教師のためにも生徒のためにも「働き方改革」がキーワード | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

神戸国語教育研究会カプスのブログ

神戸国語教育研究会カプスのブログです。現代文の副読本、アクティブ・ラーニング、課題解決型学習のテキスト『生き方GET』を制作しています。
公式サイトは「カプス」で検索を!

今年の『年の初めはさだまさし』のオープニングで、さだまさしがこう言った。

 

「NHKも働き方改革で、今年から深夜のニュースが10分から5分に短縮されました」

 

『行く年来る年』が終わり、新年最初のニュースがある。去年までは10分間だったが、これが今年から5分間になった、という。そして、その理由が「NHKの働き方改革」だというのだ。

 

事の真偽はさておき、たしかにNHKが働き方改革に乗り出しているのは事実だ。番組制作の時間に制限を設けるとか、公言している。

 

ただ、10分のニュースが5分に短縮されたところで、どれくらいの業務軽減になったのだろうか。

 

たかが5分。いや、それは視聴者に見える範囲であって、取材する記者、ニュース原稿を書く人、それを下読みするアナウンサー。これら一連の流れを考えたら、わずか5分とはいえ、半減されたことは意外と大きな改革なのかもしれない。

 

教育の現場でも、今年は「働き方改革」がキーワードになりそうだ

 

これまで「生徒のためだから」と制限なく仕事を増やしてきた。保護者も、学校にどんどん面倒を見てもらいたいと要求してきた。

 

が、風向きが少し変わりつつある。「ブラック部活動問題」を皮切りに、本当に教師の労働がこれでいいのか、というのが、世間の関心をひきはじめた。

 

保護者対応で電話をしているときも、「先生もいろいろとお忙しいのに申し訳ありません」というひと言を添えてくださる保護者が増えてきたように感じる。

 

目一杯働くこと、丁寧に指導することが美徳とされ、それが生徒のためであり、生徒の成長につながると、半ば神話的に信じ込まれてきた。

 

しかし、その長時間労働と、そこから来る疲労、そして自己研鑽の時間の少なさは、教育活動の質を低下させる。生徒のために、と思って頑張っている結果が、実は生徒のためになっていないことになる。

 

教員の業務の効率化は、喫緊の課題である。そのことは、生徒の成長にとってマイナスではない。教師自身も、また、保護者の方にも理解してもらいたい。

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

神戸国語教育研究会カプスについては → 公式サイトへ

 

課題解決型学習、アクティブ・ラーニング、現代文の副読本として最適の教材『生き方GET』全4巻+ベスト版 → 詳しくはこちら

 

クリックしてランキングアップにご協力ください。↓

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村