今まで、塾のブログに寄せてもらったアルバイトの人からのコメントに対して、返事のようなものを書くことはありませんでしたが、今回初めて書こうと思います。明日が自分の誕生日だというのにこんな辛いブログは書きたくないのですが・・・。
大部分が個人的なものとなるかもしれませんが、働いている者同士の人間関係の良さをこの文章を読んで推測していただければありがたいです。
T.M様
卒業おめでとうございます。あなたは本当に能力の高い人でした。リーダーシップに長けて、授業の質もピカイチで、板書も上手で、あなたが出勤すると周りの空気がピリッと締まる、そんな人でした。他の人に比べて通勤も遠く、出勤するのが面倒な時もあっただろうと思いますが、決して不平不満を言う事もなく、担当の生徒が決まれば、その曜日はほとんど休まず精励勤務してくれました。本当に感謝しています。
授業のことだけでなく、塾の方針などについての相談にも真摯に耳を傾けてくれて、的確な意見を言ってくれました。悩みや仕事で夜が眠れないことがあって体調が悪そうな時も「先生、大丈夫ですか?」とすぐに気づいて声かけしてくれましたね。細かい気づかいができる人でした。
31日の最終日にも言いましたが、本当にあなたには採用以来卒業までただ一度たりとも個人的に注意したり、仕事上の不満を言ったことはありませんでした。最後の方はあなたが忙しくなって毎週火曜日しか勤務できなくなりましたが、週一度のあなたが来る日がとても楽しみでした。求人応募の時は、一人だけ家が神戸でなく、「ひょっとして間違ってるのか、おちょくってるのかどっちだ?」と、あまり「この人を採ろう」と積極的ではありませんでした。でも、面接のためにドアから中に来た時、空気が変わりました。その時はもうすでに採用を決めていたのを覚えています。
途中で約10ヶ月間、留学のため勤務できない時がありましたが、あなたでなければそういう場合は退職扱いとしていたかもしれません。でも、私は必ず戻ってくるように指示しました。それはあなたが休む前に言った言葉に心を打たれたからです。なかなか私に言いだせず、結構ギリギリの時期になってましたが、何と言ったか覚えていますよね。「本当は秋から行こうと思っていたけど、生徒を年度途中で放って行けないので春からにしました。」この時に、『なんて生徒思いで塾のことを考えてくれているのか・・・』と感心したのを覚えています。戻るまでの約300日間、復帰までの日数カレンダーを作っていたのを覚えています。帰ってきた時も「なんか行く前と雰囲気が変わって・・・。どちらかというと悪い方に・・・。」と言ってくれました。中にいる人間にはなかなか気づけないことだったので、本当に残ってもらって正解でした。
「私をここまでに引き出してもらったのは先生のおかげです」と言ってくれましたが、それは間違っています。上司がだれであっても、あなたは同じような仕事をしていたと思いますよ。担当を変えざるを得なくなってそれまで担当していた生徒の授業をしなくなる時は、必ず後任の講師に向けて詳しくわかりやすい引継資料を自発的に作ってくれました。
あなたが卒業してまだ1週間も経ちませんが、この喪失感と空虚感はなんだろうか。いなくなってからあなたのことを考えない日はありません。あなたが受験生を最後の最後まで担当できなかったのは心残りでしょうが、私はあなたを塾に残すことができなかったことが心残りです。現実的には不可能でしょうが・・・(笑)。
いつまでもウジウジしていたらいけないことはわかっていますが、今はまだそんな気分になれません。
以前の私の夢は「いつか自分の生まれ育った街に教室を出す」ことでしたが、これからは「あなたを呼び戻すために教室を出す」ことにします。塾を大きくして教室を1つ任せられるようになれば当然社員も必要になるでしょうから、その時はあなたをヘッドハンティングしたいと思います。前の留学の時のように1年とかいうスパンでは不可能でしょうが、たとえ3年、5年かかろうが自分が元気な間はがんばっていこうと思います。今度はどれだけ長いカレンダーになってしまうのかわかりませんが。
そういうポジティブな気持ちになるまでまだ時間はかかると思いますが、いつか切り替えていこうと思います。
実質的には2年半ほどでしたが、本当にあなたの功績は大きいものでした。本当に感謝しています。
最後に駅で別れる時に手を握って「先生もお体にくれぐれも気をつけて下さい。」とやさしい言葉をかけてくれたことも一生忘れません。本当に本当にありがとう。
また報告できるようなことがあればメールしますね。社会に出ても体調を壊さないように気をつけて下さいね。
近くに来た時は寄って下さい。
いったん、さようなら・・・。