世界中の富裕層を満足させられる文化が、
西陣織について、皆さんはどれくらいご存じでしょうか。
悲しいかな、私もきちんとした知識がなく、、、><
若旦那の細尾真孝さんにお話をお伺いし、
たくさんのことを教えて頂きました。
西陣織とは京都の先染め織物のことで、
1200年前より皇族や貴族のテーラーメイドとして愛され続けてきた
歴史と品格のある織物です。
その当時、西陣織の主流は手織りで、
1日に数ミリしか織り進めることが出来なかったといいます。
本当に本当に貴重な、
ハイエンドな方々しか手にすることのできないものだったんですね。
その後、1870年代にフランスよりジャガード織の手法を持ちかえり、
その織機を導入したことによって、
1日に数メートルも織り進めることができるようになり、
西陣織は革新的な進化を遂げます。
技術の革新によって、
一般大衆でも手の届くものになり、
今でもハレの日を中心に、私達の生活の中にも根付いていますね。
初めてお邪魔させて頂いた「HOUSE of HOSOO」は、
とても美しく、心地よい空間でした。
窓から降り注ぐ光と緑、
穏やかな空気の中で拝見させて頂く、
美しい日本伝統文化の世界。
流れる時間はまさに至福の時。
上海を拠点に活動するファニチャーブランド「Stellar Works(ステラワークス)」と、
細尾さんの西陣織のコラボレーションコレクションが展示されています。
また、細尾さんは
「伝統工芸」を「技」と「素材」にまで解体し、
さまざまな企業やクリエーターに提供するプロジェクトユニット
「GO ON」 としても活躍されています。
「GO ON」 は
京都の「伝統工芸」と言われてきたものを受け継ぐ
若い後継者たち6人で集まり結成されています。
GO ONのメンバーは、
西陣織の細尾さん、竹工芸の公長齋小菅さん、
中川木工芸比良工房さん、手作り茶筒の開化堂さん、
金網つじさん、宇治の窯元 朝日焼さん。
こちらの書類ケースやiphone・iPadケースも竹工芸でできたもの。
たくさんの金糸を使う西陣織ですが、
「伝統工芸」を「技」と「素材」にまで解体し、
さまざまな企業やクリエーターに提供する
プロジェクトユニット