株式投資を始めて12年目に突入![]()
いまGPU自体の性能を追い求める時代から
GPU同士を超高速に繋ぐ時代へと
移り変わっています![]()
今後、多くのAIインフラ企業を取り上げていく上で、GPU間通信、GPU-CPU間通信は避けては通れない技術![]()
そんな高速通信技術を今回は取り上げることにしました![]()
まず、NVIDIAのGPU間通信技術であるNVLinkから![]()
絶対王者
NVIDIAのNVLink
一般的には「エヌブイリンク」と読みますが
日本のIT業界では「イ」を抜いて実際の発音に近い「エヌブリンク」とも読むそうです![]()
知ったかぶりの業界通っぽく読んでみました![]()
このNVLinkは、絶対王者
であるNVIDIAが開発したGPU同士を超高速で接続する通信技術です![]()
一般的なサーバーで使われる「PCIe」という通信規格では、AIモデル学習には遅すぎることから、NVIDIAは自社製GPU向けにNVLinkという「専用の高速通信規格」を独自開発しました。
【NVLinkのイメージ】
NVIDIA GPU(Blackwell)
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NVLink
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NVIDIA GPU(Blackwell)
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NVLink
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NVIDIA CPU(Grace)
●特徴
NVIDIAが100%権利を持つ独自の「クローズド規格」で、NVIDIA製のGPU(BlackwellやRubin)同士、または自社製CPU(GraceやVera)としか接続できません![]()
●強み
- 爆速の通信スピード
- 圧倒的な先行優位性
- 他社との接続調整が不要
などが挙げられます![]()
ビックテック連合軍のUALink
そんなNVIDIAの独占(ベンダーロックイン)を嫌ったMicrosoftやGoogle、Amazonなどのビックテック達は、「どの企業のAIチップやメモリでも、自由に繋げられる共通の規格を作ろう!」と、2024年5月にコンソーシアムを立ち上げます![]()
【UALinkコンソーシアム創設・指導企業】
- AMD
- インテル (Intel)
- グーグル (Google)
- マイクロソフト (Microsoft)
- メタ (Meta)
- アマゾン ウェブ サービス (AWS)
- アップル (Apple)
- アリババ (Alibaba)
- シスコ (Cisco)
- ヒューレット・パッカード (HPE)
- ブロードコム (Broadcom)
- アステラ・ラボ (Astera Labs)
- シノプシス (Synopsys)
ARMやMarvell、TSMC、日本では富士通など、実に115社以上の企業がこのコンソーシアムに参加しています![]()
●沿革
2024年5月 UALinkコンソーシアム設立
2025年4月 「UALink 1.0」正式公開
2026年4月 「UALink 2.0」発表
2026年後半以降 対応ハードウェアが市場に登場予定
●特徴
NVIDIAによる市場独占(垂直統合)に対抗して、ビックテック連合軍は特定メーカーに依存しない「オープン規格」としてUALinkを立ち上げました。
GPU間通信(スケールアップ)の世界と同様に、AIネットワーク(スケールアウト)の世界でも、NVIDIAの「Spectrum-X」と業界大手のオープン規格「UEC」でバチバチやり合っています![]()
※スケールアップとは、1台のAIサーバー内の強化
※スケールアウトとは、複数AIサーバーの並列接続拡充(GPUクラスター化)
●強み
- マルチベンダー対応のオープン性
- 最大1,024基接続の圧倒的拡張性
NVIDIAの対抗策 Fusion
ビックテック連合軍のUAlinkの動きに加えて、MicrosoftやGoogleなどハイパースケーラーは「自社製カスタムAIチップ」の開発を進めてNVIDIA依存から距離を置き始めています
【カスタムAIチップの代表例】
- Amazon → Trainium
- Google → TPU
- Microsoft → Maia
- Meta → MTIA
【NVLink Fusionのイメージ】
NVIDIA GPU(Blackwell)
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NVLink Fusion
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自社製ASIC
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NVLink Fusion
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自社製カスタムCPU
Marvellの神懸かった立ち回り
少し小ネタを挟みます![]()
Marvell(マーベル)は元々「UALink陣営」の主要メンバーとして、AMDとタッグを組んでUALink用スイッチの開発を進めていました![]()
そして2026年3月
NVIDIAがMarvellに対して、20億ドル(約3140億円)もの巨額投資を行うニュースが流れます![]()
加えてNVLink Fusionへの対応を含む戦略的パートナーシップの締結を発表しました![]()
この立ち回りによってMarvellは
- UALinkが普及 ➔ 自社の先端CPOや買収したCelestial AIの技術を使って、「UALink用光スイッチチップ」を大手に売りまくる

- NVLinkが防衛 ➔ NVIDIAからの資金と後ろ盾により、ビッグテック各社のカスタムチップをNVLinkに接続するための「NVLink Fusion互換チップ」を独占供給する

という様に「NVLink Fusion」と「UALink」のどちらの規格が優位になっても、確実に利益が得られる「最強のポジション」を手に入れたのでした![]()
ただ誤解してはいけないのは、Marvellは裏切ったり寝返ったのではありません![]()
この複雑なAIファクトリー時代に、「どちらの陣営につくか」という判断ではなく、接続性の価値を追求した結果だと思っています![]()
結論:この戦いはどうなる?
その技術力と先行優位性により、NVIDIAの「NVLink」が2028年頃まで絶対的優位な立場にいると思います![]()
ただビックテック各社のニーズがある限り、「UALink」も2027年以降に本格的に実践投入され、ビックテックにとっての第二の選択肢(セカンド・オプション)として定着していくのではないかと思っています![]()
最後に、投資家目線で見ると![]()
どちらの規格が優位になろうとも
どの企業が勝者になろうとも
確実に必要となる技術や製品を持つ企業にこれからも投資していきたいと、あらためて思うのでした![]()











