薬剤師まさのりのぼやき -36ページ目

薬剤師まさのりのぼやき

薬剤師だって人間だもの

ウィークリーのヒートが苦手だ。
それ以上に苦手なのがエクセラーゼ錠の20錠ヒートで、さらにそれより嫌なのがエクセラーゼカプセルの12個包装だ。
なんなのあれ。

3カプセル×25日分

何シート出せばいいのさ。
75÷12=6.25
はァ?
えーっとヒート6枚とえーっと12×0.25=3カプセル?

ここで「んもう!」と軽くオネエ化してしまうのだ。
業界紙クレデンシャルの巻末の川柳を見て、切なくなった。


一日で 話した人は 患者のみ


咳をしても一人、に通じる寂寥感。
職場の人と仲悪いのかなあ。
ネタだとは思うが寂しすぎるよ。
僕も職場のみんなと仲良くしようと思った。


めったに書かない「刊」の字を書こうとしたら、手が勝手に「肝」と書いていた。こっちの方が書き慣れているからね。「肝臓」「肝機能」「肝代謝」「肝障害」…いろいろとおなじみのワードは99%「肝」だしね、仕方ないね。

そういう誤字は他にもある。
「課」と書こうとしたら、手が勝手に「顆」と書くとか。毎度おなじみ「顆粒」の「顆」だ。しかし「課」の字が必要なシチュエーションとなると宛て名書きなど失敗の許されぬ場面も多く、非常に緊張感が漂う瞬間だ。緊張し、言偏かおおがい(頁)かどっちだったか考えて、慎重に一画一画書いたつもりで「果」と書き始めてしまった時のやっちまった感といったらもう。そして左側に不自然にねじ込まれる言偏。

「処分」と書こうとして「処方」もあるあるだ。そりゃあ「処」とくれば「方」でしょうよ。ただし「処分」の出現率も薬局では決して低くないので訂正率は跳ね上がる。
「期限切れの薬剤は本人の同意を得て処方」…ぎゃあ! やっちまった!
こんな感じ。「廃棄」って書けばいいんだろうけど画数が多いからいやだ。

他の支店の担当していた患者さんを当店で引き継いで担当することになり、調剤コメントなどを記載した書類をその支店から取り寄せた。
一目見て絶句した。

なんだこの無駄にエントロピーの大きな記述は!

その店舗でしか通じない暗号。唐突に分包印字フォーマット①や②とだけ書いてある。
あるいは薬情や手帳の発行の有無とか分包に何色のラインを引くかなど、暗黙の了解事項は書いてなかったり。
また書いてあったとしても入力用、調剤用、監査用、投薬用・会計用のコメントがそれぞれ入り乱れ混じりあい、見にくいことこの上なかったり。
確かに一通りやってみれば覚えるし、慣れる。分かりにくいけどまあいいかとなる。
だが、そこをゴールにしてもいいのだろうか。僕はそうは思わない。次の人にスムーズに引き継ぐことまで視野に入れるべきだ。

そこの支店はスタッフの人数が多い割に始終忙しい忙しいと言っているが、こんないかにも効率悪そうなマニュアルじゃあ仕方ない。自分で自分の首絞めてるんじゃないの?
そこの店長に影山っぽく微笑しつつ
「失礼ながら、このマニュアルは二流でございますね」
と慇懃無礼に言ってやりたい気持ちでいっぱいだ。
初見でも戸惑うことなく今まで通りのクオリティのものを提供できる、それが一流のマニュアルだと思う。
どんな小さな仕事でも、極端な話ゴミ箱の配置ひとつにしても一流と二流は存在する。常に一流を目指せなどと固いことを言う気はないが、二流に甘んじてよしとするような仕事を繰り返していれば職場はやがてすさみ、その荒れた雰囲気はいつか必ず患者さんにも伝わると僕は思う。

職場のタブレットで医薬品検索すると、予測変換のあまりの無理矢理さに腰が砕けそうになる。

ラシック酢
流プラック
尼ばジール

分からないんなら無理しなくてもいいよと言ってやりたい。

絵ブラン散る

ならまだしも、

絵ブランチ類

って、なんでちょい足しするかなあ?

カルデナリん

「これだ!」と思わせといてからの最後にフェイント。「り」の字も平仮名かカタカナかあやふやだ。

毛フレックス

を見た後は

けフレックス

が正解に見える不思議。

あのね、分からないんなら無理せずに全カタカナでもいいんだよ。と諭してやりたい。