中学生の国語の成績を伸ばすために | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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中高一貫校に勤務していると、中1の入学時から高校までの成績データが蓄積される。定期考査ではなくて、模試の話。

 

で、それを分析してみると、私たちが担当する中学の国語科が、着実に成績を伸ばしている

 

それで、高校の教員から聞かれた。「どうやってあんなに伸ばしているんですか?」

 

私の答えは3つ。

 

1.徹底的な反復(漢字・四字熟語・慣用句・ことわざなどの語彙と読解法)

2.音読と暗誦

3.生徒か思考する時間の確保

 

1と2は、基礎体力を作るための筋トレみたいなもの。3年間、継続的にやり続ける。

 

英単語テストがある日は避けるが(英語も力をつけてほしいから)、基本的には毎日ちょっとずつ小テスト。四字熟語10問とか。これくらいなら負担なく取り組める。それが50個、100個とたまったら、まとめて復習テスト。出来が悪ければ再テスト。これを中1~中3まで繰り返す。すると、たとえば100個の四字熟語なら、中学3年間で最低でも6回、テストすることになる。

 

音読・暗誦も基本。黙読は、読み飛ばしが多い。「読めているつもり」になっていなかいか、音読で確認。有名な古典や現代文の冒頭作品は暗唱テスト。文章を覚えることで、日本語のにリズムを体に染みこませる

 

これは、宿題とする。やりっぱなしの宿題ではなく、インプットしたものを小テストでアウトプットさせる。友だちの答えを写して提出したら平常点がもらえる宿題とは違い、ちゃんとやってこないとテストで結果が出せない。生徒には、テストの結果を宿題の成果として提出点として換算する、と伝えている。

 

そして、3の生徒が思考する時間。もちろん、こちらから読解法やテクニック面は講義する。が、最終的には、自力で初見の文章を読み解く力をつけてもらわないといけない。書く力にしても、模範解答の書き写しだけで終わってはならない。だから、自分たちで本文にマークをさせたり考えた答えをグループの中で共有、どうしてその答えにたどり着いたのか、根拠を話し合わせる。それを発表。

 

知識のインプットとアウトプットのための反復体で言葉を覚えるそしてそれを使って思考の時間

 

もし、成績を伸ばすという観点だけで考えるならば、この3点が成功の秘訣だと考えている。

 

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