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お正月と言えば、普段お着物にあまり馴染みがない方も、
ご実家や初詣で着物を着る機会が増える時期ですよね。
 
私は毎年、実家に帰省すると、
元旦にはお着物を着るようにしています。
 
家族で新年の挨拶をし、お屠蘇を飲むのが恒例ですが、
年末に帰省してすぐにやることは、元旦のお着物選びです。
 
2016年の今年は、著書「私らしさのつくりかた」のイメージカラーがエメラルドグリーンだったこともあり、美しい緑の訪問着を選びました。
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著書「私らしさのつくりかた」の装丁はシンプルに白の背景と、
イメージカラーにエメラルドグリーンを用いました。
 
女性向けの本ということで、「ピンク」と考える人も多いと思うのですが、
今回の本のテーマである“私らしさ”ということに目を向けた時、
必ずしも「女性=ピンク」という既成概念(ステレオタイプ)や、「皆がそう思う色」にこだわらず、「らしい色」を選ぼうと思ったのが一つの理由です。
 
そして、「」と言えば心理学的には、
自然にある木々や山々などのグリーンを想起させることから、
「ナチュラル(自然体)」「調和」といった意味合いも持ちます。
 
例えば、砂漠の中を生きる人々にとっては、
緑はつまり、「オアシス(Safety space)」を示すものであり、
それは砂漠という過酷な環境を生きる人々にとっては、
安全を示す色、また緑は「天国の色」とも言われています。
 
自然の木々や草花は、
それ1本でものびのびと命を輝かせていますが、
集団になった時にその全体としての調和や美しさを持っているように、
 
緑には、心のままに自由に個々の「変化・成長」を遂げながら、
周囲の人々とも「調和」を取るという意味合いもあります。
 
「個と全体」という「相対するものを繋げる中庸のバランス」が緑色の強みと言われているそうです。
 
これは、著書「私らしさのつくりかた」の中でも書いた、
『和がまま(和を大切にしながら、自分のあるがままを貫く)」という考え方にも繋がってきます。
 
 
さて、お着物のことにお話を戻すと、今回はその緑とのご縁もあり、
祖母の緑色の訪問着を元旦のお着物に選びました。
 
着物に合わせて帯も買ったようで、色合いもぴったりと大人っぽいお着物です。
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着物の良さというのは、世代を越えてその想いや美意識を受け継げることで、
 
洋服ではさすがに祖母のものを着ることはできませんが(笑)、
お着物であれば、祖母・母・私世代とそれぞれの年齢に合った着方ができます。
 
毎年、元旦の着物を選びながら、
その着物を買った当時の思い出や、若かった頃の祖母や母の話を聞いたりして、
思い出話にも花が咲き、家族が紡いできた文化を感じることができるのも幸せなこと。
 
皆さんにとっても、2017年が心穏やかに、
個人の成長と全体の調和の両方のバランスが取れる幸せな一年になるように願っています。
 

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「私らしさ」のつくりかた(猪熊真理子著・サンクチュアリ出版)

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