「暑さ指数」は危険レベル(運動は原則中止)なのに部活動は?? | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

神戸国語教育研究会カプスのブログ

神戸国語教育研究会カプスのブログです。現代文の副読本、アクティブ・ラーニング、課題解決型学習のテキスト『生き方GET』を制作しています。
公式サイトは「カプス」で検索を!

[暑さ指数とは?]

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

(『環境省熱中症予防情報サイト』より)

 

この暑さ指数が31℃以上は「危険」に分類される。「危険」とは、「運動は原則中止」とされ、「特例以外の場合は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。」との説明がある。

 

前述のように、暑さ指数は、気温だけでなく、湿度と周辺の環境熱も加味して示される。「危険」に分類される暑さ指数31℃を、参考で気温に当てはめると35℃以上らしい。

 

ここ数日の異常な酷暑で、地域によっては午前中の段階で「危険」レベルに達している。正午にはもうかなり多くの地域で「危険」レベルだ。

 

関東甲信越地方では、試験的に「熱中症警戒アラート」が導入されている。これは翌日の暑さ指数が33℃以上になると予想された場合に発せられるものだ。前もって危険を知らせるアラートである。

 

にも関わらず、多くの学校で部活動が行われている

 

「運動は原則中止」なのに。「特例以外の場合は運動を中止する。」なのに。

 

いや、「原則」だから、絶対中止ではない。「特例以外」だから、特例なら中止しなくてもよい。

 

テレビをつけたら、高校野球の甲子園交流試合が放送されていた。例年ならトーナメントで、勝ち進めば何試合も戦わなければならないところを、今年は全学校とも1試合で終了。そういう意味では負担は軽い。が、そう見ても、炎天下、土の上、日陰のない直射日光にさらされた場所でのプレー。

 

野球に限らず、「試合が近いから」の特例(?)で、部活動は止まらない

 

「これで部活動を中止していたら、夏の間に部活動ができなくなってしまう」という反論が聞こえてきそうだ。

 

だが、確実に気象状況は変わってきている。その中でもできる部活動のあり方を考えていかねばならないのでは。

 

まして、今年度は、休校期間が3か月もあった後の暑い夏だ。梅雨も長かった。体力が戻っていない暑さに慣れていない状況下で、いきなりの酷暑である。

 

部活動だけではない。休校分の授業を進めるために、夏休みを短くし、今日か明日ぐらいから2学期が始まる地域も多い。体育の授業は大丈夫か。コロナ対策で窓を開けているが、教室内の温度は大丈夫か。

 

「熱中症に気をつけましょう」なんていう抽象的な指示では足りない。もっと具体的な策を考えないと。

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

神戸国語教育研究会カプスについては → 公式サイトへ

 

課題解決型学習、アクティブ・ラーニング、現代文の副読本として最適の教材『生き方GET』全4巻+ベスト版 → 詳しくはこちら

 

↓クリックしてランキングアップにご協力ください。

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村