学習会、高齢者や障害者が利用しやすい割引制度「敬老・福祉パスの神戸電鉄への適用」を求める活動、沿線の豊かな自然と歴史に触れる取り組み、住民に粟生線に親しんでもらう催し、全国の先進的な地方鉄道再生の取り組みの見学などをお行ってきました。
 
岡山市の路面電車見学にも行かせてもらい、磯野専務様からは大変ご丁寧な応対をして戴きました。

この度、神戸市内で神戸電鉄のこの危機をどう打開するか、ぜひ広く関心のある方にお集まりいただき考える機会をつくろうと、今回のシンポジウムを企画致した次第でございます。

ことに、岡山や和歌山はじめ全国で地方鉄道再生に貢献しておられ、交通政策基本法制定の際にも大きな役割を果たされた、小嶋会長様のお話をぜひお聞きしたいと東日本ふるさと線を守る会の鳴海様を通じて、ご無理をお願いしたところ、快く応じて下さいまして有難うございます。ぜひ宜しくお願い申しあげます。
 
私達は、たいへん微力であり、しかも、全員が手弁当で活動しておりますので、ご不快をお与えするかも知れませんが、私達の熱意に免じてお許し下さい。また、会場についてもできるだけ粟生線沿線でと考えましたが、十分な広さの会場がなく、ようやく神戸電鉄のご尽力で確保した次第です。
 せっかくお越しいただくのに誠に申し訳ございません。

シンポジウムパネラー(案)
小嶋会長40分・神戸電鉄松本企画部長15分・神戸市役所未定・ゆいみのり10分・住民代表10分
と き:2014年12月14日(日)13時30分~
ところ:谷上SHビル7階多目的ホール(神戸電鉄谷上駅前)神戸市北区谷上東町1番1号