日本とバンコクに現地法人を持つ弊社のクライアント様にお連れ頂き、
バンコクで10年間美容室を経営されている「106 HAIR STUDIO」にお邪魔させて頂きました。
 
お逢いしたその日がちょうどバンコク進出から10周年の記念日という、素敵なタイミング!



日本から遠く離れたバンコクで10年経営されてきたことだけでもどれだけの苦労があったのかと計り知れませんが、
日本語しか話せず、タイ料理もまったく食べられないという経営者の村瀬さん。
 
「話せないからこそ、聞かなくていいことを聞かずに済んで、10年も続いたのかもね^_^」
と笑いながらおっしゃっていました。






日本のビューティービジネスがバンコクへ海外進出する時のお話、
お客様の多くが女性で、働くスタッフたちもほとんどが女性という中で、経営者がどうマネージメントに工夫をしてきたのかという女性活躍のお話、
バンコクのビューティーマーケットのお話など色んなことを教えて頂きました。
 
日本のビューティービジネスがバンコクで成功を収める一つの要因は、
やはり「ホスピタリティ(おもてなしの精神)」。
 
サービス業というのは世界各地にあるのに、海外のどこ行っても、ホスピタリティでなかなか日本に勝る国はなく、
日本ならではのお客様への気遣いや接遇を、いかにマニュアル化して現地スタッフ達に教育していくか、
という点が、大きな競合優位性の一つになるそうです。
 
特にビューティービジネスの世界は、
「自分を大切な存在として扱って欲しい」という女性たちがお客様になるビジネスなので、
ホスピタリティ教育をしっかりしていくことが、ビジネスの成功に直結してくるというのもよく分かる気がします。
 







また、タイは女性の労働参加率が高く、比較的女性が社会経済的に高い地位を有していると言われている国。
 
この背景には、タイ経済が従来家族経営農業に基盤を置いて発展してきたことや、
タイの相続において基本的には男女平等の均分相続の形を取ってきたことで、
女性に家の継承権があるようなことも背景にあるそうです。
 
「女性がよく働く」ということが基本の中で経済や社会が発展していくと、
女性が働きやすいマネージメントの工夫ももちろん進んでいく。
 
村瀬さんの会社のスタッフの皆さんもほとんどが女性ですが、
女性が多い組織のメリットもデメリットも考慮しながら、
一人ひとりが活き活きと働けるマネージメントをされているのがとても印象に残りました。
 
日本は男性中心社会からダイバーシティ社会への転換の中で、
旧来型のステレオタイプや相互理解の進まなさに課題を抱えていることが多くありますが、
 
時代やプロセスは違えども、同じように農業から高度経済化していく社会の中で、
また少し違う発展を遂げているタイからも学べることがたくさんあると思えたことが大きな気づきでした(^_^)
 
素敵なお話、素敵な機会をありがとうございました!