私がこのクリエイトで出会った生徒の中で、一人キラリと光るものを持った生徒がいます。
塾にはテキストがあり、通常、学力考査前以外はほとんどテキストに従って授業を行います(受験生の場合は異なりますが)。その日も私は、20問の単語テストを行った後はこの単元を教えて、ここの問題を解いて・・・というように頭の中でだいたいの授業の組み立てをしていました。
しかし、彼女の場合は違っていました。いつものように単語テストを終えた後、「先生、今日はこれを教えてほしいの」と見たこともないテキストをかばんから取り出してきました。話をよく聞くと、それは学校のテキストで宿題なのだそうですが、必ず順番に当てられて答えなければならないそうです。そして、とても難しいのであまり意味がわからないということでした。
なるほど・・・!急遽、その問題を教えることになりましたが、解いてみるとかなり難しい問題で、高度な文法を理解していなければ、解けない問題でした。
そこで発見したことがあります。当たり前といえば当たり前なのですが、彼女はわからない単語は自分で電子辞書で調べていましたし、自分が解ける問題は教えてもらわなくていいというのです。
この生徒の今日の単語テストは100点でした(今までもほとんど100点なのですが)。
そこで、私が最初にキラリと光るといったのは、”自ら学ぶ姿勢がある”ということです。他の生徒と比べるわけではありませんが、この生徒のように「自分がこれを教えてほしい」という明確な目的をもって、塾に来ている生徒が何人いるでしょうか。私たち講師は、一斉授業の塾と違って、その子に合った指導をしたいと考えています。せっかく個別指導の塾に通っているのだから、もっともっと生徒側から「こんなことが教えてほしい。これがわからない。ここが上達したい。」と要求してほしいと思っています。
現代の日本社会では、「指示待ち症候群」の人間が大変多いといわれています。そんな社会の中でも、キラリと光る彼女は、きっと自らの未来を自分の手で切り開き、自分でつかみとった人生を生きることになるでしょう。
(KT)