薬剤師まさのりのぼやき -26ページ目

薬剤師まさのりのぼやき

薬剤師だって人間だもの

レイス卿が床にこぼれた巨人化の薬をズズっとやる16巻のあのシーンを見るたびに、なんつーかこう、薬屋の血が騒ぐ。

あの注射液の中身、何で出来ているんだろう?
相当揮発性が強いみたいだけど、あんなの注射したらめちゃくちゃ痛そうだな。
普通は注射するものらしいけど静注じゃなさそうだな。筋中でも皮下注でもOKなんだな。しかもそれで経口投与も可能という…胃酸で失活するようなものでもないのかな。
しかもズズっとやって即ボン! であるからして超即効性のようだ。ということは口腔粘膜からの吸収ということなのかな。

原材料はある人物の脊髄液らしい。
となると大量生産するならドナーの体調も気になる。脳脊髄液減少症になるんじゃないの? そんな状態で戦うのはかなり辛いんじゃないかね。

ファンタジーにマジツッコミなんて野暮は百も承知だけどね。
不思議と、ずっと暇なのに急に混雑する瞬間がある。
患者さんが一斉に来るのだ。

家族で来る←分かる
友達と来る←分かる
近接病院の処方が一斉に来る←会計の所で何かあったんだろうか、まあ分からぬでもない
別々の病院の患者さんが一斉に来る←全く分からん

しかもこういう時に限ってFAXも動きだし、電話は鳴り、卸が納品に来、道を聞きたい通行人が来、客がOTCを買いに来、もう笑うしかないようなスクランブル状態に。

何なんですかね、あの現象。
ヨウラーゼやベリチーム顆粒の分包は嫌いである。後の掃除が大変だから。
どんなに念入りに掃除しても、洗いの乳糖を撒いても、次の分包にこっそり1粒混入していたりする。
ヤツらの飛び散りっぷりは本当にヤバい。
散薬分包機のAの円盤で撒いたのに、Bの円盤の反対の端っこに落ちてたりする。


この「なんでこんな所に⁉︎」って感じ、
まるでチン毛だな!



セクハラ扱いされるから職場では絶対に言えないな!
あってはならないことだが、当薬局でも薬が入ってないとの申し出は時々ある。

その時の患者さん(もしくはその家族)の雰囲気は大きく2つに分かれる。

事実を冷静に確認したいタイプ
感情を乗っけてくるタイプ

前者は薬局のミスにせよご本人の勘違いにせよ、さほど対応には苦労しない。事実を淡々と説明し、必要な対応をとってきちんとお詫びすれば納得していただける。

後者はちょっとエネルギーを使う。
入っているはずの薬が見当たらないことでなぜか「自分がないがしろにされた」という謎の忖度が入り、かなり感情的になる場合が多いからだ。
こうなるとまず事実確認の前に気持ちを落ち着かせることから始めなければならない。
確認の結果、間違いなく薬を交付していて本人の勘違いであった場合の説明でも、極力自尊心を傷つけることのないよう(こういった方々はいろんな認知の歪みが入ってめちゃくちゃ傷つきやすい)、すごく神経を使う。

だが、ここで納得いただけた時の達成感はかなりのものだ。
ドパミンだだ漏れ状態である。

なので僕はクレーム対応がそんなに嫌いじゃなかったりする。
ものすごーく几帳面なんだろうか。
ワーファリンの微調整がすごい先生がいる。

2〜3週間ごとに

3.1mg
3.15mg
3.2mg
3.25mg
3.3mg

あたりを行ったり来たりしている。
この微調整、ホントに意味あるのかしら?
砕いて包むとどうしてもロスが生じる。
たぶん錠剤で3.25mg出す方が砕いた3.3mgよりも多いんじゃないかなあ。

それに何より困ることに、廃棄を最小に留めるために何錠使って何日分作ればいいんだか。計算力が試されている。
門前薬局なら1mg/gみたいな粉砕予製を作ってるんだろうけど。