皆さんは「ユニバーサルファッション」「ユニバーサルデザイン」「ピープルデザイン」という言葉をご存知でしょうか?
"ファッションで可能にする、心のバリアフリー"とも言われており、
『年齢・国籍・性別・そして障がいを超えて着ることのできるデザイン(ファッション)』のことを指します。
友人でファッションデザイナーの鶴田能史さんのブランド「Tenbo 」は、このピープルデザインを掲げるファッションブランド。
今回、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO で開催された「Tenbo (テンボ)」 2015年秋冬コレクションにご招待頂き、コレクションを拝見させて頂きました。
今回のコレクションテーマは「Dream」。
デザイナーの鶴田さんは「誰もがおしゃれを楽しめる夢の世界を表現した」そうです。
コレクションの最初に登場したのは、ロンドンパラリンピック100m背泳ぎの金メダリストで全盲のモデル、秋山里奈さん。
全盲の世界も心の目で見てみると、真っ白なワンピースに優しいカラフルな水玉が彩ります。
前後がリバーシブルで着られるスウェットや、
ボタンがマグネットになっていて取り外しが楽な用に工夫されているコート、
平和の象徴である折り鶴のモチーフや点字がプリントされたアイテムなど、
コレクションを通して、鶴田さんらしい多くの多様性のあるメッセージを私たちに投げかけてきます。
今回のコレクションでは義足のモデルや、先天性四肢欠損症のモデルも登場しました。
障がいのあるモデルが東京コレクションのランウェイを歩くのは、テンボが初だといいます。
ニューヨークコレクションではすでにピープルデザインやダイバーシティーの流れが進んでおり、
NYファッションウィークでは障がいのあるモデル達がコレクションに登場しています。
◎記事はこちら から
メインキャラクターとして“ヨミちゃん”、“サンズくん”という可愛らしい顔の骸骨のプリントも印象的。
鶴田さんとは、2人でお話させて頂いた時に、何時間も死生観の話をしていました。
きっと未来において「死」の概念が変わっていく。
「死」というものは何なのか。生きていくということはどういうことなのか。
ファニーなイメージのある“ヨミちゃん”、“サンズくん”からも、本質的に生きることを問われるようなメッセージを感じ取ることもできます。
今回のコレクションはテーマが「Dream」ということもあって、
多くの本質的なメッセージを投げかけながらも「わかりやすく可愛くハッピーに美しく」。
特に最後にウエディングドレス姿に車椅子で登場した佐野有美さんは、HAPPY感オーラがとっても素敵で、見ているこちらまで夢の中に包み込まれるような幸せ感がありました。
コレクションにおいては、視覚障がい者の為に声での説明があったり、聴覚障がい者の為に文字での説明があったり、日本語と英語の説明があったり。
本当の意味でみんなに優しい、「本当のダイバーシティー」がコレクションの随所に表現されていました。
「みんなにやさしい」を考えることは、多様性ならではの難しさや苦労もあると思いますが、
想いをきちんと形にされた鶴田さんの素晴らしさを感じることができるコレクションでした。
tenbo(テンボ)
http://www.tenbo.tokyo/
"ファッションで可能にする、心のバリアフリー"とも言われており、
『年齢・国籍・性別・そして障がいを超えて着ることのできるデザイン(ファッション)』のことを指します。
友人でファッションデザイナーの鶴田能史さんのブランド「Tenbo 」は、このピープルデザインを掲げるファッションブランド。
今回、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO で開催された「Tenbo (テンボ)」 2015年秋冬コレクションにご招待頂き、コレクションを拝見させて頂きました。
今回のコレクションテーマは「Dream」。
デザイナーの鶴田さんは「誰もがおしゃれを楽しめる夢の世界を表現した」そうです。
コレクションの最初に登場したのは、ロンドンパラリンピック100m背泳ぎの金メダリストで全盲のモデル、秋山里奈さん。
全盲の世界も心の目で見てみると、真っ白なワンピースに優しいカラフルな水玉が彩ります。
前後がリバーシブルで着られるスウェットや、
ボタンがマグネットになっていて取り外しが楽な用に工夫されているコート、
平和の象徴である折り鶴のモチーフや点字がプリントされたアイテムなど、
コレクションを通して、鶴田さんらしい多くの多様性のあるメッセージを私たちに投げかけてきます。
今回のコレクションでは義足のモデルや、先天性四肢欠損症のモデルも登場しました。
障がいのあるモデルが東京コレクションのランウェイを歩くのは、テンボが初だといいます。
ニューヨークコレクションではすでにピープルデザインやダイバーシティーの流れが進んでおり、
NYファッションウィークでは障がいのあるモデル達がコレクションに登場しています。
◎記事はこちら から
メインキャラクターとして“ヨミちゃん”、“サンズくん”という可愛らしい顔の骸骨のプリントも印象的。
鶴田さんとは、2人でお話させて頂いた時に、何時間も死生観の話をしていました。
きっと未来において「死」の概念が変わっていく。
「死」というものは何なのか。生きていくということはどういうことなのか。
ファニーなイメージのある“ヨミちゃん”、“サンズくん”からも、本質的に生きることを問われるようなメッセージを感じ取ることもできます。
今回のコレクションはテーマが「Dream」ということもあって、
多くの本質的なメッセージを投げかけながらも「わかりやすく可愛くハッピーに美しく」。
特に最後にウエディングドレス姿に車椅子で登場した佐野有美さんは、HAPPY感オーラがとっても素敵で、見ているこちらまで夢の中に包み込まれるような幸せ感がありました。
コレクションにおいては、視覚障がい者の為に声での説明があったり、聴覚障がい者の為に文字での説明があったり、日本語と英語の説明があったり。
本当の意味でみんなに優しい、「本当のダイバーシティー」がコレクションの随所に表現されていました。
「みんなにやさしい」を考えることは、多様性ならではの難しさや苦労もあると思いますが、
想いをきちんと形にされた鶴田さんの素晴らしさを感じることができるコレクションでした。
tenbo(テンボ)
http://www.tenbo.tokyo/